ステッカーは手軽に誰でも楽しめるカスタム最初の一歩と言えるのはないでしょうか?

ステッカー1枚で愛車のイメージが変わったり、自分のバイクとして愛着が湧いたりもしますが、難しい技術はいらないですし、もちろん工具不要で楽しめます。

昔は「ステッカーチューン」などとも言われおり「このステッカーで5馬力アップだぜ」なんていうのが昭和時代ではライダーの定番ギャグでした……。

そんなステッカーですが、自分の好きなものを好きな位置に好きなように貼るというのが一番でありますが、ステッカーを貼ったり剥がしたりする際にはちょっとしたコツがあります。

ステッカーを剥がす際には熱を使え!

ステッカーを貼る前に、元々貼ってあったステッカーを剥がしたいという場面があると思います。比較的最近貼られた新しいステッカーなら良いのですが、何年も経ったものをそのまま剥がすと高確率でうまく剥がれません。

糊が残るとこれが厄介で、塗装面が傷つくので金属のスクレーパーや強い溶剤などは使えませんし、かといってパーツクリーナーを吹きつつ、爪先でカリカリやっていると時間だけがかかって、日が暮れてしまいます。

そんな時には「熱」が有効なのです。特別な道具は必要なく、家庭にひとつはあるヘアドライヤーで大丈夫です。

ステッカーに熱を加えることで、糊が柔らかくなりてきめんに剥がれやすくなると同時に剥がした後に糊が残りにくくなります。

※樹脂パーツは熱を過度に加えると、歪んだり溶けたりすることもあるので充分注意してください。

頑固なステッカー剥がし方

ここで剥がしたステッカーは比較的最近のものですが、何十年も経ったステッカーを剥がす時にこそ「熱」作戦が効きます。

まずはドライヤーで熱を加えた後、塗装面に傷を入れないように充分注意をして、カッターナイフなどでステッカーの角を浮かせておきます。

ここから、熱が冷めてきたらその都度ドライヤーで加温しつつステッカーを剥がしていきます。やけどに注意しましょう。

ゆっくり剥がしていきます。

綺麗に剥がれました。

 

もし、糊が残っている時はパーツクリーナーで洗浄します。

短時間で手間もかからずきれいに剥がすことができました!

【番外編】車検ステッカーにも熱が有効!

自分で貼り替える機会はあまり無いかも知れませんが、実はバイクのナンバープレートに貼られている車検ステッカーは嫌がらせのように剥がれにくいものです(自賠責ステッカーも)。そのまま剥がすと高確率で糊が残って厄介なことになります。

やはり、ドライヤーで熱を加えればきれいに剥がすことができるはずです。

ステッカーを貼るときにはマスキングテープで目印を!

目見当でステッカーを貼ると、斜めになったりしてしまうこともあります。それも味で愛嬌なんて見方もできるかもしれないですが、貼る時にマスキングテープで目印を付けておくと、比較的きれいに貼ることができます。

どこにステッカーを貼るか場所を決めたら

ステッカーの周囲に目安となるマスキングテープを貼ります。

マスキングテープならば貼り直しも容易なので、納得行く場所に位置決めできます。

位置が決まったら剥離紙を剥がして呼吸を止めて心を静めてやさしくステッカーを貼り付けます。

ステッカーを貼る前に脱脂、洗浄をお忘れなく!

中心から外側に向けて空気を追い出すように指先でステッカー表面を撫でます。

最後にマスキングを剥がせば完成です!

エンブレムを剥がすときは釣り糸が便利だ!

今では少なくなってきているのかもしれないですが、昔のバイクは燃料タンクやサイドカバーに車名やメーカー名を記したエンブレムが貼られていたものでした。

このエンブレムを剥がすにはやはり「熱」を使うのが有効なのですが、普通にステッカーのように剥がそうとするとエンブレムは折れて歪んで再使用できなくなります。

もちろん、エンブレムを再び使う必要が無ければ良いのですが、釣り糸を使えば再使用できるくらい綺麗に剥がすことができるのです。

ヤマハVMAX1200のサイドカバーです。80年代デビューの古いバイクなのでサイドカバーにゴージャスなエンブレムが貼り付けてあります。

そして、このエンブレムを剥がすのに使うのが釣り糸です。あまり細すぎるものは切れてしまいます。

エンブレムを剥がす前にやはり熱を加えて粘着テープを柔らかくしておきます。写真ではヒートガンを使っていますが、ヘアドライヤーで代用できます。

※エンブレムが貼ってある素材が樹脂の場合は熱を過度に加えないように注意してください。

裏側から熱風を当てれば、エンブレムにダメージを与えること無く、粘着部分に効率良く熱を加えることができます。

糊が柔らかくなってきたところで、エンブレムとサイドカバーの間に釣り糸を通していきます。

何度か途中でヒートガンを当てて再加熱しつつ、釣り糸を通していきます。

エンブレムが折れたり曲がったりすることなく綺麗に剥がれました!

古くて粘着が弱くなっていたこともあり、あっけなく剥がすことができました。あとはサイドカバーに残った糊をパーツクリーナーで洗い流せば作業終了です。

今回のエンブレムは両面テープで貼られていただけでしたが、車体側に設けられた穴にエンブレム側の突起が差し込まれて固定されているタイプは、この方法で剥がすことができないのでご注意を!

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