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走行中に違和感を感じて停車し、確認してみると空気が抜けてタイヤがぺちゃんこに……。
忘れた頃に遭遇するパンクは、なるべくゴミが堆積する路側帯を走らないようにするなど以外に防ぎようが無いトラブル。空気が抜けたタイヤを前にやり場のない怒りを抱え、その後の対処を思案することになります。
そんなパンクを出先で修理するのに便利なのが液状のパンク修理剤
スプレー缶式の修理剤はタイヤに刺さった異物を除去した後、エアバルブから修理剤と空気を同時に注入すると修理剤がパンクの穴へと流れ込み、穴を塞ぐことができます。特別な工具は必要ないし、空気も一緒に入るので、修理が成功すればそのまま走ることができて大変便利です。
タイヤが裂けたり、ホイールからタイヤが外れているような状況では修理はできませんが、小さな穴は塞がりやすく、修理の成功率も高くなります。しっかり穴が塞がっていれば、再度同じ部分からエア漏れが起こる可能性も低くなります。
チューブレスタイヤは応急用と認識したい
チューブレスタイヤの場合、液状のパンク修理剤はあくまで応急用にとどめておく方が無難です。なぜなら液状のパンク修理剤が長期間ホイールに触れていると、ホイールに錆が発生することがあるからです。
チューブレスホイールは、タイヤのビードとホイールリムが密着することで、タイヤ内の空気を保持しています。ホイール内部に錆が発生し、その錆がリムまで侵食してしまうと、タイヤと密着が保てずに、リム部分からエア漏れが発生してしまうことになるのです。
ほとんどの場合、ホイールリムの錆を磨き落としたり、ビードシーラーと呼ばれる密着剤を塗布することでエア漏れは収まりますが、錆の根が深ければホイールを交換しなければならない場合もあります。
錆は、アルミホイールはもちろん、原付などの鉄ホイールも発生しますので、チューブレスタイヤは全般で注意が必要となります。
エアバルブを塞いでしまうことも
空気を出し入れするエアバルブは通路が狭いので、ここにパンク修理剤が詰まってしまうこともあります。エアバルブが塞がってしまうと空気を入れることはもちろん、空気を抜くこともできず、タイヤ交換時に苦労することもあります。
チューブレスタイヤに使用するならあくまでも「応急用」として
このように、パンク修理剤を永くホイール内に注入したままにしておくことは、ホイール不足の原因となるのでお勧めできません。できるだけ早めにタイヤの交換を行うようにしたいものです。
修理剤がこびりついている時は水洗いも有効。
タイヤ交換の際は、旧いタイヤを外した後、ホイール内のコンディションをメカニックに確認し、必要に応じてホイール内のクリーンナップを依頼すれば安心できます。
液状修理剤使用後はエアバルブをマストで交換
エアバルブのコアはタイヤ内の空気を保持し、空気注入時は通路を開きます。非常に狭い通路なので、液状修理剤で詰まってしまうことが多いです。
チューブタイヤのバイクは修理剤や予防剤の利用もOK
スポークホイールで多く採用されているチューブタイヤは修理剤とリムが直接触れないので腐食の心配はありません。しかしながら、エアバルブが詰まったりホイール全体の重量が多少増えて走行安定性が変化するので、その点は注意が必要です。
使い方を守れば心強いスプレー式パンク修理剤
突然襲ってくるパンクに対し、出先で自分で応急修理できるスプレー式パンク修理剤は大変心強い存在です。ツーリングライダーは常に携行するのもおすすめです。
出先で修理できないパンクもあり。ロードサービスへの加入が安心!
タイヤのサイドウォールを貫通した穴や、タイヤが裂けている場合など、修理できないパンクに遭遇することもあります。そんな時に頼りになるのはロードサービスだけ。安全にツーリングを楽しむためにもしっかり加入しておくことをおすすめします。