サーキットが楽しい!

ウィズハーレーVol.23 内外出版社より

▲ウィズハーレーVol.23 内外出版社より

こんにちは青木タカオです。最近、筑波サーキットでスポーツライディングを楽しんでいます。乗っているのはスーパースポーツではなく、ハーレーダビッドソン『X500』。なんでまた『X500』なのか!?

しかも、「中免(普通二輪免許)で乗れるハーレー」と話題になっている『X350』ではなく、大型二輪免許が必要な“じゃない方”です。

「なんでまたハーレーでサーキットを?」「どうしてX500なの?」などなど、いろいろと聞かれることが多くなっているので、今回ここでご説明したいと思います。

始まりは専門誌での企画

ハーレーダビッドソンX500 画像提供:ハーレーダビッドソンジャパン

▲ハーレーダビッドソンX500 画像提供:ハーレーダビッドソンジャパン

『X350』と『X500』は、前後17インチの足回りを持つ車体に、並列2気筒エンジンを搭載します。ロー&ロングなクルーザースタイルでもなければ、心臓部はVツインではなくパラレルツイン。既存のハーレーとは、大きく異なります。

中国のZhejiang QJmoto(以下、QJモーターサイクル社)によって生産。発表されると、瞬く間に話題沸騰。賛否両論ある中、注目度が非常に高いことは発売前から間違いなしでした。

ボクが編集長を務める『WITH HARLEY』(ウィズハーレー/内外出版社)では、発表と同時に編集部で新車を購入することを決め、納車されるとすぐに「X350 CUSTOM PROJECT」と題した企画をスタート。ボリュームを大きく割いて、記事を連載中です。

かけがえのない仲間ができた

抹茶いぬが手がけたX500(写真左)とX350。

▲抹茶いぬが手がけたX500(写真左)とX350。

『X350』だけでなく『X500』のユーザーカスタムも登場し、もちろん取材させていただきました。斬新なカフェレーサースタイルに仕上げたのは「抹茶いぬ」と、SNSで名乗る越山大地さん。長野県の輸入二輪車正規販売店でプロメカニックとしてその敏腕をふるいつつ、休日はロードレースにも参戦するサンデーレーサー/プライベートカスタムビルダーです。

ウィズハーレー編集部との交流が深まっていく抹茶いぬ(写真左)。X350でのサーキット走行に夢中となっていくミヤシこと宮下豊史。

▲ウィズハーレー編集部との交流が深まっていく抹茶いぬ(写真左)。X350でのサーキット走行に夢中となっていくミヤシこと宮下豊史。

記事にするだけでなく、その鋭いセンス、確固たる技術力、そして人柄にボクは惚れ込み、ブルースカイヘブンなどハーレーのイベントに出展するときは、ウィズハーレーのブースに抹茶いぬの『X350』や『X500』を一緒に展示していただくなどして、親交を深めました。

そして昨年末。抹茶いぬから、「X500のオーナーがカスタム車を手放すことになった」という連絡があり、ボクはすぐさま「欲しい!」と申し出たのでした。

写真左からX500の元オーナーYさん、抹茶いぬ、ビューンデザインのジュンさん。ボクにとって、とても嬉しい出会いでした。

▲写真左からX500の元オーナーYさん、抹茶いぬ、ビューンデザインのジュンさん。ボクにとって、とても嬉しい出会いでした。

自分のものとなるのを機に、外装を「レインボーカラーにしてください」とお願いしました。担当してくださったのが、抹茶いぬとともに活動する『ビューンデザイン』のスダ・ジュンさんです。

愛車がまた増えた

新たに青木タカオの愛車となったハーレーダビッドソンX500。

▲新たに青木タカオの愛車となったハーレーダビッドソンX500。

今年1月、ボクの手元に届いた『X500』に大満足。AMFレインボーカラーは70年代のスポーツスターをはじめ、アエルマッキ・ハーレーに採用されました。

イタリア・アエルマッキ社が生産した2ストロークモデルは、ハーレーダビッドソンの主流ではありません。奇しくも半世紀後、外部製造委託によって誕生したのがハーレーダビッドソンXシリーズ。なんだか意味深だなぁと思い、AMFレインボーカラーにしたのです。

御託を並べる前に、ボクはレインボーカラーのグラフィックスが大好き。ビューンデザインのスダ・ジュンさんへ、この場を借りてお礼を申し上げたい。

セパハン&シートカウルのアグレシッブなカフェレーサースタイル。これはサーキットで走ったら楽しいはず! そう考え、筑波サーキットのファミリー走行ライセンスを取得することを決めました。

新車購入資金調達を含め『X350』を担当するWITH HARLEY スタッフの“ミヤシ”こと宮下豊史が、ちょうどサーキット走行に夢中となっていることから、彼がグイグイ牽引してくれたことが大きく、一般道を走ることがないままに1月下旬から筑波サーキットへ。

そう甘くはなかった

専用パーツがほとんどない中で、公道用を想定して手掛けたマシンなので当然でしょう。サーキットで走るには、課題が山積みであることがわかりました。

まず、洗礼を受けたのがステップ。サスペンションのセッティングも見直すべきなのですが、車体のバンク角が足りずに汎用ステップが路面を擦って、シフトリンケージがすぐに外れてしまいます。

もちろん、シフトチェンジができない。走行枠の途中で断念し、ピットイン。応急処置で修復するものの、路面に当たるとすぐにまたシフトリンケージを留めているボルトがすっ飛んでいき、走行不能に。

シートのクッションもサーキットでは要りません。体重移動しやすいように、改良していくことに決めました。

しかし予想通り『X500』でのスポーツライディングはとても楽しいもので、雑誌メディアの企画なのか、遊びなのか、もぉ〜わからなくなって、エキスパートライダーである抹茶いぬに手解きを受けつつ、2月以降も筑波サーキットへ。

冒頭で書いた通り、最近は『X500』でのサーキット走行を楽しんでいるのです。

初走行時を見守ってくれたポポちゃん。フォーティーエイトに乗るハーレー女子であり、なんとその後、X350にてサーキットデビュー&即レースデビューする強力な仲間となっていく。

▲初走行時を見守ってくれたポポちゃん。フォーティーエイトに乗るハーレー女子であり、なんとその後、X350にてサーキットデビュー&即レースデビューする強力な仲間となっていく。

今回は、長くなったのでここまで。この“遊び”がどんどんエスカレートしていき、なんと仲間がどんどんと増え、サンデーレースにも参戦することに。その話はまた次回以降に報告いたしましょう。今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。初走行時の模様は動画でぜひご覧ください!

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