昔打った篠塚、いや昔取った杵柄で原付二種のバイクやスクーターを通勤用にサクサクと運転してきた愛しの我が妻。大型自動二輪免許でさえ20年以上前に取得済みながら、高速道路を利用できる車両には縁がない……そんな事態が急展開! 2年前(2022年)の春に突然スズキ「ジクサー250」を手に入れました。駄菓子菓子、走行距離は全く伸びないまま月日は流れ「もう売っちゃわない?」ということに!?
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別居? 離婚? 油切れ? 2年間音沙汰なしの理由とは……!?
名車あれやこれやコラム、ヤマハ「TDM850/900」を期待していた全銀河1兆4649億8192万5963人にもなる!? 読者の皆さんゴメンナサイ m(_ _)m 。
今回1回、【油冷☆夫婦】の顛末記を挟みます……。
と、いうわけで「昔打った篠塚」って、今はもう使われていませんか?
おかしいなぁ、私が20代後半のころは、昔取った杵柄(若いころに習得した技能は年月を経ても衰えないという例え)が使える会話の流れが来たとき(来なくても(^^ゞ)、「昔打った篠塚」と言えば爆笑が巻き起こったものなのですけれどね、
私が20代後半のころは(←30年前の話だってばよ⇦セルフツッコミ)。
少しでも興味を持たれたならば「篠塚利夫(1992年6月30日から改名されて和典」さんでググッてみてください。
栄光の読売巨人軍でヒットを打ちまくり、かつ難しい打球を難なくさばいた偉大なる名選手です……。
って何のハナシでしたっけ?
あ、そうそう、妻と「ジクサー250」との関係がどうなったのか?でしたね。
そ~なんですよ、コロナ禍の真っ最中に新車を入手したのはいいけれど、全くと言っていいほど走れてなかったのです……。
もう2年以上も前のことになるのですね。
天地がひっくり返ってもスズキ車は選択しないだろうと思っていた妻が、たまたまレッドバロン都筑にあった「ジクサー250」の実車を見て気に入ってしまい急転直下の購入劇。
その模様は【油冷夫婦☆爆誕レポ】として、過去5回にわたるコラムをお送りしてきたとおりです。
しかし、“その5”を2022年3月12日にアップして以降、投稿がピタリと止まってしまいました。
これは私がレポート執筆をサボっていたわけでも離婚したわけでもなく、単純に妻が「ジクサー250」に乗ら(れ)なかったからなのですよ……。
ライフスタイルの変化と持病が趣味の世界を引き裂いていく
というのも2022年の春を待ち、暖かくなったら油冷夫婦として2人でガシガシ走らせようか……と考えていたタイミングで妻が転職。
長年勤めていた出版会社を辞めて、いち専門学校生として針灸あん摩マッサージ師を目指す私(当然ながら無職同然)と息子2人を抱える小川家を大黒柱として支えるべく、よりよい仕事を求めた結果のジョブチェンジだったのですけれど、激務と不定期な休みが重なり妻と「ジクサー250」のキーとが遠ざかります。
2023年春、お陰様で筆者の国家試験も無事に大団円を迎え、資格を生かした仕事に就いたら就いたで今度は私と妻とで休みのタイミングが合わず、しばらくバイクと遠ざかっていたからこそ「まだ、ひとりじゃ走りたくないわよ!」という魂の訴えに応えられない状況に陥ってニッチモサッチモどうにもこうにも……。
あれよあれよと時は過ぎ、2024年の初春をなんとかのんびりと迎えられた……と思っていたら、能登半島地震のせいでもないでしょうけれど、元日の夕方から妻が持病の腰痛を悪化させ、さらに高熱でダウン。
体が弱れば心も弱ってくるもの。
ず~~~~っと心の奥底で負担に感じていたことが、ようやく口をついて出てきたのでしょう。
「全く乗れていないのに私が月々支払っている任意保険代ももったいないし、ジクサー250はもう売っちゃわない?」とボソリ。
……名義はもちろん妻ですが、(うひひひひ、油冷マシンが増えるぞ~)と内心ウキウキしつつ推せるだけ推した責任も筆者にはございます。
些少ながら専門学校で3年間学んだゴッド……いやコットン(?)ハンドによる施術で腰痛を改善させていきつつ(高熱は1月4日に快癒)、ひとまず車両はどうにかして体調がよくなったら先のことはまた考えましょう……ということに相成りました。
購入したお店へ売却したらプラスアルファな好条件もGET!?
売却するときのベストタイミングは、ズバリ「売りたくなったとき」!
ごくごく一部のプレミアムなモデルを除き、うだうだ迷って決断を先送りにすればするだけ車両の価値が下がっていくのは当然の理(ことわり)。
さらに年度末を越えてしまうと……、つまり4月1日の時点で所有しているバイクには、もれなく「軽自動車税」の支払い義務が生じてしまいます。
「ジクサー250」は125㏄超~250㏄以下の“軽二輪車”ですので3600円ということですね(車検対象となる250㏄以上の“小型二輪車”は6000円ですヨ!)。
たかが3600円、されど3600円……。
銀行の普通預金に100万円を1年間預けても(現在の主流である年金利0.0010%だとすると)1000円しか増えない時代ですから結構な大金だとも言えますね、マクドナルドの「ひるまック てりやきマックバーガー セット」なら6回食べられますし(笑)。
と、いうわけで正月気分も抜けきった1月13日(土)に「ジクサー250」を購入したレッドバロン都筑へ向かい、査定をしてもらうことに……。
走行距離は994㎞、軒下に車体カバーをかけて保管してきて雨の日に走行したこともなし。
ドライブレコーダー、ETC、グリップヒーター、リヤキャリヤ、スマホホルダー、スマホ用電源などなどフル装備の無転倒美車。
来店するなりバイク選びのときからお世話になったスタッフと邂逅して超特急だった購入~納車時の思い出話にひとしきり花が咲き、今回売却を視野に入れるに至った経緯も親身になってしっかり聞いていただけました。
なじみの店でバイクを売ることのメリットはこういうところ。
車両のコンディションはもちろん、付帯する周辺の情報まで共有できているため、つまりは“話が早い”のですね。
果たして、出てきた車両本体の買い取り価格は筆者の想定を大きく超えるもの!
さらに未使用だったオイルリザーブサービスの権利を1万2000円、ドライブレコーダーは1万円で買い取っていただけるとのことで、それらが加算された総額は事前になんとなくネットやツテで調べた同年式「ジクサー250」のオークション相場とは比ぶべくもないレベルのグッドプライスではあ~りませんか!!
いやマジで3回は飲みに行けそうなくらいの差額に唖然としてしまったのは事実。
「やはり走行距離が1000㎞未満というのは大きいですよ。なおかつ今どきのオーナーが欲しがる電装系のガジェットが全部そろっているわけではないですか。
例えば素の現行新車に近い強気な値札を付けて展示したとしても、走行距離の少なさと必須アイテムフル装備という魅力により、速攻で売れてしまうことが簡単に予想できるんですね。だからこその買い取り金額です」とスタッフ。
大いに満足しつつ、一度だけ持ち帰って妻と相談し、最終的な決断をしますと伝えて帰路へ。
ところが……!
急転直下! 連日の長距離移動が不可欠な状況がやってきて……!?
なんと週明け早々、マッサージ師の資格を生かして行っている仕事で衝撃の辞令が出たのです。
現在、神奈川の自宅から東京にある55㎞先の施設へ2時間かけて電車で通っているのですけれど、2月からは90㎞離れた千葉県の施設が職場となることに……。
なんと電車で通うとドア・トゥ・ドアで片道3時間コース!
さすがに上司も理解を示し、バイク通勤もやむなしという雰囲気となりました。
さらにさらに、千葉県の施設での仕事が落ち着いた暁には東北地方への単身赴任も覚悟しておいてくれとのこと!!!?
コロナ禍で停滞していた懸案事項が一気に動き出し、筆者が所属している小さな会社は「乗るしかない、このビッグウェーブに」状態へ突入したのです(笑)。
こうなってくると、リスクの多い公道走行で万一の事態へ遭遇したとき心強いドライブレコーダー付きで、ABSも標準装備されており、寒いときもお手手ぬくぬく、スマホを駆使して渋滞を回避でき、必要とあらばETCで高速もストレス知らずで使え、信頼性も燃費性能も高い油冷エンジンを積むという、妻の「ジクサー250」を“通勤快速”として活用するのがベストではないか、という結論に至りました。
レッドバロンで購入したバイクですので、たとえ東北地方へ単身赴任しても最寄りの店舗で手厚いサービスが受けられるのですから、コイツを持っていくしかありません(笑)。
かくなる情勢の急変を高額提示いただいたレッドバロン都筑のスタッフへ伝えると、「そうですか! いや本当に買い取らせていただきたかったのは事実なのですけれど、実のところ『もったいないなぁ』とも思っていたのですよ」とのこと。
もし仮に天変地異が起きたとしても、バイクは有用性の高いライフラインのひとつとなりえますよね……というところまで雑談の内容は広がっていき、深く納得しつつ店を後にしたのでした。
と、ここまで長らくお付き合いいただきましたが「油冷☆夫婦」はまだまだ続きます。
妻が完全快復していく道のりも近いうちにご報告できるよう、ゴッドハンドとなるべく精進してまいりますね!
では次回、ヤマハ「TDM850/900」の巻でお会いしましょう!