今回の記事は、那須モータースポーツランド(以下、那須MSL)で2021年春からスタートした「那須MSLライディングカレッジ」についてご紹介します♪
レースに直接関係無いのでは?と思う方もいるかもしれませんが、バイクをより上手に乗る為には基礎を鍛えるのも重要なのです!
そして私が那須MSLライディングカレッジに持ち込んだ愛車は、もちろん!2021年にレッドバロンで購入したカワサキ Ninja ZX-25R!
那須MSLでは、どんなレッスンが行われているの?
まず那須MSLで行われている、レッドバロン主催のライディングスクールをご紹介!
〇『那須MSLライディングスクール』
普段の安全運転に役立つカリキュラムを中心に、ライディングの基礎や実践的な技術を参加者のレベルに合わせて学ぶことができるスクールです。
こちらの体験レポートはきのせひかる「エンジョイ!レッドバロンライフ」【第9話】をご覧ください。
YouTubeでも体験の模様がご覧頂けます!
→きのせひかるのガチレポvol.6 きのせ、ライディングスクールへ入校する!
他にも
〇『那須MSLサイドカーライディングスクール』
〇『那須MSLライディングジム』
〇『那須MSLトライアルパーク』
など、さまざまなスクールを開催中!詳しくは那須MSLのホームページをご確認ください。
『那須MSLライディングカレッジ』について
〇『那須MSLライディングカレッジ』
バイクの特性を活かしたライディング(身体の使い方)をメインに、走行ラインの組み立てなどを学びます。
スポーツライディングでの安全性まで考慮しているので、見た目の派手さではなく、より本質的なオートバイの乗り方を身に付けることができます。ロードレースのようなハングオンで乗るライディングではなく、リーンウィズのフォーム作りを基本としたレッスンです。
また、『那須MSLライディングカレッジ』では参加車両や装備に条件があります。
■参加可能車両
排気量126㏄以上のMT車
※以下の車両はカリキュラムの実施が困難なため、参加できません
×スクーターやAT限定車(但し、DCT搭載モデルは可)
×アメリカン、クルーザータイプの車両(HDスポーツスターシリーズを含む)
×ブロックタイヤ装着のオフロード車(但し、オンロードタイヤ装着車・モタードは可)
×レースタイヤ装着車両
■装備について
〇フルフェイスヘルメット(ジェットヘルでも可能。フルフェイスヘルメットの着用が望ましい)
〇背中・肘・膝にパット・プロテクターの入ったジャケット・パンツ(後付けのプロテクターを着用でも可能)
〇くるぶしが隠れる高さと踵があるシューズ
〇指先まであるグローブ
参加条件の詳細は那須MSLライディングカレッジ確認書をご覧いただくか、那須MSLにお問い合わせください。
いざ、レッスン開始!
レッスンを始める前に、まずは準備運動!ストレッチをして身体をしっかりほぐします。
準備運動後はライディングポジションやライディングフォームの確認です。
『那須MSLライディングカレッジ』ではリーンウィズを基本としていますが、リーンアウト、リーンインについてのメリット・デメリットも学びます。
自己流になりがちなライディングフォームを基本からしっかり学び、理解することで、公道走行時にスムーズな判断ができるようになります。
それらが終わると、いよいよレッスン開始です!
まずは『8の字走行』。
『8の字』での「走る」「止まる」「曲がる」は、『那須MSLライディングスクール』でも学ぶ基本的なカリキュラムですが、こちらは一味違います。
『那須MSLライディングカレッジ』では、パイロンとパイロンの距離が長くなっています。距離が長い分、アクセルとブレーキのメリハリが重要になりますが、少しスピード域が上がるだけで途端に難易度が上がります。
私の今回のテーマは「しっかり加速した上で、スムーズにコーナーを曲がれるようになる」事でした。
実際に挑戦すると、直線でスピードアップさせることはできましたが、ターン直前でフロントブレーキの掛け過ぎなのかギクシャクした状態でのターンになってしまいます。
すると、メインインストラクターの中井さんから、リアブレーキを上手く使えていないとの指摘が!アドバイスされた内容を意識しつつ走ると、少しずつですが上手くターンできるようになりました♪
『那須MSLライディングスクール』では気づきにくかったクセやテクニックの未熟な部分が、よりスピードが上がる『那須MSLライディングカレッジ』だと如実に走りに現れてしまいました。自分の苦手な部分を知ることは、スキルアップの近道ですから、インストラクターからの指摘やアドバイスは本当にありがたかったです。
続いては『スラローム走行(ストレート/オフセット)』
今回のレッスンでは2種類のスラローム走行がありました。
パイロンをストレートに並べた『ストレートスラローム』と、サーキットのコーナー部分にパイロンが置かれたジムカーナのような『オフセットスラローム』です。
『ストレートスラローム』も8の字走行同様に、パイロンの距離が長くなっています。スピードを落とさずアクセルのメリハリとリアブレーキを上手く使うと同時に、下半身の荷重移動も意識していきます。
最初はブレーキと荷重移動を上手く使えず、ダラダラとしたスラローム走行になってしまいましたが、先ほどの『8の字走行』で学んだリアブレーキの使い方を意識しつつ。パイロン1つ1つをターンに見立てながら走るとリズム感も出てきていい感じに。
そしてここでまた、メインインストラクターの中井さんから「ターン毎にきっかけとしてハンドルを少し切るように」とのアドバイスが!
つい体をイン側に入れ過ぎる癖も指摘され、あらためてリーンウィズに全集中!癖って本当に他人に指摘されないと気付かないものなんですね~。
はい。ここまでが午前中のカリキュラムです。
汗をかくほど全身を使って走行したので、しっかり身体を休めましょう。
お昼ご飯を食べた後は講義から始まります。
午後のカリキュラムの事前説明やコーナリング中のアクセルとブレーキングについて詳しく教わります。
講義では、コーナーが続くワインディングを上手く走れるポイントを沢山学びました。
午後のレッスンは『ブレーキング』からスタート!
スポーツ走行を行う前に、しっかりブレーキングを身に付けていきます。
ここでは完全に停止するブレーキングと、コーナー手前でブレーキングし、クリッピングポイントについて曲がっていく練習です。
続いて『ライン取り』の練習!
サーキットのコースをワインディングに見立てて、正しいクリッピングポイントを学びます。
あえて間違いのクリッピングポイントについて走行することで、正しいクリッピングポイントとの違いを確認します。
正しいクリッピングポイントの方が明らかにコーナー出口の見通しが良く、しっかり加速していけるのが分かります。
ツーリング時に初めて走行する山道でも、余裕と自信を持って走れそうです!
レッスンの最後はフルコースを使って、この日学んだ事を実践していきます!
腰を落とさずにシートに座り、ニーグリップでコーナーを曲がっていくことで、ハングオンで走るよりも無駄な動きが無くスムーズにコーナーを曲がる事が出来るようになっていました!
また、広いサーキットだけに公道や小さなコースでは出せないスピードでコーナーを曲がるので、自分の技量の限界が掴め、公道でより安全に走行する事が出来るようになります。
全カリキュラムが無事終了して帰路中、「また『那須MSLライディングカレッジ』に参加する時はスラローム走行をもっとスムーズに走れるようになりたいな」、なんて早くも次回参加時の目標を設定したほどの充実したレッスンでした!
是非皆さんも参加してみて下さいね~♪
【2022年 那須MSLライディングカレッジ開催予定日』
4月16日(土)17日(日)
8月13日(土)14日(日)
11月1日(火)2日(水)
※予告なく日程は変更になる場合がございます。お申込みや詳しい内容は那須MSLのホームページをご覧ください。