今までの大容量トップケースに加え、新たに31リットルサイズのサイドパニアケース2つを装備した、筆者のCT125ハンターカブ。ロングツーリングにも耐えられる仕様へ仕上がりました。そうなると沸々と湧き上がってくるのが、「旅心」です。

そこで、8年ぶりとなる北海道ツーリングへ出かけることを決意しました。期間は1週間強。ノートパソコンと携帯電話さえあればどこでも仕事ができるのは、この数年間で実証済みですし、昨年の春に10日間も九州&四国ツーリングに出かけましたが、仕事に支障をきたす事はありませんでした。

仙台港から太平洋フェリーを利用し、苫小牧から北海道へ上陸する以外のスケジュールは未定とします。強いて言うならば、晴天の羅臼岳を横目に知床横断道路を走りたい、というくらい。過去二度もトライしましたが、どちらも雨、霧で寒く、悲しい思いをしたので、リベンジです。

北海道ツーリングのための準備を始めます。まずはバイク。ひとたび上陸すれば1000kmなんて軽く走ってしまいます。各部の点検をし、必要であれば消耗品を交換することにします。このCT125ハンターカブを購入したのは、2020年6月。ちょうど2年前のことです。そこで購入店であるレッドバロンに法定2年(24ヶ月)点検をお願いし、愛車の整備をしてもらうことにしました。

筆者の自宅近所にあるレッドバロン江戸川にて点検をお願いします。折りからのバイクブームに加えて、気持ちよくバイクを楽しめるシーズンが到来しているので、工場は納車整備やメンテナンス業務で多忙を極めているそうです。点検の場合は必ず予約しよう。

予約時間の少し前に訪問。サービス工場の受付でレッドバロンの会員証であるマイツーリングパスポートを提出し、受付をします。その後、点検内容を確認します。担当してくれたのは長谷川さん。ハードエンデューロ好きで、休みのたびに険しい山を駆け巡っているそうです。

今回予約したメニューはこちら。

 ○法定2年(24ヶ月)点検(点検項目は52項目)
 ○オイル交換
 ○前後タイヤ交換

これ以外にも点検作業中に、長谷川さんが気になる消耗品や不具合があったら、随時指摘してもらうことにしました。

入庫時の走行距離は4069km。主な用途はツーリング、時々林道。ダートの総走行距離は300kmくらいかと。さて、2年間使用したCT125は、どのような状態になっているのでしょうか。

まずはオイル交換。ドレンボルトのガスケットはオイル交換の度に無料で新品へ交換してもらえます。整備技術料は通常税込価格640円ですが、点検と同時なら無料(2022年6月現在)。

新車購入時にオイルリザーブ(30リットル)へ加入済みなので、交換技術料以外の支払いは不要です。0.7リットルを交換しました。まだ2回目の交換なので、28.6リットルも残っています。レッドバロンが推奨する交換頻度は、6ヶ月又は3000kmです。筆者は、少しサボり気味ですね。

次はバッテリーのテストと充電をしてもらいます。診断結果は「良好」。ただし充電容量がやや減っているので、そろそろ交換を検討しておいた方が良いとのこと。

プラグをチェック。電極の減りはなく、焼け色も問題なしです。

エアクリーナーのチェック。写真で見ると汚れて見えますが、まだ許容範囲とのこと。自分としては気になるので注文も考えましたが、北海道から帰ってきてから交換することにします。

左が新品のタイヤ。右が3000kmほど走行した4分山のタイヤです。北海道は路面のグリップが良いので、東京などの都心での走行に比べて、タイヤが早く磨耗します。今回の旅では、恐らく2000kmほど走行するので、交換してもらうことに。前タイヤはまだ6分山でしたが、セットで交換します。こちらは完全に気分の問題です。充填するのは熱によって内圧が変化しにくい窒素ガスです。

新しく履くタイヤは、現在履いているものと同じIRC製のGP-22にしました。オフロード、オンロード共に申し分ないグリップ力を発揮してくれます。ブロックパターンがノーマルより激しい割に、乗り心地にはさほど影響がありません。ひとつひとつのブロックの山が高いので、泥でヌタヌタした場所や急坂での走破力が、格段と上がるので、お気に入りのタイヤです。ちなみに点検と同時にタイヤ交換すると整備技術料が割引になるのはお得です。

チェーンの調整も併せて行なってもらいました。新車購入後、すぐに江沼チヱンのゴールドチェーンに交換したのですが、伸びや摩耗、固着もないので、今回の旅にも充分耐えられます。

ブレーキパッドの残量は、フロントが2.9mm、リアが6.7mm。今回の旅くらいの走行距離ならば問題はありませんので、こちらもそのまま使います。ブレーキフルードは前後共に新品へ交換です。

点検する項目ごとに、分解整備記録簿にチェックを入れていき、最後はパソコンからレッドバロンのイントラネットに整備記録を入力します。こうして入力された整備記録は全国のレッドバロンで共有されます。だから、旅先のレッドバロンでメンテナンスを受けることになっても、すぐに過去の履歴がわかるので、安心です。転居でお世話になっているお店が変わる…なんていうときにも心強いですよね。

長谷川さんの点検完了後は、別のスタッフにダブルチェックをしてもらいます。2名体制とすることで、ボルトの締め忘れやパーツなどの取り付けミスなどを防ぎます。

最後に洗車をしていただいて、整備完了です。長谷川さん、ありがとうございました。これで不安なく北海道ツーリングを楽しめます!!!

そして、ロングツーリングでの不安を解消するためのもう一つの策がこちら。万が一の事故や故障の際にお世話になるであろう「ロードサービス」です。

筆者が持っている『ロードサービスゴールドカード』は、レッドバロンであいおいニッセイ同和損保の「オートバイ保険」へ加入するともらえます。レッドバロンがオープンしている時間以外でも、365日24時間対応してくれるロードサービスを受けられます。

しかも距離無制限。北海道にはレッドバロンが12店もありますが、トラブルがおきた場所から店舗まで100km以上離れているケースもあります。距離無制限で最寄りのレッドバロンまで搬送してもらえるのは、ロングツーリングを楽しむライダーにとって、ありがたいサービスです。

 

加入したからOK! ではなく、しっかりとサービス内容を確認することで、長距離ツーリング前の不安が解消されました。もちろん、ツーリング中はカードの携帯を忘れないようにしなければなりません。そして、通勤途中や自宅でのトラブルにも対応してくれるので、バイクに乗る時はいつも持っておきたいですね。筆者は登録書類とマイツーリングパスポートと一緒にトップケースの中に収納しています。

私の不安を解消するために、丁寧に説明をしていただいた出井店長、ありがとうございます!

北海道の土産話を楽しみにしていてくださいね。それでは行ってきます!

 


【今回お世話になったお店】
レッドバロン江戸川
住所:東京都江戸川区大杉4丁目3−4
電話:03-5607-5101
定休日:火曜日(祝日は営業)
営業時間:3月~10月 10:00~20:00(工場受付 19:00まで) 11月~2月 10:00~19:00(工場受付 18:30まで)

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