ETC利用のバイクを対象とした高速道路の割引サービスである「ツーリングプラン」と「二輪車定率割引(以降、定率割引)」が2023年度も始まった。

2つの割引サービスを賢く使えばツーリングの旅費を抑えられ、そのぶん目的地でいっぱい遊んだり、ちょっといいグルメを味わったり、少しグレードの高い部屋に泊まったりと、ツーリングをより一層味わい深いものにできる。ぜひ上手に活用してほしい。

では、両プランの概要などについて紹介しよう。

エリア内乗り降り自由のツーリングプラン

最大2日間または3日間、対象エリアの高速道路が定額で乗り降り自由となる企画割引商品で、ネクスコ3社と兵庫県道路公社で実施される。利用日時や区間によっては通常利用の半額程度となるのでかなりお得だが、対象エリア外を走行した場合はその区間のみ別途加算(通常料金)されるので走行計画には注意したい。

申込み・利用回数に制限はなく、申し込んだけどやっぱり高速に乗らなかったという場合でも自動でキャンセルされ、キャンセル料金もかからないので気軽に利用できる。

【2023年度 実施期間】
4月1日(土)~11月30日(木)
※北海道の各コースは、4月1日(土)~10月31日(火)

【コース・プラン料金・申込み先】
※ネクスコ中日本/ニュースリリース(2023.3.22)より引用
【こんな使い方も便利】
①ロングツーリングなら併用がお得!

土日祝日の場合は二輪車定率割引の同日利用もできるので、片道数百キロのロングツーリングの場合には併用する手もある。ツーリングプランの対象エリア外に出て、さらに1回の走行が100kmを越える可能性があるなら申し込んでおこう。

②エリア内のショートカットにお得!
信州などの広いエリアを巡る時に、松本の市街地渋滞をかわすためにひと区間だけ高速道路を利用したいなんて時にも便利。エリア内で旅の効率化が計れるのも魅力だ。

土日祝限定ながらエリア指定なしの定率割引

観光利用の多い土日祝日の日帰りロングツーリングに適した割引。ネクスコ3社と宮城県道路公社が管理する高速道路が対象となっている。「1回の走行距離が100km以上」というのが大きな条件なので、どれだけ走行距離が確保できるかがポイントになる。

なお、下記の道路は対象外となっているので距離計測時には注意しよう。

●対象外の高速・有料道路
第三京浜道路、横浜新道、横浜横須賀道路、第二阪奈道路、第二神明道路、関門トンネル、沖縄道、東京湾アクアライン

ただし、東京湾アクアラインだけは、定率割引の適用はないものの、走行距離の判定には含まれる。神奈川県と千葉県をまたぐようなツーリングルートを設定した場合にはありがたい。

【2023年度 実施期間】
4月1日(土)~11月26日(日)の土日祝日
※北海道内は、4月1日(土)~10月29日(日)

【対象道路】
ネクスコ3社と宮城県道路公社が管理する高速道路(一部を除く)

割引内容
対象道路内の走行のうち、各インターチェンジ相互間の1回の走行距離
100kmを超える走行を対象に37.5%割引

●利用日をまたぐ場合
※ネクスコ西日本/プレスリリース(2023.3.31)より引用

【こんな使い方も便利】
①土日祝の予定なら、とにかく申し込んでおく
沖縄県を除く(沖縄の高速道路の距離は全線で100km以下)ほぼ全国の高速道路が対象で、キャンセルした場合や規定に満たない場合の支払い(ペナルティ)もないので、土日祝の休日にはとりあえず申し込んでおく。当日は自由気ままに距離を気にせず、1回100km以上の走行なら走ったぶんだけお得になる。

②申込み前に距離・料金検索サイトでチェックする

IC間に複数の経路がある場合は、実走行距離ではなく最短経路での割引判定が適用されることもあるため、下記サイト「二輪車定率割引 距離・料金検索」で予めチェックしておこう。

○二輪車定率割引 距離・料金検索

https://search.w-nexco.co.jp/touring-search/

 

 

ETC車載器購入助成キャンペーンもスタート!

2つの割引サービスの利用にはETC車載器の装備と登録が必要だが、車載器購入助成キャンペーンなどを利用すればキャッシュバックが受けられ、費用負担を抑えられる。ネクスコ各社の公式サイトなどもぜひチェックしてほしい。

【2023年実施のキャンペーン】※記事執筆時
○関西・中国・四国・九州エリアETC車載器購入助成キャンペーン2023


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