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バイクライフの様々なシーンで役立つ結束バンド
電装部品の装着時などに配線をまとめるために便利な「結束バンド」ですが、配線用途以外にもバイクに使えるシーンは数多くあります。
「タイラップ」や「インシュロック」と呼ぶのも広く浸透しているのですが、これらは商品名になりますので、ここでは「結束バンド」と表記してまいります。
結束バンドは多種多様な商品が存在し、サイズや色など無数にありますが、バイクで使用するとなると屋外使用できる「耐候性」のあるものを選ぶのがポイントとなります。大、中、小で3サイズくらいストックしておけば、幅広い用途を網羅できると思われます。私は(200mm、150mm、80mm)をストックして活用しています。
結束バンドは一度縛ってしまえば外す方向には動きません(リリースできるタイプもあります)。ですので基本的には使い捨てになります。
大きなものを縛りたい場合は、結束バンド同士を連結させて長く使うことも出来ます。小は大を兼ねるのです。
余った部分を切る時は切り方に注意!
結束した後は余分が邪魔になるのでニッパーで切っておくのですが、この時の切り口に注意が必要です。
斜めに切ってしまうと先端部分がかなり鋭くなるので、素手で触ると切れて流血事案になることもあります。バイクメンテをする人や、メカニックは経験があると思います……。
余分を残さずに切り口がまっすぐになるように切るのが正解です。
覚えておけばきっと役立つ結束バンドの使い方あれこれ
出先でボルトが脱落してしまった時の緊急用に
ツーリング先でナンバーのボルトが片方無くなっているのに気づいたなんて経験ありませんか? そのまま走ってナンバーが脱落&紛失してしまったら、バイクに乗って帰ることもできなくなってしまいます。
そんな時は結束バンドで縛ってしまえば、安心してツーリングを続けることができます。
ホーンのボルトがが外れて配線だけでプラプラしてたとか、サイドカバーのビスが無くなってたとか、そんな時も結束バンドで縛れば応急処置出来ます。
ただし、熱には弱いのでマフラーの取り付け部分などには使えません。別途ステンワイヤーを携行しておくと良いのではないでしょうか!?
カウルが割れてしまった時は縫って補修できる
転倒などでカウルが割れてしまった時は、割れ目の部分の左右にドリルやハンダゴテで穴を開け、結束バンドで縫うように縛ることで補修できます。
強度もかなり期待できるのですが、いかんせん見た目はちょっとあれな感じにはなります。
むか~しの走り屋さんたちのバイクはみんなこんな感じでフランケン感ありましたよね?
レバーが折れた時の応急処置に
転倒で折れることも多いレバーですが、出先で折れてしまうとその後走るのが困難になることもあります。
そんな時も結束バンドがあれば、スパナなんかをレバーの残った部分に縛って延長するか、折れた部分を繋ぐ添え木にすることで応急処置できるかもしれません。
ペダルが折れた時もこの方法が役立つことがあるかもしれないので、覚えておいて損はないはずです。
結束バンドを携行する時に便利なめざしの干物作戦
家の工具箱に結束バンドをしまっておく時は、そのままチャック付きビニール袋に入れておくとか、蓋付き、仕切り付きの収納ケースに入れておくとか、さまざま方法があると思います。
しかしバイクの収納スペースは限られているので、なるべくコンパクトに結束バンドを携行したいもの。
そんな時は、結束バンドのロック部分を切り落としたものに、結束バンドを通して「めざしの干物」状態にすればバラけてしまうことも無いし、使う分だけ取り出せるし、良いことづくめであります。
ブレーキホースのフローティング固定にも
ブレーキホースをメッシュに交換すると、純正と取り回しが変わったり、微妙に長さが変わってフェンダーなどに干渉することが良くあります。
そのまま走っていると、ブレーキングでフロントフォークがストロークするたびにブレーキホースがフェンダーに当たって塗装が剥げてしまったり、ブレーキホース表面のビニールコーティングがはがれてしまうなんてことは良くあることです。そんな時にも結束バンドは役立ちます。
ホームセンターなどで手に入るビニールチューブを必要な分だけ切って
結束バンド2本をビニールチューブ内に通します(長さに余裕があるなら結束バンド1本でも可)。
片側でブレーキホースを縛り、もう片側でフォークのボトムケースを縛ります。
こうすればブレーキホースをフローティング固定できるので、車体への干渉を防げるようになります。
ただし、車種やブレーキホースの長さは千差万別なので、この方法が絶対に有効というわけではありません。固定方法によっては逆効果になることもありますので、必要に応じてプロメカニックにアドバイスを受けることを推奨いたします。
ここで紹介した以外にも結束バンドでできることは様々あります。
是非、ツーリングやメンテ時などでどんどん活用し、豊かな結束バンドライフを楽しんでください!!