来場者・台数ともに大幅に増えた第9回ミーティング

11月12日(日)、静岡県浜松市のスズキ本社特設会場にて「Vストロームミーティング2023」が開催された。WEB開催も含めて今年で9回目の開催となったが、昨年に比べて来場者数、来場台数がともに大幅に増え、Vストロームの人気を示すこととなった。※写真は今年の集合写真1枚目

●来場者数1,473名(2022年1,031名 ※前回比142.9%)
●来場バイク1,257台(2022年 672台 ※前回比187.1%)

ちなみに、昨年のミーティングの模様はこちらからどうぞ。
【関連記事】
新型もアンベール! Vストロームミーティングが「旅するフラッグ」と帰ってきた!<前編>
新型もアンベール! Vストロームミーティングが「旅するフラッグ」と帰ってきた!<後編>

スズキを代表するシリーズに成長したVストローム

Vストロームシリーズは、8月に発売したVストローム250SX、10月に発売したVストローム800を加えて全部で5機種8バリエーションの展開となり、スズキの中で最も多くのラインナップを持つシリーズにまで成長した。

会場に展示されていたのは、左からVストローム800、Vストローム800DE、Vストローム250、Vストローム250SXの4台。
また、こちらの記事でも紹介しているが、カスタムの方向性も「積んだもの勝ち」のような、かなり独特な世界観で人気を博している。
【関連記事】
Vストロームの濃ゆ~くて何だか懐かしい世界へ! 神奈川Vストロームミーティング2023

アドベンチャーバイクとキャンプツーリングの2つのブームがちょうどうまいこと重なったということもあるだろう。ユーザーのニーズを捉えた造り、ラインナップの拡充でVストロームの世界観は見事に受け入れられて今も広がりを見せている。

開場直後から駐車場がみるみる埋まっていく

それでは、2023年ミーティングの模様をお届けしよう。早朝9時の開場後は、あっという間に広い駐車場の奥の奥まで参加車両の列ができてしまった。
オーナーズミーティングは数多く見てきたが、実は車種によってユーザーの性格が出るのがこうしたところ。ほとんどのユーザーが会場直後に揃ってしまうのがVストロームユーザーの特徴だろう。個人的な印象は「マジメだけど、(良い意味で)バカができる人たち」なので、オーナーの話を聞いていてもとても楽しいのだ。

長蛇の列の物販ブース。オリジナルUTも販売!

多くの参加者は、車両を駐めたあとにそそくさと受付を済ませ、見えない線が引かれているかのように物販開始列に整然と並んでいく。この一連の動きがとてもスムーズでちょっと面白い。
今年もTシャツやタオル、キャップといったミーティング・オリジナルグッズが大人気で、飛ぶように売れていく。
今どきはバーコード・QRコード決済もしてくれるのでありがたい。お釣りが出ないし、現金だとやり取りに時間がかかってしまったり、風でお札が飛んだりするからね(経験者)。
会場の一角では、ユニクロが出店してオリジナルのUT(コラボ等によるグラフィックTシャツ)も販売していた。

鈴木俊宏社長による開会宣言!

今年もスズキの鈴木俊宏社長が開会宣言を行った。
「おはようございます。お帰りなさい!今日、皆さんと話せることも楽しみです。今年はVストローム250SX、Vストローム800を発表させて頂きました。仲間をどんどん増やしていきたいなと思います。これからもしっかり作り上げていきたいと思いますので応援よろしくお願いします」(要約)
その後、俊宏社長は駐車場に向かい、たくさんのオーナーと気さくに話しては一緒に写真に納まっていた。本当にフレンドリー!

「#Vスト旅するフラッグ」が今年も帰ってきた!

昨年のミーティング会場でオーナーに預けられた2本のフラッグが、西日本と東日本に分かれて、多くのオーナーに手渡されながら旅をしたのちミーティング会場に帰ってきた。今回は東日本の旅で無事北海道に上陸し、宗谷岬も制覇していた!

ステージ上ではゴールセレモニーが行われ、西日本と東日本で最後のリレー走者となったお二人が紹介された。西日本のフラッグを最後に運んだのは横須賀のかべさん。
東日本のフラッグをゴールさせたのは静岡のてんてんさん。
フラッグリレーに参加したオーナーの多くも会場に駆け付けた。リレー参加者にはフラッグのミニレプリカがプレゼントされ、俊宏社長を囲んでワイワイと記念撮影!
なお、2年間続けられた「#Vスト旅するフラッグ」は新しい企画に変わることも発表された。すべてのVストロームオーナーが参加できる「Vストロームロケーションマップ」企画というもので、オーナーからの写真投稿時に居住地の都道府県も記入することで、各県にオーナーがどれくらいいるのか写真を見ながら楽しもうというものだ。

地元のグルメや絶景スポット、走り処なども添えることで地元のPRにもなる内容。詳細はスズキの公式サイトやSNSで明かされるようなので、要チェックだ!

トークショーは2本! Vストローム開発秘話も

ステージトークショーは2本行われた。MCは多数のバイクメディアでインプレッション記事などを執筆し、Vストロームミーティングではお馴染みのノア・セレンさん。

1本目は、ノアさんの鋭いツッコミとユーザー視点からのお願い(Vストローム650へのヘルメットロック標準装備に実現実績あり)が名物となっている開発者トークショー。なお、この模様は動画も交えて後編にて紹介するのでお楽しみに。

ツーリングマップル編集部がVストロームで旅に出た!?

2本目のトークショーは、ツーリングマップル編集部とのもの。世界を駆け巡ってきた鉄人で東北版を担当する賀曽利隆さん(左から2人目)、関東甲信越版を担当する中村聡一郎さん(右から2人目)、ツーリングマップル編集長の舛木信太郎さん(右端)の3人が登壇した。
太平洋から能登半島までをVストロームで走り、SSTR参加後に大雨のなか知多半島まで戻ってくるという成り行きまかせの本州横断ツーリングの話となった。行きあたりばったりで次の目的地が決まるなか、やはり賀曽利さんの走りには誰もついていけない(ご本人的には平常運転)というオチで会場は大ウケ!

引き気味で話を聞いていたノアさんから賀曽利さんに「ノープランって大人としてどうですか?」「ちょっとあの、一般人にも気を使って…」「一緒に走っている時に雨が降ってきても(賀曽利さんは)カッパを着させてくれない」など数々の名言(迷言)が飛び出してて面白かった(笑)
賀曽利さんはこうしたツーリングについて「要するに面白がることです。面白い思わなきゃやろうなんてならないから」と至極冷静。さすがは鉄人でした。

賀曽利さんとはジパングツーリング時代に島旅の連載で一緒に仕事をさせて頂いたが、この方は旅を仕事にしているんじゃなくて職業が旅人になっちゃっている人。まさしくVストロームシリーズのコンセプトを体現している人で、賀曽利さんの話からワクワクと元気をもらえたトークショーとなった。

表彰と豪華なじゃんけん大会!

トークショーの後は、会場までどれくらいの時間をかけて何泊して来たかでの「Vストロームロングツーリング賞」の表彰も行われた。受賞したのは、東京→和歌山2泊→蒲郡1泊で3泊してきた松尾さん(左)と、札幌から苫小牧発名古屋行きのフェリー内で2泊→浜松1泊の福田さん(中央)。

プレゼンターを務めたのはご本人もVストローム250のオーナーである全日本ロードレースライダーの津田拓也(右端)さんで「僕はバイクの旅をしたことがなくてロングツーリングとは真逆の立場にいるので、すごいなって思いますね」とコメント。

その後は、出展社から協賛された商品を紹介しながらの豪華なじゃんけん大会へ。

賞品は賀曽利さんから直接手渡し! もちろんその後は熱い握手が待っている。

閉会後は俊宏社長らが参加者をお見送り!

閉会の挨拶を行ったのはスズキの二輪事業本部長である田中 強さん。
「思い思いのカスタムをされてVストロームを愛してくださっていることが実感でき大変うれしく思います。日本では5機種8バリエーションを展開し世界最多のラインナップです。オーナーの皆さま、用品メーカ―様、メディアの皆さまのおかげです。改めて御礼申し上げます。来年は第10回の記念開催となります。趣向を凝らして皆さまをお迎えしたいと思いますので期待してください」(要約)と感謝を述べた。
ミーティングの最後は、恒例のお見送り。参加者は俊宏社長以下、スズキのスタッフやゲストの皆さんに見送られながら会場を後にした。来年は記念大会となるので、さらに多くの参加者が来場するだろう。今から楽しみにしておこう!

後編では、開発者トークショーも交えながらVストロームが熱く支持される理由にも迫りたい。


 

 

SHARE IT!

この記事の執筆者

この記事に関連する記事