イギリスでスズキのレジェンドバイクを用い、数々のレースに参戦するチームクラシックスズキは、1996年式GSX-R750をベースとしたレーシングマシンを完成させた。このバイクで2022年以降のクラシックレースイベントなどに出場するという。
文:ヤングマシン編集部

甦る耐久用ファクトリーマシン!

英国のチームクラシックスズキは、最新のレースバイクプロジェクトとして1996年式の「GSX-R750 SRAD」を製作した。これはかつての耐久ファクトリーレーサーをもとに製作され、ファクトリー仕様の乾式スリッパークラッチ、軽量ジェネレーター、マグネシウムオフセットサンプ(オイルパン)、6速クロスミッション、そしてファクトリー仕様のヨシムラエキゾーストシステムを装備している。

前後サスペンションはK-Techの手で仕上げられ、安定性を高めるロングスイングアームのほかアールズ製ブレーキライン、ブレンボ製キャリパー、そしてダンロップ製スリックタイヤを装着したOZ製軽量ホイールも奢られている。

社内で製造されたパーツにはトリプルクランプ、ステップキット、フォークのローエンドまわり、カーボンケブラー製のボディワークが含まれ、これらのパッケージ全体をRaceFastenersの高品質かつ軽量なチタン製ファスナーでまとめ上げている。

このバイクは、2022年以降の多くのクラシックレースで、マイケル・ダンロップに数々のクラシックTTで勝利をもたらしたXR69 F1マシンに取って代わることになるという。

クラシックTTで活躍したXR69。走らせているのはマイケル・ダンロップだ。写真は2016年のもの。

マシンのカラーリングは、ラッキーストライクがスポンサーだった頃の耐久レーサーを手本としており、WGP500クラスでケビン・シュワンツが駆ったRGV500とも共通したデザインとなっている。この「GSX-R750 SRAD」は、1990年代のイギリスのスポーツバイク文化を象徴するものなのだ。

TEAM CLASSIC SUZUKI GSX-R750 SRAD RACER

GSX-R750 SRAD RACER ディテール

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