スズキは、大型アドベンチャーモデル「V-STROM(ブイストローム)1050」、「V-STROM(ブイストローム)1050DE」のカラーリングを変更して2月17日に発売した。
双方向クイックシフト&クルーズコントロール搭載、ホイールサイズが異なる2車
スズキは、国内向け2025年モデルとして「Vストローム1050」およびバリエーションモデルの「Vストローム1050DE」をカラーリング変更し、2月17日に発売した。主な変更点はカラーリングチェンジと、車載式故障診断装置(OBDⅡ)の監視要件のうち、触媒劣化に対応したこと。これにともない、最大トルクやWMTCモード燃費の数値がわずかに変化している。また、価格も変更された。
スタンダードモデルはクラッチやスロットルを操作せずにシフトアップ/ダウンが可能な双方向クイックシフトシステムを採用するほか、30km/hから設定可能なクルーズコントロールシステム、さまざまな走行シーンに対応する電子制御システムS.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)などを備える。S.I.R.S の設定状況を含む様々な情報を表示する5インチフルカラーTFT液晶メーターなど、長距離ツーリングに求められる使い勝手や利便性も備えている。
その他の電子制御としては、スズキトラクションコントロールシステム(STCS)、モーショントラックブレーキシステム、スズキドライブモードセレクター(SDMS)、ヒルホールドコントロールシステム(坂道発進用に約30秒間リアブレーキを自動的に作動)、ロードディペンデントコントロールシステム(車両の荷重状態に合わせてブレーキを自動補正)、スロープディペンデントコントロールシステム(下り坂で状況に合わせてABSの作動を最適化)を備える。ワンプッシュで始動可能なスズキイージースタートシステム、発進時などにエンジン回転数の落ち込みを緩和するローRPMアシストなど、スズキ車に共通する装備も。
バリエーションモデルの「Vストローム1050DE」は加えて、ロングツーリングの過程で未舗装路まで足をのばすことを想定し、トラクションコントロールシステムに専用のGモード(グラベルモード)を設定するほか、リアブレーキのABS解除を可能とし、未舗装路での操縦安定性を高めている。また、サスストロークの伸長など専用のディメンションを採用し、フロントには大径の21インチホイールを装着、セミブロックパターンのタイヤを採用。さらに、標準車よりも全幅を左右に20mmずつ広げ、衝撃吸収性能を向上させたハンドルバーや、アクセサリーバー、地面の飛び石等からエンジン下部を保護するアルミ製エンジンプロテクターを採用した。剛性を高めたシートやショートタイプのスクリーンなども専用装備だ。
大きな違いは前輪21インチとしたホイールで、電子制御の差別化は最小限としつつも、オフロード走行に適したアンダープロテクターやアクセサリーバー、センタースタンドの装備がDE専用となっている。
スタンダードモデルとDEの主な装備の違い。
実績のあるVツインエンジンは、電子制御スロットルやスズキクラッチアシストシステム(SCAS)、デュアルスパークテクノロジーなどを搭載。サスペンションはフロントにφ43mmKYB製倒立フロントフォーク(フルアジャスタブル)を採用し、リアには工具なしでプリロード調整が可能なKYB製モノショックを備える。USBソケット/12V電源ソケット、ヘルメットホルダーなどの装備も嬉しい。
価格は標準モデルが170万5000円、DEは179万3000円で、発売日は2025年2月17日だ。
SUZUKI V-STROM 1050 DE[2025 model]
SUZUKI V-STROM 1050 DE[2025 model]チャンピオンイエローNo.2/グラススパークルブラック (BT1)
SUZUKI V-STROM 1050 DE[2025 model]パールテックホワイト/グラススパークルブラック (CK6)
SUZUKI V-STROM 1050[2025 model]
SUZUKI V-STROM 1050[2025 model]オールトグレーメタリックNo.3/マットブラックメタリックNo.2 (BN8)
SUZUKI V-STROM 1050[2025 model]マットスティールグリーンメタリック/マットブラックメタリックNo.2 (CWY)
SUZUKI V-STROM 1050[2025 model]グラススパークルブラック/マットブラックメタリックNo.2 (C4X)
車名 | Vストローム1050 | Vストローム1050DE |
型式 | 8BL-EF11M | ← |
全長×全幅×全高 | 2265×940×1470mm | 2390×960×1505mm |
軸距 | 1555mm | 1595mm |
最低地上高 | 165mm | 190mm |
シート高 | 850mm | 880mm |
キャスター/トレール | 25°40′/110mm | 27°30′/126mm |
装備重量 | 242kg | 252kg |
エンジン型式 | 水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ | ← |
総排気量 | 1036cc | ← |
内径×行程 | 100.0×66.0mm | ← |
圧縮比 | 11.5:1 | ← |
最高出力 | 103ps/8500rpm | ← |
最大トルク | 9.9kgf・m/6000rpm | ← |
変速機 | 常時噛合式6段リターン | ← |
燃料タンク容量 | 20L | ← |
WMTCモード燃費 | 19.4km/L(クラス3、サブクラス3-2、1名乗車時) | ← |
タイヤサイズ前 | 110/80R19 | 90/90-21 |
タイヤサイズ後 | 150/70R17 | ← |
ブレーキ前 | 油圧式ダブルディスク(ABS) | ← |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク(ABS) | 油圧式ディスク(ABS リヤキャンセル機能付き) |
乗車定員 | 2名 | ← |
価格 | 170万5000円 | 179万3000円 |
車体色 | 灰×艶消し黒、緑×艶消し黒、黒×艶消し黒 | 黄×黒、白×黒 |
発売日 | 2025年2月17日 | ← |
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