待望だった世界同時配信
みなさんこんにちは、青木タカオです。今回はハーレーダビッドソンの2024年モデルについて、お知らせしたいと思います。
前回ココで、先行発表された継続販売モデルについてレポートしましたが、その続編となります。
継続販売モデルというのはカラーバリエーションの変更のみで、エンジンや車体など基本的な仕様は従来モデルを踏襲するという機種を示します。
今回お伝えするのは、モデルチェンジされた新型となります。ハーレーダビッドソンは2024年1月25日午前1時(日本時間)に、動画配信にて世界同時公開すると告知。平日の夜遅くであったものの、熱心なファンらは発表を見守ったのでした。
もちろん、バイクライターであると同時に、専門誌「ウィズハーレー」の編集長を務めるボクもファンらと同様、もぉ〜楽しみでしかありません!
いったいどんなニューモデルがリリースされるのか、パソコンの前で固唾をのんで待ち望んだのでした!!
速報で伝えたい!
発表が始まると同時に、さぁさぁ、仕事モード全開とならなければなりません。
というのも「超速報」として少しでもどこよりも速く、「ウィズハーレー」のYou TubeチャンネルやSNS、そしてWEBのニュース記事として視聴者および読者にお伝えしたいのです!!
デジタルコンテンツが発展しすぎた(!?)現代。メディアの中の人は、こうして夜遅くも懸命に働いているのでした。
※泣きごとを漏らしましたが、こうして自分が好きなことを発信させていただくのは何よりも楽しく、そしてやり甲斐があり、こうした場を設けてくださる「ForR」にも感謝しかありません。
予想が当たって自画自賛
いつもハナシがすぐに脱線してしまうボクですが、ハーレーダビッドソン2024年NEWラインナップにおける注目モデルは『ROADGLIDE』と『STREETGLIDE』、そして『CVO ROADGLIDE ST』です。
たいへん人気のあるロードグライド&ストリートグライド両シリーズは、先行発表された継続販売モデルには1機種のみ『ROADGLIDE LIMITED』しか明かされていませんでした。そこでボクは前回の記事で、以下のように断言しております。
「新型が後発で発表されるのではないかとボクは読んでいます!」
どうですか!?(自慢げ)
見事、予想的中!
ハーレーに詳しい人ならすぐに勘づくところなので、自画自賛もほどほどにしておきましょう。
フェアリングを刷新
まずは『ROADGLIDE』ですが、昨年夏に投入された新しいシャークノーズフェアリングを身にまとっています。
これまでヘッドライトを2灯式にしてきましたが、フルLED一体式にし、「オメガシェイプ」と呼ぶシグネチャーポジションライトを新たに採用。すべてのラインがつながり、スムーズに空気が流れていくエアロダイナミズムを備えています。
『STREETGLIDE』も進化を遂げました。伝統のバットウイングフェアリングもまた刷新され、ヘッドライトをはじめとする灯火器類はオールLEDへ。シグネチャーポジションライトは、ハーレーダビッドソンのシンボルであるイーグル(鷲)が羽を広げたように配置・デザインされ、力強さを演出しました。
空力特性を向上したフェアリングはライダーの快適性を向上させ、高速走行時のヘルメットのバフェッティングを平均60%低減させます。
リアサスペンションのトラベル量は3インチ伸ばされ、新作の一体型シートとパッド素材により、ロングライドでも疲労を大幅に低減させることに成功しています。
Vツインエンジンの排気量を拡大
両モデルの心臓部は、排気量1923ccのVツイン「ミルウォーキーエイト117」へとグレードアップ。従来型の『STREETGLIDE SPECIAL』や『ROADGLIDE SPECIAL』は1868ccでしたから、排気量を55ccスケールアップしたことになります。
電子制御も進化し、ライディングモードは「ロード」「スポーツ」「レイン」「カスタム」が選べます。インフォテインメントシステムには「Skyline OS」を搭載。
アナログ式のメーターやスイッチ類に代わって、12.3インチTFTカラータッチスクリーンがフェアリングにマウントされ、見るからに先進的で機能性に富んでいることがわかります。
200Wの新型オーディオアンプも組み込まれ、オーディオのパフォーマンスも向上しました。
パフォーマンスバガー「ST」がスゴイ
注目は『CVO ROADGLIDE ST』です。CVOは最高峰を象徴するカスタムビークルオペレーションズ、つまり別格のハイエンドモデルであり、従来はラグジュアリーで高級志向のモデルが多かった。そこに走りも重視したスポーツツーリング=STモデルが加わったのですから、驚きを隠せません。
まず、心臓部からして超弩級です。排気量1977ccの「ミルウォーキーエイト121ハイアウトプット」Vツインエンジンは専用チューニングが施され、ハーレー史上最高の126馬力(94kW)と193Nmのビッグトルクを発揮します。
ファイナルドライブ比を低めに設定したことで、トランスミッションがどのギヤに入っていても加速性能を向上。シャープな走りが期待できるでしょう。
車体を軽くし足まわりを強化
パワーアップに加え、車体を軽くしました。車両重量は「CVO ロードグライド」と比較し、13kgの軽量化を実現。380kgとなっています。
マフラーには軽量チタン製シェルと鍛造カーボンファイバー製のエンドキャップを採用。フロントフェンダーやシートカウル、タンクコンソールには鍛造カーボンファイバー複合材を、オイルパンには軽量複合材がそれぞれ用いられました。
ホイールデザインとウェーブ形状のフロントブレーキローターは、バネ下重量を最小限に抑えるための最適化がなされています。
ライディングモードは「ロード」「スポーツ」「レイン」に加えて、新たに「トラック」および「トラックプラス」と複数の「カスタムモード」が設定可能となりました。
「トラック」そして「トラックプラス」とは、サーキットも想定しているのでしょう。アメリカではバガーレースの人気が高まり、ハーレーダビッドソンはファクトリーチームでフル参戦しています。
強力なエンジンに加え、倒立式フロントフォークにラジアルマウントキャリパーの足まわりなど戦闘的な装備は、レース由来のものなのです。
気がつけば朝
「スゴイ! すごいぞ新型!!」
ボクは深夜にひとり大コーフン。動画を編集し、早朝に公開されるニュース記事も仕込んでいると、あっという間に夜が明けてしまっていたのでした。
この日はトライアンフのニューモデル「スピード400」および「スクランブラー400X」のメディア向け発表試乗会。注目のアンダー400モデルのライドフィールも楽しみでしかありません!
というわけで、今回も最後までお付きいただきましてありがとうございます。興味のある人は、発表を受けてすぐにつくった動画もぜひご覧ください。