’00年に「ニュースタイリッシュスポーツ」を開発コンセプトとして初代が登場したフォルツァは、一躍人気に。250ccフルサイズスクーターの代名詞となった。最新の5代目は’18年にリリース。’21年春にモデルチェンジを受け、エンジン/フレームが刷新されている。

●まとめ:ヤングマシン編集部(高橋剛) ●写真:楠堂亜希 ●外部リンク:ホンダ

スタイリング&カラーバリエーション

【‘21 HONDA FORZA】■全長2145 全幅750全高1360 軸距1510 シート高780(各mm) 車重186kg ■水冷4スト単気筒OHC4バルブ249cc 最高出力23ps/7750rpm 最大トルク2.4kgf・m/6250rpm 無段変速式 燃料タンク容量11L ■タイヤサイズF=120/70-15M/C R=140/70-14M/C ●色:パールホライゾンホワイト/インディーグレーメタリック/マットガンパウダーブラックメタリック ●価格:65万8900円

エアインテークやエアアウトレットを随所に配し、スポーティーさとパワフルさを表現したデザイン。試乗したパールホライゾンホワイトはホワイトとブルーのツートーンカラーが洗練をアピールする。

【前輪に収束するラインがマスの集中を感じさせる】フロントボディのサイド上部から発生するフローラインと、リアボディまわりからのフローラインが前輪付近に収束。フロントまわりへのマス集中とスポーティーさを表現する。

【カラーバリエーション】パールホライゾンホワイト[上] インディーグレーメタリック[中] マットガンパウダーブラックメタリック[下]

ライディングポジション&取り回し

【ライディングポジション】ライディング空間は広々としていて快適そのもの。少し大柄に感じ、シート高も高めだが、走り出すとシュッとコンパクトになり手の内にある感じに。マス集中を徹底しているからこその感覚だ。[身長158cm]

【取り回し】大柄な車格なので実際に押すまでは身構えるが、転がり抵抗が低いので意外にもラクラク。

パワーユニット&シャーシ

【高い環境性能と優れた出力特性を両立】新世代環境対応型のスクーター用最新エンジン「eSP+」を採用。ボア×ストローク、バルブリフト量&タイミングの変更などにより、扱いやすい出力特性を達成。バランサー機構の採用で振動を抑え、快適な乗り心地を実現している。

【吸排気系の徹底見直しで高出力化&環境にも配慮】エアクリーナーからインレットパイプに至る経路を拡大し、吸気効率を向上。マフラー内部構造は3室から2室に変更し排気抵抗を低減。力強い走りと環境性能を両立している。

【ブレーキ&サスペンション】フロントは15インチホイールにφ256mmの大径シングルディスク。リアは14インチでφ240mmシングルディスク。制動力/コントロール性とも良好だ。

主要装備

【LEDヘッドライト】シャープな顔立ちの吊り目ヘッドライトは、上部のポジションランプが際立つ。クールな印象だ。

【電動式可変スクリーン】無段階で調整できる電動式スクリーン。小柄な人ならローポジションでも十分に風を避けてくれる。高速道路の長距離移動はハイがラクだ。

【ウインカー】ミラーにビルトインされたフロントウインカー。デザインが変更されて、よりアグレッシブに。

【メーター】大人っぽさとスポーティーさが同居しているメーターは、金属的な輝きのリングが目立つ。

【左ハンドルスイッチ】スリップを抑制するHSTCの設定変更やデジタルメーターの表示切り替えスイッチが。

【ホンダスマートキーシステム】スマートキーを持ちフォルツァに近付くだけでキー操作なしのエンジン始動が可能。シートや給油口オープンもワンタッチだ。

【フロントインナーボックス】フロント左側にはロックもできるインナーボックスが。奥にはスマホなどの充電にも使えるUSBタイプCソケットを装備。これは便利だ。

【大容量ラゲッジボックス】シート下にはヘルメットが2個収納できる48Lの大容量ラゲッジボックス。セパレータープレートで仕切れるので、いろいろな使い方ができる。

【タンデムシート&グラブバー】広々シートと大型グラブバーで高いタンデム性能を発揮。タンデムステップは引き出し式だ。

【LEDテールランプ】最近のホンダ・スクーターの特徴でもあるX字型テールランプ。明るくて被視認性も高い。

【サイド&センタースタンド】サッと出せるサイドスタンドに加えてセンタースタンドも装備。長時間の駐輪やメンテナンス時などの使い勝手もバッチリだ。

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