仕事柄バイクに乗る時は撮影機材を持ち歩くことが多いですが、バッグに入れて担ぐのは重いので、バイクにシートバッグをつけたいところ。
昔のネイキッドバイクは座面が広かったので取り付けが楽でしたが、流行りのフルカウルやストリートファイターは前後が分割しており、タンデムシートも狭め。
今回は数あるTANAXのシートバッグ中でも座面が狭いフルカウルやストリートファイターでも装着しやすそうな製品を借りて使い勝手をチェックしてみました。
Contents
セパレートシートに簡単に固定するKシステムベルト
脱着簡単なKシステムベルト
一般的なシートバッグの取り付けは車体四か所からストラップで固定する方法ですが、今回紹介するバッグはタンデムシートが脱着できるバイク用に開発された、Kシステムベルトで簡単に脱着が可能です。
ストラップを通して締めるだけなので取り付けが超簡単
取り付け方法としてはタンデムシートを外して固定ベルトを通して締めるだけ。バッグと接続する四つのバックルとセットになっているので、簡単に取り外しが可能です。
そのうえ、外したバックル同士を接続するパーツも付属されているので、バッグ取り付け毎にKシステムベルトを取り外す必要がありません。
シートバッグの取り付け条件
シートバッグはシートに押し付ける力で固定する
基本的にシートバッグはベルトなどで締めることでシートに押し付けて固定します。そのためシートの座面がシートバッグよりも小さいと装着できなかったり、不安定になってしまうことがあります。
TANAXのシートバッグは取り付け条件にシートの大きさが記載されています。今回は3種類のバッグを実際に装着した結果、メーカー推奨サイズでなければ装着できないわけではないという事もわかりました。
記事後半で詳細をお伝えします。
MFK-289 ナローフィットシートバッグM
コンパクトな座面でスーパースポーツなどにも装着しやすい
容量:6.0L 最大収納重量:3kg
製品サイズ:H160×W240×D350(mm)
取り付け条件:シート前180mm以上、シート後ろ100mm以上、シートの長さ140mm
セット内容:本体、レインカバー、Kシステムベルト(T20)、接続バックル
製品定価:9,900円(税込み)
▼収納できる荷物例
コーヒーツーリングのギアは収納可能です
シングルバーナー、OD缶250g、ケトル0.9L、マグカップ350ml、コーヒーフィルターホルダー、コーヒーフィルター、接続バックル、レインカバー
内装に明るい色を採用されているので荷物が見やすい
コーヒーツーリングに行く想定で荷物を入れてみましたが、全てのギアを収納することができました。本体は黒ですが内装は明るいグレーが採用されており、荷物の確認がしやすくなっています。
ボトムカットフォルム
シートがコンパクトな車両に合わせて座面は狭く、上に行くほど広くなるボトムカットフォルム採用しており、見た目よりも荷物が入ります。
上蓋を開けてみると荷室と接続されるストラップがついており、後ろ側に倒れないようになっていました。
付属品はネットに入れておくと便利
蓋裏にはネットがついており、小物を入れるのにピッタリ。今回はコーヒーフィルターホルダーとレインカバー、シングルバーナー、接続バックルを入れました。
盗難防止のために南京錠をつけることもできる
ファスナーは左右どちらからでも開閉できるようになっており、南京錠等で開かないようにして防犯対策も可能。
車体から外した際には手持ちストラップがついていて、バッグの底面は滑りにくい加工がされているなど、小さいのに機能が詰まったバッグです。
ライトグレーは少しお得
なおカラーバリエーションはライトグレーのMFK291、上蓋の素材に防水性に優れたターポリンを採用したMFK290ターポリンブラックもラインナップ。MFK291のみ価格は9350円(税込み)となっています。
MFK-285 スポルトシートバッグ2
コンパクトながら収納力は抜群
容量:9.1L 最大収納重量:4kg
製品サイズ:H180×W240×D310(mm)
取り付け条件:シート前200mm以上、シート後ろ130mm以上、シートの長さ140mm
セット内容:本体、レインカバー、Kシステムベルト(T20)、接続バックル
製品定価:11,000円(税込み)
▼収納できる荷物例
重いカメラが入るのはありがたい!
一眼レフポーチ(H120×W200×D120)、シングルバーナー、OD缶250g、ケトル0.9L、コーヒーフィルターホルダー、コーヒーフィルター、テーブル、接続バックル、レインカバー
筆者の場合はバイクで出かける時は撮影が絡むので、必ずミラーレス一眼レフを持ち歩いています。
ポーチに望遠レンズ付きの本体と単焦点レンズ、予備バッテリー、SDカードを入れていますが、約1.5kgあります。これがシートバッグに収まってくれるのはありがたい。
カラビナをつけると更に便利に。
コーヒーツーリング用の機材はマグカップを除いて全てバッグ内に収めることができましたが、カラビナを使えばバッグ前方のデイジーチェーンや後方のDリングにつけることもできます。
バッグ前側には収納がついており、スマホ、長財布、モバイルバッテリーなどを収納できます。
休憩時に便利です。
上面のバンジーコードには休憩時などにグローブを収めていくことができます。
余ったストラップやバックルが目立たない
またKシステムベルトの接続バックルは左右のフラップ内にあり、ベルトやバックルが目立ちません。
メインファスナーが左右に開く、上蓋裏に小物入れがある、バッグ内が明るいグレー、バッグ底面が滑りにくい、外した時に手持ちしやすいストラップ付はナローフィットシートバッグMと同様です。
ナイロン素材のMFK284
カラーバリエーションはナイロンを採用したMFK284ブラックがあります。ターポリンは浸水しにくい素材ですが、ファスナー部分は防水ではないので雨天時はいずれもレインカバーが必須となります。
MFK-100 ミニフィールドシートバッグ
一泊程度のツーリングにピッタリ。
容量:19~27L 最大収納重量:7kg
製品サイズ(最小時):H200×W370×D300(mm)
製品サイズ(最大時):H200×W510×D300(mm)
取り付け条件:シート前230mm以上、シート後ろ200mm以上、シートの長さ300mm
セット内容:本体、レインカバー、Kシステムベルト、接続バックル、ショルダーベルト
製品定価:15,400円(税込み)
▼収納できる荷物例
拡張すればローチェアや三脚まで収納可能
一眼レフポーチ(H120×W200×D120)、シングルバーナー、OD缶250g、ケトル0.9L、コーヒーフィルターホルダー、コーヒーフィルター、マグカップ350ml、三脚、ローチェア、テーブル、レインウェア、接続バックル、レインカバー、ショルダーベルト。
ファスナーを開けることで簡単に拡張できる。
バッグ左右のファスナーを開けることで容量を19~27Lに拡大することが可能。広げた状態ではローチェアや三脚など長物も収納できました。
ペットボトルホルダー2個は嬉しい
バッグ外側には最大670mmのペットボトル対応のドリンクホルダーを2個装備。コーヒーツーリングを想定すれば水分補給用と湧き水取水用のボトルを両方収納できます。
小物が分けて収納できる
バッグ左右にも収納を備え、それぞれ外側にファスナー付きの小物入れ、荷室内にもメッシュの小物入れを備えており、容量も十分。
フラップやバンジーコードを使ってバッグ外側に荷物を積める
メインの荷室上にはフラップがついていて、バンジーコードも備えているのでそれぞれ挟み込む形で積載も可能です。フラップ裏にはメッシュの小物入れもついています。
心配性の方は荷締めベルトなどを併用したい。筆者は絶対にする。
またフラップやバンジーコードだけでは不安という方は左右に三角型のリングがついているので、荷締めベルトを併用するといいでしょう。
メインファスナーの左右開閉、バッグ底面が滑りにくい、外した時に手持ちしやすいストラップ付は他二つのバッグ同様ですが、手持ちのストラップは容量に合わせガッチリしています。
ブルーとオレンジは少し割高です。
カラーバリエーションはMFK-274アクティブオレンジとMFK-251アーバンブルーの二色。価格はオレンジが16,500円(税込み)、ブルーは17,050円(税込み)と多少割高になっています。
メーカー推奨の座面サイズに関して
ジクサーSF250のリアシートはコンパクト
今回シートバッグを装着した車両はジクサーSF250。タンデムシートの座面はシート前側:210mm、後ろ側:140mm、長さ:250mm。
最後に紹介したミニフィールドシートバッグの取り付け推奨値に対して全てのサイズが不足することになります。ただし実際に装着してみると特に無理付けした感じはなく安定して装着できた印象です。
ただバッグを左右に揺らしてみると、他の二つのバッグに比べると多少緩い感じはしました。あくまで主観ですが推奨値-50~60mmぐらいであれば問題なさそう。
ただしメーカー推奨値を下回る座面に装着する場合は、自己責任ですのでお忘れなく。
大は小を兼ねないのでスタイルに合わせて選ぼう
どうせなら大きめのバッグを選んだ方がいいと思うかもしれませんが、大きいバッグはバイクに乗る際に邪魔になることもあります。
撮影機材を持ち歩く筆者のスタイルの場合はミニフィールドシートバッグがあると助かりますが、コーヒーツーリングメインならスポルトシートバッグ2で十分。
スーパースポーツバイクの狭い座面でもナローフィットシートバッグMならしっかりと固定できそうです。
安易に容量で選ぶのではなく、スタイルや乗っている車両に合わせてバッグを選ぶと幸せになれます。容量やデザイン違いのバッグを紹介しましたので、参考にして頂けたら幸いです。
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