モーターショーじゃないよ、モビリティショーだよ!

東京モーターショー改め「ジャパンモビリティショー」(以降、JMS)がいよいよ開幕します! ForR読者の皆さんも大勢行かれることと思いますので、まずは開催概要についてご紹介します。高校生以下は無料なので、ぜひご家族でお楽しみください!

●会場:東京ビッグサイト
●期間:一般公開日/2023年10月28日(土)~11月5日(日)
●時間:9~19時 ※日曜日のみ9~18時
●料金:一般公開日の当日3,000円、前売と20名以上の団体2,700円
※アーリーエントリー/3,500円 (限定5,000枚/日・小学生無料 ※保護者同伴)
※アフター4/1,500 円 (日曜日を除く 16時以降)
※高校生以下無料(学生証を提示)
※障がい者手帳をお持ちの方 (要手帳提示)は本人及び付添者1名 (車いす利用者の場合2名まで)が無料

以上、さくっと宣伝でした(笑)

注目すべきバイク国内4社の出展車両を紹介

さて、メディア向けにはこれまで何度もオンライン説明会が開催されてきたのですが、10月13日には二輪専門メディア向けに「第7回 自工会メディアミーティング」が開催されました。国内4メーカーからJMSでの出展概要などが説明されましたが、皆さん、口が堅いですね(笑)

なお今後は、市販予定車などのバイクについてはEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)や国内モーターサイクルショーが発表・お披露目の場になるとのこと。モビリティショーとモーターサイクルショーの住み分けが展示内容にどのように影響していくのか見ていきたいですね。

で、今回は、自工会メンバーでもある国内4メーカー(プラス1)に焦点を当てて「広い会場をくまなく見て歩いてたら疲れちゃうけど、これだけは見て帰ろうぜ!」というモノをForR読者ライダー向けにお勧めしたいと思います。

ホンダの出展で、本当に見るべきものとは…

●東展示棟1F(東4・5・6ホール):ブーステーマは「Honda DREAM LOOP」で、AI(人工知能)を活用して、来場者それぞれの夢とホンダの夢を混ぜ合わせて(共創して)夢の設計図を描き、それをカードで持ち帰れるといった試みがあるようです。現時点ではかなり隠されている(ベールに包まれている)印象のホンダですが、バイクは2台公表されています。

Pocket Concept(ポケット コンセプト)

SUSTAINA-C Concept(4輪・下写真)とPocket Concept(2輪)の展示で、リサイクル樹脂で作られているモビリティとのこと。ホンダが最重要視している「リソースサーキュレーション」をモノに落とし込んだ一例となりそうです。

限られた資源やエネルギーをリサイクルしていくということは今後の企業・経済活動の中でとても大きな課題であり取組みなんですね。
ともあれ、かつてのシティ+モトコンポというホンダの伝統でもある6輪思想が久々に実現するのかしないのか?は気になっちゃうところです。電動バイクは横倒しにしてもガソリンやオイルなどの液体が漏れないのでクルマに積むには最適なんですよね。

SC e: Concept(エスシー イー コンセプト)

交換式バッテリーである「Honda Mobile Power Pack e:」(以降、MPP)を2個採用した125ccクラスの電動スクーターです。「再生可能エネルギーの活用」と併せた展示になるかもしれませんね。

Honda Mobile Power Pack e:

ホンダブースの真の見どころはココです。再生可能エネルギーを充電して持ち運んで様々な場所で活用するという概念が、バイクに限らず、ホンダとその共創メーカーらによるモビリティにどのように落とし込まれていくのか、です。

MPPを動力用電源に採用した電動製品やエネルギー関連技術を展示するとありますが、MPPについては、ガチャコも含めた独立ブースが建つようですし、そのブースと併せて必見です。きっと、小さなバイクの未来もかなりクリアに見えることでしょう。

ヤマハもついにMPP採用モデルを展示!?

●東展示棟1F(東4・5・6ホール):スローガンは、「生きる」を、感じる。なんか重いっすね… と感じさせつつも、モーターショーで展示してきた内容の正常進化のようです。モビリティと共にある軽やかなライフスタイルには、兄弟会社であるヤマハ株式会社(楽器のヤマハ)も参加していますよ。

ヤマハは、様々な社会課題など難しいことへの取組みやチャレンジを人に優しくわかりやすく展示してくれるのがいいですね。

MOTOROiD2(モトロイド ツー)

オーナーを認識するなどペットのようなバイクでお馴染みのモトロイドは、今回「人生の伴侶」という表現でより人に身近な存在となっているようです。バランス制御「AMCES(アムセス)」、オーナーの意思をくみ取って判断する画像認識AIの進化など、これぞ未来!な実験モデルです。

EFV(イー エフブイ)

「電動モビリティの楽しさの探求」を目的に電動トライアルバイク「TY-E」のパワーユニットを搭載して開発されたファンビークル。ものすごいトルクを発揮しそうです。電動ミニバイクレース、盛り上がってほしいですね。

ELOVE(イーラブ)

ヤマハで見るべきはコレ。SRやVmaxのデザインで知られる“GK Dynamics”がデザインした電動バイクです。転ばないバイクにつながる二輪車安定化システム「AMSAS」を搭載したモデルで、バイク通学をする離島の高校生や車いすテニスプレーヤーも共創活動に参加しています。

ヤマハのMPP搭載モデルはどれ?

えー… で、ヤマハのMPP採用バイクってどれ?ってことなんですが、公式には公表されていません(爆)。恐らくはELOVEかTokyo Future Tour(西展示棟1F)で展示されるE02+(イー ゼロツー プラス ※現時点で写真なし)になると思われます。

E02(上写真)は、東京モーターショー2019で展示されていた出力50cc相当の電動スクーターです。今回、E02+になるということで、どのような進化を遂げているのかはわかりませんが、MPPの搭載に踏み切った可能性もありますね。

ヤマハについては、このMPP搭載車両がどれになるのかによって交換式バッテリー搭載モデルの方針が見えてくると思います。ヤマハで最も注目すべきは「MPP搭載モデルはどれだ!?」ってところですね。

(スズキ・カワサキ編に続く)

 

SHARE IT!

この記事の執筆者

この記事に関連する記事