ハンターカブの1000km点検に行く
昨年夏に購入したホンダCT125ハンターカブ。レッドバロン袖ヶ浦から届いた「1ヶ月点検のご案内」を横目に、行かなきゃ、行かなきゃ、行かなきゃ〜と、グズグズし続け……。そしたら秋にはホンダから「リコールの案内」まできてしまい、わー! 対策部品への交換に行かなきゃ、行かなきゃ、行かなきゃ〜と思いながらもぜんぜん行かない、そんなダメな自分にGoodbye!すべく、ついに行ってまいりました。
南房総の我が家から出発です。レッドバロン袖ヶ浦までは片道下道約50km、往復で100kmというけっこうガッツリツーリングなんです。
なんと! レッドバロン袖ヶ浦に向かう途中でオドメーターが1000kmに! 7ヶ月かかりましたが、でもちょうどよかった。ちなみにこの日は3月中旬だったのに、最高気温は4月下旬並の22℃予想。気分はもう春!です。いやあ、嬉しい。
走ること1時間半。国道16号線沿いにあるレッドバロン袖ヶ浦に到着。ちなみに点検とリコール対策の件は事前に連絡して予約済みです。平日午前だったので空いていて、すぐに受付、入庫させてもらいました。
レッドバロンの工場に潜入!?
左が工場長の鈴木さん、右が今回の点検整備を担当してくれた眞船さん。レッドバロン袖ヶ浦には3名のサービスマンがいて(もう1名の高田さんはこの日はお休みでした)、さまざまな点検、整備を行っています。みなさん明るく、誠実に対応してくださり、しかも“バイク好き”というのが伝わってきて気持ちいい。ちなみに眞船さんはこの前日、南房総にツーリングに行っていたそう。
ちなみにレッドバロンでは安全上の理由から顧客が工場に立ち入ることはできないのですが、この日は取材も兼ねているということで許可を得て、特別に入らせていただきました。
まずはブレーキの効き具合や灯火類のチェックなど。
空気圧チェック。メーカー推奨の値はフロント175kPa、リア225kPaなのですが、乗りっぱなしだったのでだーいぶ減っていました(汗)。
ちなみにレッドバロンではタイヤに窒素ガスを充填してくれます。空気には水分が含まれているので温度など環境により膨張したり収縮したりしやすいのですが、窒素ガスは環境による変化が少ないのでタイヤ内の空気圧変化を抑えられること、また空気より抜けにくいという特徴もあります。とはいえさすがに半年強も放っておいたらダメなのですが(大汗)。
ハンドル、フロントフォークなどにガタがないか、ホイールのベアリングはスムーズに回るか、などをチェック。チェーンのゆるみはなかったので注油のみ。我が家は海にも近いので、なおさら小まめな注油が必要だなと感じました(ちなみにレッドバロンでは会員ならば注油も窒素ガス補充填も無料)。
そしてオイル交換。レッドバロンでは、大きなタンクに貯めてあるオイルをこのオートストップガンを通じて注油するシステムをとっています。それによって注油のさい不純物が混じることなどを防げるそう。日々たくさんのバイクのオイル交換を行うため、常にフレッシュなオイルを使えるというメリットもあり。それにしてもオイル交換って、自分でやるとなかなか手間なのだけど、やってもらうと一瞬!なのね。
ギヤチェンジペダルの強度に問題が…
そしていよいよリコール対策。ホンダのHPによるリコール内容と改善対策は以下の通り。
「ギヤチェンジペダルにおいて、チェンジペダルアームの形状が不適切なため、チェンジペダルボスとの溶接部強度が不足しているものがあります。そのため、変速操作を繰り返すと溶接部に亀裂が生じ、最悪の場合、走行中に当該溶接部が破損し、チェンジペダルアームが脱落して、他の交通を妨げるおそれがあります」
カブ系のギヤチェンジはロータリー式なので、足でガチャンガチャンと踏み込んで操作するため、リターン式ギヤ以上に負荷がかかりそう。確かに走行中にチェンジペダルアームが折れて落っこちちゃったら大変……。
交換する前に対策部品を見せてもらいました。奥がもともと付いていたペダル。手前が対策済み部品。比べてみると確かに溶接部分の大きさが違う。明らかに強度が増してる感じです。
表側から見たところ。対策部品のほうがアームとボス部分の重なりが大きくなっています。こちらからもよりしっかりくっついているのがわかる。それにしてもこうしてみると、バイクのパーツというのはものすごく微妙なバランスでつくられているのだと感じます。いずれにしても、これでひと安心。
リフトに乗ってるバイクはカッコいい
それにしてもこうした整備を確実に、着々と行うサービスマンの姿ってカッコいいですね。今回、整備の様子を見させてもらっていてそう感じました。思わず“男の背中”を隠し撮り(笑)。
そしてもうひとつ。“リフトに乗ってるバイクは2割増しでカッコいい”というのも発見(笑)。
テキパキとやっていただいたおかげで、入庫して1時間ほどで点検整備、リコール作業が完了。グズグズと先延ばしにしていたことができて、すっきりしました。なおリコール作業の部品代、技術料は無料でした。
オイル交換をしたあとの帰り道、エンジンの調子がめちゃよくなった気がする、というあるある。メカ的に確かにそのような効果があるのか、それとも“気持ち”の部分が大きいのか? それは謎(笑)。いずれにしても気分がいいのは間違いなく、帰路の途中で海が見える場所でひとりコーヒーブレイクなどしつつ、絶好調ハンターカブの走りを楽しみました。
関連記事:オーナーたちの合言葉「ペダル交換した?」ハンターカブのリコール【CT125三昧の毎日〜その⑧】