コイツにキメた!

「ナンバー付きオフロードバイクが欲しいなぁ」って、ずっと思っていたボク。近年ではトレールバイクのラインナップが激減し、「コレ欲しい!」と思うモデルがなく、モヤモヤしていました。

 しかしついに「コレだ!」「ゼッタイに欲しい!!」という新型が登場したのです。

パンパカパ〜ン!(祝)


 先日、ホンダ『CRF250L<S>』の新車を買いました!! 今回からは、その経緯をお伝えしていきましょう。

ずっと欲しかったナンバー付き

 テレビで見たAMAスーパークロス、神宮球場で生観戦したジャパン・スーパークロスに衝撃を受けて、モトクロスに夢中になったボク。

 これまで所有してきたオフロードバイクは、ホンダ『CR125R』や『CRF250R』、ヤマハ『YZ80LW』や『YZ250F』など、ほとんどが競技用のモトクロッサーで、ナンバー付きトレールはココ最近はしばらく所有してきませんでした。

ナンバー付きトレールバイクより、モトクロス競技車を好んで所有してきたボク(青木タカオ)。画像提供:Alpinestars Sales Room(アルパインスターズ セールスルーム)

▲ナンバー付きトレールバイクより、モトクロス競技車を好んで所有してきたボク(青木タカオ)。画像提供:Alpinestars Sales Room(アルパインスターズ セールスルーム)

 これまでモトクロスコースを走れば、充分に楽しかったのですが、その一方でナンバー付きのトレールバイクでトコトコと林道へ行く楽しみも味わっていました。

▲友人と2台のTW200Eで林道ツーリングへ。

 フルノーマルのヤマハ『TW200E』を所有していた頃は、ダートを求めいろいろな林道へ行きました。また、オフロード系のニューモデルが登場すると、その広報車を林道で試乗するなどし、景色を見ながら山道を走ったり、自然を相手に険しい道を走破するのは、モトクロスとはまた違う奥深い楽しさや難しさがあり、ナンバー付きのデュアルパーパスモデルが欲しいと絶えず考えていました。

ドゥカティ『ムルティストラーダ1200エンデューロ』

▲昨今はアドベンチャーモデルが人気で、試乗レポートなどで林道を走る機会が増えていました。写真は2016年7月、ドゥカティ『ムルティストラーダ1200エンデューロ』のジャーナリスト試乗会でのひとコマ。画像提供:ドゥカティジャパン

 しかし近年、250cc以下のトレールバイクは減少傾向でした。かつては国内4メーカーがこぞって、各排気量帯に4スト、2ストモデルを設定したものですが、なんとも寂しいかぎり。仲間のオフロードバイク乗りたちからは「中古車を選ぶしかない」と、嘆く声が長らく聞かれました。

購入に至らなかったワケ

 いつの間にか、もう10年が経っていたのですね。久々のフルサイズ・デュアルパーパスとして、2012年にホンダ『CRF250L』が登場し、「ついに出た!」と歓喜しました。

2012年に登場したホンダ『CRF250L』。

▲2012年に登場した初代ホンダ『CRF250L』。画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

 というのも、2007年に『XR250』、2008年に『XR230』が排ガス規制を受けて生産終了し、1972年の『SL250S』(北米名:XL250)から始まったホンダ・トレールの伝統に空白期間があったのですが、『CRF250L』が新発売されたことで、再び歴史を繋いだのでした。

 当然、バイク専門誌では大きく取り上げ、ボクも何度も試乗を繰り返し、いろいろな企画で乗り込みました。高速道路を走ってダートのある林道へ。オフロードコースをメインに走るなどもしました。

 すると、高速道路を含むオンロードでの性能には優れるのですが、ダートではハンドリングに重さを感じるなど、XLR→XR系に見られた軽快性がイマイチ感じられません。期待値がメチャクチャ高かっただけに、あと少しのところなんですが、どうしても満足できないのです。

待望のフルモデルチェンジだった!

 そんななか、2020年12月にフルモデルチェンジされた『CRF250L』が新発売されます。そしてラインナップには、前後サスペンションの伸長により最低地上高を確保し、オフロード走破性を追求したという『CRF250L<S>』が加わっているではありませんか!翌21年1月にメディア向け試乗会が開かれ、乗ってみると、ついに「コレだ!」「コレしかない!!」と思えるオフロード性能、トータルバランスを持っていたのでした。

フルモデルチェンジしたホンダ『CRF250L<S>』。

▲フルモデルチェンジしたホンダ『CRF250L』。ワタクシ青木タカオはメディア向け試乗会で見て一目惚れ、乗ってゾッコンとなりました。

 CRFらしいスタイリッシュさもあるし、走りも申し分なし。ボクはすぐに<S>の方の購入を決意したのでした。

 オフロードバイクファンの想いはみな一緒だったのでしょう、人気爆発でセールス好調。さらにコロナ禍の影響も重なって、新車が入手しづらいという情報が耳に入ります。

 ボクは様子を見ようと「いったん待て」と自分に言い聞かせました。そしてそのまま時間が経ち、気がつけば1年が過ぎてしまいそうになっていたのです。

イントラネット検索システムで見つかる

 2021年の暮れ、最寄りとなる「レッドバロン葛飾」(東京都葛飾区四つ木2丁目4-7)に足を運ぶ用事(仕事)がありました。国道6号(水戸街道)沿い、首都高中央環状線 四つ木出入口から500メートルほどの好立地。いつも前を通りますが、中に入る機会はなかったのでワクワクします。

 このとき、本田店長に「はじめまして」とご挨拶。そして、それとなしに聞いてみたのでした。

レッドバロン葛飾の本田良太店長。

▲レッドバロン葛飾の本田良太店長。意気投合し、新車購入へハナシが一気に進んでいく。写真は納車のときに撮ったもので、新車の『CRF250L<S>が写っています。

「ちなみになんですけど、(コロナ禍で)いま新車のバイクがなかなか入荷されないみたいですね。ボク、CRF250L<S>が欲しいんですけど、やっぱり入手困難だったりしますよね?」

 なんて相談してみると、まさかの答えが……。

「少しお待ちください。調べてみますね」

 パソコンの前に立ち、キーボードをガチャガチャ。すると画面を見て、本田店長が少し興奮気味に教えてくれます。

「ちょうどキャンセルが出たようで、在庫がありますよ、青木さんっ!」

ホッ、ホントですかっ!?

 全国に300店以上の直営店を持つレッドバロンは約4万台以上ものバイクを常に在庫し、近くの店舗で欲しいバイクが見つからない場合は「イントラネット検索システム」にて全国のレッドバロンから探し出せます。新車、中古車、ビンテージ車、メーカーも国内外を問いません。

※宣伝みたいになってきたから、レッドバロンのハナシはもうこのへんにしておきましょう。

ハナシが一気に進む!!

 聞けば、本田店長もオフロード好きで、いまはホンダ『CRF250RX』でエンデューロレースに夢中なんだとか。「本田さんだから、乗るバイクはホンダなのね……」ってひとり納得していたら、愛車は他にもあってヤマハ『SR500』も所有。

ヨンヒャクじゃなく、あえての“500”かぁ〜!!

 オフロードは競技志向で、街乗りではシングルやツインで“味わい深さ”を堪能。サーキットもスーパースポーツ系で走り、バイクならジャンルやメーカーを問わず、なんでも好き。ダブワン(1971年式W1SA)を四半世紀以上所有し、ロードスポーツもモトクロスも、ハーレーやBMWだって節操なくなんでも大好きなボクと、なんだかバイクに対する考え方が似ている気が……。本田店長とのココロの距離が一気に縮まり、親近感がわくではありませんか。もぉ、バイク談義が尽きません。

本棚にあった購入の決め手!

 そしてふと本棚を見ると、そこには並んでいたのは、なんとボクの著書ではありませんかっ!

『図解入門 よくわかる最新バイクの基本と仕組み』(秀和システム)

 ボロボロになるまで読み込んであり、他のスタッフさんもみなさん読者だとか。お恥ずかしながら、ボクはもうゴキゲンです。

青木タカオの著書『図解入門よくわかる最新バイクの基本と仕組み』(秀和システム)。

▲聞けば、スタッフさん皆さんで読んでくださっているというボク(青木タカオ)の著書『図解入門よくわかる最新バイクの基本と仕組み』(秀和システム)。

 欲しい『CRF250L<S>』もすぐに見つけていただいたし、もう買わない手はありません。その場で、新車の購入を申込むのでした。

 数日後、すぐに新車がレッドバロン葛飾に届き、契約の手続きをすることになります。レッドバロンでバイクを購入する際には独自のサービスがいろいろとあって、説明してもらうのですが、今回は長くなりましたのでそれはまた次回で。今回はひとまず『CRF250L<S>』購入の報告でした!

 今回も最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。愛車に『CRF250L<S>』が加わり、また新しいバイクライフがスタートです。次回もどうぞお楽しみに〜!!

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