ひと昔前に比べれば絶対視されなくなったとはいえ、”速さ”がバイクのパフォーマンスを示す重要な指標であることに変わりはない。そこでヤングマシンが長年に渡って取り続けている実測走行データを総ざらい。本記事では停止状態から100km/hに至るまでのタイムを比較。ゼロヨンより短い距離での瞬間的なスプリント力で競われる。

●まとめ:ヤングマシン編集部(沼尾宏明)

※当記事に掲載されている各テストは、路面状況/気温/ライダーなどが異なり、厳密な同一条件ではありません。すべて参考数値とお考えください。また、『ヤングマシン』本誌以外の計測データが一部含まれています。ご了承ください。

自在にトルクを引き出せるか? 100m足らずの刹那決戦

0→100km/hの加速性能は、信号待ちからのシグナルGPなど実用的な速さに加え、低速コーナーからの脱出速度といったハンドリングやレースでのタイムにも直結。どれだけ瞬時にトルクを引き出せるかが勝負だ。

4秒台でも相当な速さだが、上位勢は3秒台を連発。距離にすると100mにも満たないバトルとなる。結果は、’15ヤマハYZF-R1Mが勝利。ゼロヨン/ゼロセンではライバルに敗北したが、見事一矢を報いた。やはり低速から一気に吹け上がるクロスプレーン直4の恩恵が大きいのだろう。2位は意外にも先代のCBR1000RR。現行のRR-Rはテスト時の路面温度が低かったせいか、6位に留まった。

第1位〈3.081秒〉ヤマハYZF-R1M[’15]:一気にワープ加速

脈動感のある低速域から爆発的に加速。勢いは猛烈だが、ウイリーやスピンもせず車体を押し進める。おまけに発進で気を遣わずに済み、クイックシフターも標準。この加速力は、自由自在なハンドリングにも一役買っている。※JARIにて計測(’15年10月号)

【’15 YAMAHA YZF-R1M】

第2位〈3.154秒〉ホンダCBR1000RR SP[’17]:最軽量の車体で見事リード

’17〜’20で販売されたCBR1000RRの最終型(SC77)が2番手だ。195kgの車重は、現行の直4リッタースーパースポーツと比べても最軽量。発進からの初速が有利で、192psとパワーにも不足がない。※JARIにて計測(’17年11月号)

【’17 HONDA CBR1000RR SP】

第3位〈3.276秒〉スズキGSX-R1000R[’17]:またも表彰台ゲット。安定して速い

ゼロセンの2位に続き、3位入賞。CBR1000RRから0.12秒差となったが、短いダッシュ力ではさすがに分が悪かったか。※JARIにて計測(’17年11月号)

【’17 SUZUKI GSX-R1000R】

0→100km/h 加速タイム トップ10

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