バイクは顔がいのち!?

 はい、こんにちは! 「人形は顔がいのちです」というように、バイクも“顔”が大事ですよね。どんなに性能や乗り心地が良くても、フロントマスクが気に入らないと欲しくはなりません。

伝統のバットウイングフェアリング。写真はストリートグライドスペシャル120周年アニバーサリーモデル。

▲伝統のバットウイングフェアリング。写真はストリートグライドスペシャル120周年アニバーサリーモデル。

 ハーレーダビッドソンを象徴する顔といえば、“ヤッコカウル”とも呼ばれるバットウイングフェアリング(コウモリの翼)であったり、二眼ライトが個性的なシャークノーズフェアリングではないでしょうか。

デュアルヘッドライトを内蔵するシャークノーズフェアリング。写真は2023年式ロードグライドスペシャル。

▲デュアルヘッドライトを内蔵するシャークノーズフェアリング。写真は2023年式ロードグライドスペシャル。

 ほかにもファットボーイのたくましいフロントエンドやヘッドライトバイザーを持つローライダーなどもありますが、いかにもグランドツアラー然とした大型カウルがもたらす迫力のデカ顔は、ハーレーならではと言ったところだと思います。

2つの代表カウルに手が加わった!

 さて、そんなハーレーを代表する顔である両フェアリングが、ついに進化することがわかりました! もちろん長い歴史の中で、どちらのカウルも少しずつカタチを変え、空力特性を向上するなどし、現在にいたるのですが、変更されるサイクルは日欧のモデルと比較してもきわめて長く、ブランドを代表する顔に手が加わるのは大事件だったりもするので、これを初めて知ったときは驚きを隠せませんでした。

CVO STREETGLIDE(写真左)とCVO ROADGLIDE。米国時間2023年6月7日に世界発売されることがわかった。

▲CVO STREETGLIDE(写真左)とCVO ROADGLIDE。米国時間2023年6月7日に世界発売されることがわかった。

 米国時間2023年6月7日に世界発売される『CVO STREETGLIDE(ストリートグライド)』と『CVO ROADGLIDE(ロードグライド)』の2つのモデルに注目してください。ハーレー専門誌『WITHHARLEY』(ウィズハーレー=内外出版社)の編集長も務めるボク(青木タカオ)としては、写真を見て腰を抜かしました。

 ストリートグライドのバットウイングフェアリング、ロードグライドのシャークノーズフェアリングに、明らかな形状変更が見られるのです!!

ヤッコカウルがスタイリッシュに!

 ストリートグライドのバットウイングフェアリングは、両サイドのシェイプラインをスリムにしておきながらエッジの効いたラインで、スッキリとしたシルエットに。ウインドシールドは低く寝かせて備わり、スポーティさも持ち合わせています。

バットウイングフェアリングを刷新したニューCVO STREETGLIDE。

▲バットウイングフェアリングを刷新したニューCVO STREETGLIDE。

 ヘッドライトのまわりには最近ではバイクでも珍しくなくなっているDRL(デイタイム・ランニング・ランプ)もレイアウトされ、より精悍で引き締まった表情となっています。ターンシグナルも細長くビルトインされて、じつにスタイリッシュではありませんか!

 それだけではありません。サイドカバーや左右のハードサドルケースにも手が加えられ、エクステリアが刷新されていることがわかります。

KING OF BAGGERがスタイル刷新

 ロードグライドのシャークノーズフェアリングもフレームマウントは変わりませんが、デュアルヘッドライトは左右ではなく上下に分かれて配置。その周囲には、やはりDRL(デイタイム・ランニング・ランプ)が配置され、真新しくも伝統を融合した見る者を惹きつけるフロントマスクとなっています。

シャークノーズフェアリングを新たな形状にしたニューCVO ROADGLIDE。

▲シャークノーズフェアリングを新たな形状にしたニューCVO ROADGLIDE。

 フェアリングの造形も弧を描くラインとエッジの効いた部分とでメリハリがあり、ボリューム感と迫力を増しています。センターカウルにつながっていき、そのシルエットは“凄み”を感じさせ、ラインナップの最高峰「キング・オブ・バガー」と呼ぶに相応しいスタイルとなっているではありませんか。

Vツインエンジンは2リッターも間近!?

 心臓部に『Milwaukee-Eight VVT 121』とネーミングされるニューパワーユニットが積まれていることも見逃せません。ミルウォーキーエイトエンジンは、1909年の初代Vツインを皮切りに、『Fヘッド』(1911~29年)、『フラットヘッド』(1929~72年)、『ナックルヘッド』(1936~47年)、『パンヘッド』(1948~65年)、『ショベルヘッド』(1966~84年)、『エボリューション』(1984~99年)、『ツインカム』(1999年~2016年)と連綿と受け継がれてきたハーレーダビッドソンの伝統を受け継ぐ9代目ビッグツイン。

現行のビッグツインモデルに搭載されるミルウォーキーエイトエンジン。45度のVツインでOHV、別体式ミッションといったオーソドックスな機構のまま、ツインスパークなど先進技術も採用され、伝統が受け継がれている。

▲現行のビッグツインモデルに搭載されるミルウォーキーエイトエンジン。45度のVツインでOHV、別体式ミッションといったオーソドックスな機構のまま、ツインスパークなど先進技術も採用され、伝統が受け継がれている。

 2016年に登場し、最上位シリーズである『ツーリングファミリー』に搭載され、現在に至りますが、当初は107キュービックインチ=1745ccだった排気量を拡大しつつ、現在は117ci=1923cc、114ci=1868ccも設定。

ミルウォーキーエイト117=1923ccを排気量などで上回るニューエンジン『Milwaukee-Eight VVT 121』が登場する!

▲ミルウォーキーエイト117=1923ccを排気量などで上回るニューエンジン『Milwaukee-Eight VVT 121』が登場する!

『CVO STREETGLIDE(ストリートグライド)』と『CVO ROADGLIDE(ロードグライド)』はそれらを排気量でもパワーでも上回る『Milwaukee-Eight VVT 121』を採用。VVT=可変バルブタイミング機構は水冷モデルに導入済みの次世代エンジン『Revolution Max(レボリューションマックス)』ですでに採用実績があり、広いパワーバンドを獲得できます。

 121は排気量を示し、キュービックインチを換算すると、1982.83cc→およそ1983ccと巨大でいよいよ2000ccに迫りました。エアクリーナーケースなど吸気系も新作なのが、公開された写真からわかります。

“CVO”=Custom Vehicle Operations(カスタムビークルオペレーションズ)はラインナップの最高峰モデルであり、塗装がプレミアムな仕上げであったり、先進技術や専用パーツが惜しみなく注ぎ込まれる特別仕様です。

『CVO STREETGLIDE(ストリートグライド)』と『CVO ROADGLIDE(ロードグライド)』では、新しいフェアリングや外装、進化したエンジンのほか、倒立式のフロントフォークであったりラジアルマウントキャリパーなど、足回りも超一級品で武装されています。

ハーレーダビッドソンのフェアリング装着モデルに配備されるインフォテインメントシステムでは、スマートフォンとブルートゥースやUSBで接続でき、大型モニターで様々な情報を表示できる。

▲ハーレーダビッドソンのフェアリング装着モデルに配備されるインフォテインメントシステムでは、スマートフォンとブルートゥースやUSBで接続でき、大型モニターで様々な情報を表示できる。画像は従来型。

 画像はまだ公開されていませんが、フェアリング内にあるインフォテイメントシステムも新型となるとのこと。両機種とも日本仕様を含めた詳細は米国時間の6月7日に公開されるとのことですから、楽しみでしかありません。どうぞお見逃しなく!!

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