入場者数5万7,482人の超ビッグイベント!

 3年ぶりに開催されたMotoGP日本グランプリに行ったことを前回は報告させていただきましたが、今回はその続き。

天気が良かったので、もちろんバイクで行きました。今回はレッドバロン葛飾で購入したホンダCRF250Lではなく、ハーレーダビッドソンXR1200。

▲天気が良かったので、もちろんバイクで行きました。今回はレッドバロン葛飾で購入したホンダCRF250Lではなく、ハーレーダビッドソンXR1200。

3年ぶりのMotoGP日本グランプリ。ファンにとっては待望でした。

▲3年ぶりのMotoGP日本グランプリ。ファンにとっては待望でした。

 モビリティリゾートもてぎにて9月23日(金)から25日(日)にかけておこなわれたMotoGP日本グランプリは、金曜日に8,648人、予選のあった土曜日は雨にも関わらず1万6,682人も、そして決勝レースが観戦できる日曜日には3万2,152人が来場。3日間合計で、5万7,482人ものバイクファンが集まりました。

Moto2を制したのは若き侍!

 最大排気量を1000ccまでとした「MotoGP」クラスの模様を前回お伝えしましたが、今回はこれまた人気の「Moto2」、そして「Moto3」クラスの盛り上がりをご報告させていただきましょう。

 2010年に、ロードレース世界選手権250ccクラスに替わってスタートした「Moto2」クラスは、現在ではトライアンフが製造する排気量765cc、4スト3気筒エンジンがワンメイクの公式パワーユニットとして各チームに供給されています。

2022年 MotoGP第6戦スペインGP Moto2クラスで優勝した小椋藍選手(IDEMITSU Honda Team Asia)。画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン、ホンダ・レーシング

▲2022年 MotoGP第6戦スペインGP Moto2クラスで優勝した小椋藍選手(IDEMITSU Honda Team Asia)。画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン、ホンダ・レーシング

 そこでいま最も注目を集めているライダーが、21歳の小椋藍(おぐら あい)選手(IDEMITSU Honda Team Asia)。「Moto2」フル参戦の初年度であった昨シーズンはランキング8位でしたが、今季は第6戦スペインGPと第13戦オーストリアGPでポール・トゥ・ウインの完全勝利を果たすなどし、年間チャンピオンが狙えるランキング2位につけています。

青山博一以来の母国GP優勝!

 ホームグランプリでの活躍が大いに期待されていましたが、それを裏切ることなく決勝レースにてトップでチェッカーフラッグを受けました!

13周目にトップに立つと、最終ラップの22周まで後続を寄せ付けない走りを見せた小椋藍選手(IDEMITSU Honda Team Asia)。画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン、ホンダ・レーシング

▲13周目にトップに立つと、最終ラップの22周まで後続を寄せ付けない走りを見せた小椋藍選手(IDEMITSU Honda Team Asia)。画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン、ホンダ・レーシング

 残り10周で先頭に立つと、終盤も最速タイムを記録するなど落ち着いた走りで首位をキープ。最後の日本人チャンピオンである青山博一監督(IDEMITSU Honda Team Asia)が、2006年に優勝して以来の地元優勝となったのです!!

ホームグランプリで優勝した小椋藍選手(IDEMITSU Honda Team Asia)。画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン、ホンダ・レーシング

▲ホームグランプリで優勝した小椋藍選手(IDEMITSU Honda Team Asia)。画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン、ホンダ・レーシング

 グランドスタンドからは大歓声が起き、ボク(青木タカオ)ももちろん歓喜。表彰式で、16年ぶりに日の丸が掲げられたのでした

 日本グランプリ終了時点では、ランキング1位のアウグスト・フェルナンデス選手(Red Bull KTM Ajo)との差はわずか2ポイント。日本人7人目の年間チャンピオンが、すぐ手の届くところにある状況です。タイ、オーストラリア、マレーシア、最終戦バレンシアまで、大注目の「Moto2」クラスです。

Moto3では佐々木歩夢が表彰台

「Moto3」は排気量250cc、4スト単気筒マシンのクラスです。マシンの出力差が少ないため、レースは最終ラップまで上位がダンゴ状態でひしめき合い、優勝どころか表彰台に上がるライダーさえもチェッカーフラッグを受ける瞬間までわかりません。

レース序盤から終盤までトップを走行した佐々木歩夢選手(Sterilgarda Husqvarna Max)は、3位表彰台をゲット。画像提供:ハスクバーナ・モーターサイクルズ・ジャパン

▲レース序盤から終盤までトップを走行した佐々木歩夢選手(Sterilgarda Husqvarna Max)は、3位表彰台をゲット。画像提供:ハスクバーナ・モーターサイクルズ・ジャパン

 このクラスでも若き侍ライダーが活躍しました。佐々木歩夢(ささき あゆむ)選手(Sterilgarda Husqvarna Max)が3位表彰台を獲得。小排気量クラスにおいて、日本人ライダーが母国開催のグランプで表彰台に上がるのは、2001年125ccクラスの宇井陽一選手以来です。

今シーズン7度目の表彰台となった佐々木歩夢選手(Sterilgarda Husqvarna Max)。画像提供:ハスクバーナ・モーターサイクルズ・ジャパン

▲今シーズン7度目の表彰台となった佐々木歩夢選手(Sterilgarda Husqvarna Max)。画像提供:ハスクバーナ・モーターサイクルズ・ジャパン

 日本グランプリ終了時点での佐々木選手はランキング4位で、首位のイザン・ゲバラ(GasGas Aspar)とのポイント差を80に縮めました。まだ4戦が残るので、このまま好調をキープすれば、年間タイトルも狙えるのではないでしょうか。

レース以外も面白い!

 楽しいのはレース観戦だけではありません。ホンダは歴代レーシングマシンを展示。モビリティリゾートもてぎ内には「ホンダコレクションホール」もありますが、そこからグランプリを走った往年のレーサーたちがピックアップされたのでした。

 ゼッケン40はホンダ初の水冷2スト3気筒500ccロードレーサー「NS500」。1982年のベルギーグランプリで優勝したフレディ・スペンサー車です。最高出力120PS以上、重量は119kg。レースファン垂涎の展示でした。

 写真右は、4年連続6回目のチャンピオンを獲得した2019年のホンダMotoGPマシン「RC213V」マルク・マルケス車。左は2002年、16戦14勝をあげて王者になったバレンティーノ・ロッシ車。V型5気筒エンジンを搭載する「RC211V」です。これまた、たまりません!
MotoGPのタイヤサプライヤーであるミシュラン。ブースにいたのは「ことりちゃん」こと小鳥遊レイラさん。「青木さーん!」と、お声がけていただき感激でございました。
 MotoGPのタイヤサプライヤーであるミシュラン。ブースにいたのは「ことりちゃん」こと小鳥遊(たかなし)レイラさん。「青木さーん!」と、お声がけいただき感激でございました。
MotoGPのタイヤサプライヤーであるミシュラン。ブースにいたのは「ことりちゃん」こと小鳥遊レイラさん。「青木さーん!」と、お声がけていただき感激でございました。
 ファンも多いかと思いますので、写真をもう1枚。

 こちらはヤマハブース。ボードを持って、ヤマハYZR-M1とご自身の記念写真を撮影することができます。

 MotoGP撤退を表明しているスズキは、日本グランプリは今回が最後。チーム・スズキ・エクスターのGSX-RRが展示されていました。


 ホンダブースでは新型「CBR250RR」(日本仕様)も本邦初公開。ファンから熱視線を浴びていました。 

 こちらは「バイクのり弁当」。奥羽本線とともに創業百二十余年の駅弁の老舗「松川弁当店」が、日替わりメニューを「チーム監修オリジナルバイクタンク弁当箱」に入れて、数量限定にて販売しておりました。

 
 というわけで、今回も最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。2回にわたるMotoGP日本グランプリのレポートはこれでおしまいです。

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