突然ですが、皆さんはこれまでに愛車を手放したことはありますか?
我が家ではつい先日、夫が約7年間乗り続けたスズキ『Vストローム650』をレッドバロンで買取ってもらいました。
バイクは、ただの乗り物ではありません。
人車一体となってお気に入りの道を駆け抜け、見知らぬ土地を旅し、時には雨に打たれながら苦楽をともにする。そんな、人生の一部を共有する相棒です。
だからこそ、手放すときには納得のできる価格で、大切にしてくれる次のライダーへと受け継がれてほしいですよね。
果たして、Vストロームはどのように我が家から旅立って行ったのでしょうか。
今回の記事では、そんな愛車との別れのお話をしましょう。
Vストローム650との思い出
買取の話に入る前に、少しだけVストローム650との思い出を振り返らせてください。
夫がこのバイクを購入したのは、2018年2月。
すでにバイク歴7年となっていた彼は、「近場はたくさん走ったから、これからは快適にロングツーリングを楽しみたい」と、この車両を選んだのだそう。
購入当初はノーマルのままで乗っていましたが、3年ほど経った頃にフロントカウルをイエローに交換。
写真映えするカラーは、カメラ好きの夫にとって理想的な相棒だったようです。
Vストロームとは、日本全国さまざまな場所へ旅をしました。
特に印象深いのは、2022年のゴールデンウィークに出かけた東北一周ツーリング。
出発してすぐの日程では、季節外れの寒波と雨に見舞われました。慌ててスーパーでカイロを探すも、販売期間からはずれていたため見つからず。
凍えるような寒さの中、ハンドルにしがみついてホテルまで走り抜けたあの日のことは今でも忘れられません。
そして翌朝には、一転して快晴。雨上がりの澄んだ空気の中、津軽海峡では美しい景色が広がっていました。
海の向こうには北海道までくっきりと見渡せるほどに、視界は抜群。そんな景色を横目に走る道は格別に気持ちよく、本州の北の端までやって来たんだという実感がじわりと湧いてきました。
強い風がビュウビュウと吹き抜ける海沿いの道でも、Vストロームの力強く安定感のある走りが頼もしかったことをよく覚えています。
他にも数えきれないほどツーリングへ出かけ、楽しい思い出だけでなく、時には失敗もありました。
そんなすべての時間をともに過ごしてきたVストローム650は、私たちにとってかけがえのない旅のパートナーだったのです。
バイクライフに転機が訪れた
…それほど大切な愛車を、いったいどうして手放すことにしたのか。一番の理由は、2024年に子どもが生まれたことでした。
家族が増えたことでライフスタイルは大きく変化し、バイクとの向き合い方にも自然と変化が訪れました。
これまでは、連休のたびに夫婦でロングツーリングへ。
時間をかけて遠くまで走り、景色や土地の空気をじっくり味わう旅が、私たちにとってのバイクの楽しみ方でした。
しかしこれからしばらくは、週末の限られた時間を使って、近場を走る日帰りツーリングがメインになっていきます。
遠くへゆっくり出かけるスタイルから、短距離をテンポよく楽しむスタイルへ。
バイクでの遊び方が変わったことで、よりパワフルでスポーティな走りが楽しめるバイクへ乗り換えるのが、今の私たちにとってベストな選択だと思ったのです。
ともに過ごした時間と走った距離の分だけ、Vストロームには深い愛着があります。
だからこそ、安く買い叩かれるのではなく、納得できる価格で、そして大切に乗ってくれる人のもとへと受け継がれてほしい。
…そう願うのは、きっと多くのライダーに共通する思いではないでしょうか。
買取はレッドバロンにお任せ
Vストローム650の買取をお願いしたのは、レッドバロン。
レッドバロンを選んだのは、筆者がForRのライターだから…という理由ではありません。
我が家ではこれまで、5台のバイクをレッドバロンで購入しています。
メンテナンスも含めて長年お世話になってきた中で、自然と信頼が深まっていたことが大きな決め手でした。
また、オークションを通さない「ダイレクト買取」であることから、他店より高く買い取ってもらえる点も魅力です。
査定の際には車体のキズの有無や消耗品のチェック、ACIDMによる診断など、細かな部分までしっかりと確認をしてもらいました。
見た目や年式だけでなく、愛車の状態をすべて数値化してもらえることで、適正かつ最大限の高額買取へとつながるのだそう。
さらに嬉しかったのは、積載していたパニアケースの分まで買取価格を加味してもらえたことです。
「Vストロームはアドベンチャーバイクなので、フルパニア化している車両は需要があるんです」
そう言って、車両の特徴やこだわりポイントまで評価してもらえたのは、レッドバロンならではの対応だと感じました。
結果的に、レッドバロンで新車購入して定期的にメンテナンスを受けていた車両ということもあり、7年間、距離にして3万2750kmも乗ったとは思えないほどの査定額を提示してもらえたのです。
愛車の価値をしっかり見極めてもらえたことは、手放す側としても大きな安心につながりました。
次のライダーへバトンを託して
レッドバロンへと渡ったVストローム650は、このあとメンテナンスを経て店頭に並ぶことになります。
「このバイクなら、きっとまた誰かの旅の相棒になってくれる」
そう思えるのは、レッドバロンには確かな整備体制と、バイクへの深い理解があるとわかっているからです。
次のライダーが早く見つかって、Vストロームがまた日本中を元気に走り回ってくれたら、それ以上に嬉しいことはありません。
今までありがとう、Vストローム。またいつか、どこかの道ですれ違えたら嬉しいな!
…さて、Vストロームを手放した我が家には、このあと新しいバイクがやって来ます。
一体どんなバイクを購入したのか? それは、次回の記事でご紹介しましょう。どうぞお楽しみに!!