どうも、レッド・バロ子、こと、きのせひかるです!

昨年、レッドバロンで初の大型バイクを購入した私きのせが、レッドバロンの会員特典を骨の髄までしゃぶり尽くそうというこちらのコラム(←だから言い方)。今回は、レッドバロンが運営するバイク専用サーキット『那須モータースポーツランド』で行われているイベントの体験レポートをお届けします!

東京からバイクを走らせること約3時間。栃木県那須塩原市に構えるこちらの施設は、全長1.2kmの低中速向けサーキット。公道に近いコースレイアウトが特徴で、バイクビギナーや初めてサーキットを走るライダーでも、違和感なくライディングを楽しむことができます。とはいえ、ほぼ直角の1コーナーを挟んだ2本のストレートや大小のヘアピン、そして、最終コーナーへと続くコースは、なかなかの走り応え…!

サーキット走行初心者はもちろん、テクニックを磨きたい方にもピッタリです。

 

そんな那須モータースポーツランドでは、年間を通じて、基本のライディングを練習するための安全運転講習会、ライダー同士の触れ合いイベント、公道では体験できないマシン本来のポテンシャルが味わえるスポーツ走行など、幅広いプログラムが展開されています。その中から今回は『ライディングスクール』をご紹介しましょう!

 

ライディングスクールで講師を務めるのは、中井直道さん。鈴鹿8耐に20回の出場経験を持っており、バイクの楽しさと安全なライディングを伝えるため多方面でご活躍中のMFJ認定インストラクターです。この日も、一日を通してライディングの基礎から実践的なテクニックを伝授していただきます!

きのせひかると中井直道さん

ご挨拶が終わったら準備体操。みんなで屈伸運動やストレッチをしていると、なんだか本当に学校に入学したような懐かしい気持ちに。

しかし、ご機嫌さんに体を伸ばし「さぁ走るぞ!」と意気込んだのですが、まずはバイクの構造をおさらい。その上で、座る位置やニーグリップの力の入れ方、足先の向き、腕の角度などを改めて見直します。ライディングポジションって、人から指摘される事がなければこうして再確認する機会もないので、ついつい自分の楽な姿勢へと流されがち。だけど「正しいライディングは正しいポジションから」。初心忘るべからず!です!

 

そしてエンジンをかけ、いよいよ「さぁ走るぞ!」とコースを目指したのも束の間。午前中はスラロームや急制動をひたすら練習。中でも一番最初の〝8の字走行〟は全体の半分を占めているんじゃないかと感じるくらい、ただただひたすらに反復練習。

そういえば、以前オフロードバイクを体験した時も、8の字をみっちりとやりました。そう、つまり8の字は、「走る」「止まる」「曲がる」すべてのライディング要素が入っている基本の「基」なのです。これをなくしてサーキット走行などできるはずがありません。実際、できて当然だと思っていた8の字の勘所〝大きく入って小さく曲がる〟に大苦戦する私。

リアブレーキとアクセルの調整も思うようにいかず、もどかしい時間が続きます。自分がいかに、基本を忘れて今日に至ったかを思い知りました…。

とはいえ、こんな機会でなきゃなかなか矯正できない部分ですから…!骨の髄まで〝学び〟尽くしてやろう…!と、自分を奮い立たせましたよ、愛車のNC700Sとともに。

8の字走行練習

そして、このスクールのポイントでもあり、教習所と異なる最大の点は、乗るのが自分の愛車だということ。つまり、それぞれのバイクの特性に合わせたアドバイスがいただけるのです…!

しかも少人数制でレベルに応じた課題が出されるので、免許を取得したばかりの初心者からリターンライダー、ベテランの方まで、ためになるテクニックを無理なく習得することができます。といっても、中井先生曰く、どれだけ経験を重ねたって本当に大切なポイントはたったの「3つ」。

8の字で学んだ「目線」「ポジション」「アクセル&ブレーキのバランス」です!現に8の字の次のパイロンスラロームでも、この3つがいかに重要かを痛感。

教わった事を呪文のようにブツブツと唱えながら走ります。が、当方、なんてったって長年基本を無視して走り続けていたダメダメライダー!

一朝一夕にはいきません。コースを大きくはみ出したりパイロンをなぎ倒したり、挙げ句の果てには転んだり(!)しながら、午前中のカリキュラムが終了しました。この時点でぐったり…恐るべし8の字!スラローム!!!

スラローム走行

とはいえ、過酷だったのは午前の3時間で、午後はようやくサーキット走行!ここまで教わった内容を意識しつつ、ストレートやカーブを走ります。そこで私はある事に気が付きました。

バイクって…気持ちがいい…!「何を今さら」と笑うなかれ。基本が身についた後の走行は、これまでと比べ物にならないくらい気持ちが良く、何よりとっても楽なのです!この時、午前中にやって来た事の意味と重要性がやっとわかった気がします。正しいライディングスキルをなくしては、バイクの「楽しさ」も「安全」も手に入れられないのです。

 

レッドバロンが14年間続けているこのスクールですが、じつはカリキュラムは開催当初からほとんど変わっていないと言います。にも関わらず、参加者の中には、何年間も欠かさず来ているという方も少なくありません。

 

同じ事を繰り返し繰り返し練習し、頭にも体にも叩き込んでいくのです。街乗りにサーキット走行、オフロードなど、バイクには様々な楽しみ方がありますが、どんな走行でも基本は同じ。基本に始まり基本に終わるカリキュラムだからこそ、次回の参加時には「前回できなかった事ができるようになった!」という喜びも感じられるそうですよ。このスクールは私のような初心者ライダーはもちろん、バイクを愛するすべての方にぜひとも一度体験していただきたい内容でした!

スタート前の記念撮影

<第10話を読む>

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