気に入ってるんだけど屋外保管……
愛車を保管するとき、ガレージなど屋内に入れられる環境があれば文句ナシだが、多くの人は外に停めていることと思う。ちなみに我が家にはデイトナのバイクガレージがあるのだが(プチ自慢です・笑)、XR BAJAは屋外保管である。
なぜか? ……稼働頻度が高いから。
うちのガレージは駐車場の奥にあるので、クルマを出さないと、中のバイクを出し入れできない。防犯対策としては非常に有効なのだが、頻繁に乗る場合はめんどくさすぎるのだ!
気に入っているからこその屋外保管……なんだか矛盾しちゃっているのだけど、本当のことなんだから仕方がない。
ちなみに、ガレージのなかには昨年末に買った88年式 GSX-R750(油冷エンジン!)とファンバイク・CRF125F(22年式の新車!)、あとはバイクギアやキャンプ道具が入っている。
GSX-R750もCRF125Fもしょっちゅう乗るわけではないし、キャンプももちろん毎日行くわけじゃない。でも、だからこそガレージに仕舞っておけるのだ……うーん、微妙な話だなぁ(苦笑)。
で、もちろん大のお気に入りのXR BAJAを屋外保管で雨晒しにしておくわけにはいかない! というわけで最近、新調したのです!! ……バイクカバーをね!
選んだのは『ROM ボディガード』。そう、レッドバロンオリジナルのバイクカバーである。
バイクカバーに妥協は禁物
最近はネット通販などで安いバイクカバーがいろいろと流通しているが、ちょっと考えて欲しい。
バイク保管の理想はガレージなどの屋内保管である。しかし、残念ながらそれが叶わないから、せめて雨やほこり、紫外線から愛車を守るためにカバーをかけるのである。それが激安カバーでいいのだろうか?
「ガレージの代わりだよ!?」と、僕は常々思うのだ。
もちろん、激安だけど性能はびっくりするほど高いというなら話は別だ。しかし当然ながら、世の中はそんなに甘くはないのである。
ココがすごいよ、ROM ボディガード!
さて、ROM ボディガードのどこが良いのか? 実際に愛車・XR BAJAに装着して、その“感心ポイント”を紹介したい。
というわけで、実際に車体にかける。前輪ロック部とミラー部が赤くなっているので、カバーの前後は一目瞭然。目立つ色なので、日が暮れてからでも迷うことなく装着できそう。
ここで僕が驚いたのが、その重量。ズッシリと重いのだ!
その理由は生地にあり!
ブラシ起毛および撥水加工を施した裏地を持つ二重構造になっているのだ。柔らかい裏地が、タンクやカウルの傷つきを防止してくれる。
しかも通常のバイクカバーよりも重いため、風によるめくれ予防も期待できそうだ。
というか、そもそも裾部分に伸縮性ロープが配置されていて、カバーをかぶせると車体下部をクルッと包むようにしぼむ。そのため、めくれ防止レベルはもともとかなり高そう! 僕が感心したポイントである。
しかし、車種によっては伸縮性ロープだけでは十分ではないこともあるだろう。そこで、車体横部分に“絞り”を装備している。ちなみにこの“絞り”はバックルになっていて、車体反対側にあるメスのバックルと繋げることで、さらにめくれ防止レベルがアップするのだ!
感心ポイントは続く。一般的に裾に配置されているのは伸縮性ロープではなく紐。しかも“絞り”はカバーの前後についていることが多く、絞ると思った以上に紐が出てきて、その処理に困ってしまうことが多い。その点、ROM ボディガードでは伸縮性ロープなので、そこまで長く出てくるわけではないし、さらに出てきた伸縮性ロープは車体の反対側のバックルと繋げることでスムーズに処理できるのだ。
細かいことだけど、これってなかなか優れたポイントだと思う。
さて、カバーの装着が完了。
裾の伸縮性ロープがいい感じに絞れて、車体をクルッと包んでくれているのがわかるはず。これが紐だとこうはいかず、裾が真っ直ぐに垂れ下がって、地面につくこともある。
ちなみにレッドバロン公式サイトによると「裾に付着した砂等で車体に傷がつくことを防止するため、ボディガードは裾が地面から5~10cm離した状態を標準としています」とのこと。
そうか! この気遣いが、裾を紐ではなく、伸縮性ロープにしている理由のひとつなのか!! ……またまた感心してしまった(笑)。
さて、今回はXR BAJAに合うように、サイズはXL(250~400cc オフロード、800cc~ ツーリングスポーツ/1万6500円)をチョイスした。
ROM ボディガードのサイズ展開は全10種類ある。愛車のサイズを知りたい場合は、以下の適合表を確認してほしい。
【サイズ適合表】
裏地の凄さもさることながら、当然、表地も注目すべきポイントとなっている。
業界初という特殊な3本針ミシンを使用することで、縫い目は脅威の3本糸! こんなカバー見たことないわ!
もちろん、雨が流れる方向に縫い目を揃えるなど、基本的な配慮もバッチリ! 高い耐久性と耐水性を実現している。
さらにマフラーなどの高温部に接触する可能性の高い箇所には、300℃(1分間)の高耐熱生地を使用している。カバーはマフラーが冷えた状態でかけるのが理想だが、マンションなどで部屋と駐車場所が遠いという人には嬉しいポイントといえるだろう。
当然ながら、カバー前方にはロックを通すための穴を装備している。
で、これまた感心ポイントで、樹脂製大型リングによって、ぽっかりと穴が開いている。これって、ありそうであまりない仕様で、通常は切れ込みのような穴が開いていることが多い。だけど、これがなかなかロックを通しづらくて、イライラするのだ。
その点、ROM ボディガードでは、誰がどこからどう見ても『穴!』である。レッドバロンオリジナル盗難防止装置『BL-10』だってスムーズに装着できる!
さらに感心したのが、右側に写るベルト。ここにロックを通すことで施錠状態を目立たせることができ、より高い盗難防止効果が期待できるのだ。しかも、ロックが地面につかないので、汚れ防止にも役立つ!!
赤い生地の周りにはリフレクターが装備されている。赤色だけでも十分目立つが、夜間での判別がさらにしやすい!
当然、後部にもリングがある。
僕は車体前方を『BL-10』で目立たせることで、「しっかり防犯してるぜ!」アピール。そして後方にはサイクルポートの柱にロック&ワイヤーで結びつけて、移動させられないようにするとともに、風でめくれ上がるのを防止している。
これで盗難および風対策はバッチリだ!
XR BAJAへの後ろめたさはナシ!
感心ポイントだらけのバイクカバーが、ROM ボディガードである。
たしかに価格は1万2100円~2万2000円と、決して安いものではない。だけど、先に書いたとおり、バイク保管の理想はガレージであり、バイクカバーはそれに代わるものなのだ。
もちろんROM ボディガードがガレージと同じとは言わない……しかし、少なくとも僕は、ROM ボディガードを使うことによって、ガレージから追い出したXR BAJAへの後ろめたさは一切ない。
むしろ、雨・ほこり・紫外線・盗難対策をしっかりしつつも、いつでも気軽に乗れるXR BAJAに、ますます愛着が湧いている次第である。