前回の記事にて「ゴワゴワしない」「動きやすい」とご紹介したレッドバロンオリジナルブランドROMのライディングレインスーツ。
着心地が素晴らしいのは実験してお見せした通りなのですが、レインウェアにおいて何よりも大切なのは、当然のことながら身体を濡らさないことです。

一体どれほどの防水性能があるのでしょう?大雨のなか半日ほどツーリングをしてみた結果をお届けします!

ロングツーリング中の大雨

実を言うと、普段筆者は雨の中を走るのが苦手です。
日帰りツーリングであれば天候不良を理由にツーリングを延期することは珍しくないし、ツーリング中に雨が降り始めれば飲食店や道の駅に入って休憩をすることもよくあります。路面は心配だし、身体も濡れるし、なるべくなら避けたいことなのです。

ところがこの日はロングツーリンクの真っ最中。長野県の白馬村へ向けて県道31号線を走行中、突然雨が降り始めました。はじめはポツポツと小雨だったのがどんどん勢いを増し、あっという間に嵐のような大雨に。

レインウェアを着ていなかった筆者は大慌てで、偶然通りかかった「道の駅 ぽかぽかランド美麻」にて雨宿りをさせてもらいました。

お土産を物証しながらもスマホで雨雲レーダーを見ると、このあと数時間は大雨の予報です。
ずっとこの場にとどまるわけにもいかないので、ROMライディングレインスーツを着て走ることを選んだのでした。
せっかく大雨の中走るのだから、ライディングレインスーツの性能をチェックしてみることにしましょう。果たして最後まで筆者の身体を濡らさずにガードしてくれるのでしょうか!?

一見水が染み込んでいるようだが…!?

「道の駅 ぽかぽかランド美麻」を出発した筆者は、県道33号線を北上して白馬村を目指します。

なによりも辛かったのは、登り坂を流れ落ちてくる水が多すぎて川のような状態だったこと。
スピードを出すとハンドルをとられ、後続車に譲るために路肩に停車すると足が水浸しになり、ここ数年の記憶の中でも指折りの状況の悪さでした。対向車が跳ね飛ばした大量の水を頭から浴びた時は、あまりの激しさに笑ってしまったほど。

「これは実験だから…」と自分に言い聞かせて我慢しながらも、頭の隅では「限界まで性能が試せるじゃん♪」などと楽しんでいたのはここだけの話です。

さて、走り始めて30分ほど。防水性能のないグローブはすでにじっとり濡れて重くなっています。外してみると、水を吸い込んでふやけた手がシワシワです。

グローブがこれだけ濡れているということは、同じぐらいの水量がレインスーツにも当たっているはず。心配になって肘や首元など身体のいろんな場所に神経をとがらせて感じてみましたが、水がつたっているような感覚はありませんでした。

この時のレインスーツの外見はこんな感じ。一見水が染み込んでいるようですが、レッドバロンによると防水性能には影響ないということ。

ライディングレインスーツの生地は3層構造になっていて、水が染み込んでいるのは表生地のみ。2層目のラミネートフィルムでしっかりと水をシャットアウトしてくれているのです。

ただし表生地の繊維の隙間を水が塞ぐことで水蒸気を逃しにくくなり、透湿性能が落ちる可能性があります。気になる場合は乾燥させて撥水スプレーをかけてケアをすることで、撥水効果を復活させ、透湿性能を保たさせることができるのだそうです。

半日走った結果は…

結局雨は夕方まで弱まらず、半日間 雨に打たれながらツーリングを続けることになりました。
宿に到着した頃にはバイクも筆者も濡れネズミのよう。さすがにどこかしら浸水してしまっているだろうな、と半ば諦めの気持ちでレインスーツを脱いだところ…




……なんということでしょう!Tシャツにもパンツにも、水が染み込んでいる部分は一切ナシ!


浸水のリスクが高い首回りや手首、お尻周辺もサラサラと乾いた状態を保ってくれていたのでした!
おまけに気温25度前後の雨空という涼しい環境の中では、蒸れることもなく快適そのもの。

ただし、観光で立ち寄った白馬のジャンプ競技場で階段を数十段登った時は、さすがに蒸し暑さを感じましたが…。筆者のように暖かい季節に運動をしない限りは透湿度20,000g/㎡・24hという性能は十分であるように感じています。


ROM『ライディングレインスーツ』のカラーバリエーションとサイズ展開は下記の通り。


身長156cmの筆者はMサイズ(夏)またはLサイズ(冬)を利用しています。
冬はモコモコ厚着をしたいので2サイズを使い分けていますが、ストレッチ性があるのでそこまでシビアに考えなくても良いかもしれません。

全国のレッドバロン店舗にて実物を展示しているので、是非手に取って着心地の良さを確かめてみてください。


『ライディングレインスーツ』

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