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タイヤは命とバイクと快適性とその他諸々たくさんのものを乗せている!?
バイクにとってタイヤは大切なパーツであることは言うまでもありません。
タイヤのコンディションが悪いと、乗り心地やグリップ性能、制動力など走り全てに悪影響が出ることになります。
タイヤの空気は自然に抜けるので定期的な補充が必要
バイクのタイヤはチューブタイプとチューブレスタイプの2種類が主に使われていますが、どちらも時間の経過と共に自然に空気が抜けていきます。空気圧は乗る前に毎回チェックするのが望ましいですが、毎日乗る通勤バイクなどはなかなかそうも行きません。
最低限2週間に1回くらいはチェックしておきたいものです。また、目視確認で明らかにタイヤが潰れているなどの異常があるときは、パンクが疑われるので必ず乗る前に空気圧を点検しましょう。
ちなみにタイヤメーカーの公式WEBサイトの記事によると、ひと月でタイヤ内の空気は5%も減少するとのこと。久しぶりにバイクに乗る方は要注意ですよ。
(参照元:ブリヂストン タイヤの空気圧について)
空気圧はメーカー指定に準ずる
サーキットやオフロードコースではなく、公道を走るならば空気圧はメーカー指定に合わせておけば間違いありません。指定空気圧はだいたい車体のどこかに貼られたコーションラベルに記載されています。中型以上の機種は1人乗りと2人乗りで異なる数値になっていることが多いです。
国内で販売されている車両なら単位は2つ!
国産モデルや国内販売されている輸入車は、空気圧の単位に「kPa」か「kgf/cm²」のどちらかが使われています。
国内では、90年代まで空気圧表示に「kgf/cm²」が使われていましたが、90年代後半を境に国際単位系(SI単位)へと移行され「kPa(キロパスカル)」が単位として使われるようになりました。ただし、ほとんどの場合「kgf/cm²」と「kPa」は併記されています。
例えば空気圧「2.00kgf/cm²」の場合「kPa」表記だと「196.133kPa」となり、小数点の位置は違いますが、大きく数値が変わることが無いので「2.00kgf/cm²」「200kPa」といったように誤差分は除いて併記されています。
つまり、空気圧計は昔ながらの「kgf/cm²」単位のものでも、新しい「kPa」単位のものでもどちらでも使うことができます。
デジタルの空気圧計や空気入れなどは、自動で単位換算してくれるものもあります。
空気の補充がしづらい機種はエアバルブのエクステンションが便利!
バイクのエアバルブはブレーキローターなどに阻まれて、エアゲージのチャックがエアバルブにアクセスしにくい場面もあります。特にガソリンスタンドの空気入れは車用なので、バイクには非常に使いづらいものです。
そんな時に便利なのがエアバルブを延長して角度をつける「エアバルブエクステンション」です。
バルブキャップを外して
エアバルブ先端に締め込んで固定することでエアーの補充がしやすくなります。写真は元々L字のバルブなのでその良さが伝わりづらいかも知れませんが……
もちろんストレートのゴムバルブなどにも使えます。
ただ、付けっぱなしで走ると、ブレーキキャリパーに干渉したり、エアバルブに負担がかかったりするので注意しましょう。
タイヤ摩耗を目視確認できるスリップサイン
タイヤの摩耗が進むとグリップ性能が低下していきます。そこで、摩耗限度に達する前に交換が必要となります。
タイヤの摩耗を判断するのに目印となるのが「スリップサイン」です。
スリップサインを見るには、まずタイヤのサイドウォールにある△マークを探します。
△を見つけたらその先端が指し示すトレッド部を確認してみましょう。
溝と溝の間に盛り上がった部分があるのがわかるでしょうか。
この盛り上がった部分とトレッド面が同一になると、これは摩耗限度に達した状態であるということが簡単に判断できます。これがスリップサインです。
タイヤは綺麗に全周均等に減ることはありません。スリップサインを見る際は、タイヤの最も減った部分で判断しましょう。また、偏摩耗や段減りなど著しい異常摩耗がある場合は摩耗限度に達する前にタイヤ交換が必要になります。
タイヤの摩耗計測に便利な10円玉
公道を走行するバイクは、タイヤの残り溝の深さが0.8mm以上なければなりません。※四輪車の場合の残溝は1.6mm以上。
この0.8mmを計測するのに便利なのが10円玉です。
10円玉の外周の輪から端までがだいたい0.9mmなので、
10円玉をタイヤの溝に挿し入れて、溝の深さが規定以上あるかの判断ができるのです。
タイヤのサイドウォールは情報の宝庫
タイヤのサイドウォールには様々な情報が記載されています。
タイヤサイズ
タイヤサイズはメーカー指定サイズのものがやはり望ましいです。
サイズ表記の意味は上記のようになり、タイヤサイズの横に「荷重指数」や「速度記号」が記されることもあります。
また、ビッグバイク用のラジアルタイヤの場合は
上記のような表記となるのが一般的です。
自分のタイヤ表記をもっと詳しく理解したい方は、タイヤメーカーの公式ページでご確認を。
ブリヂストン タイヤ表記の見方
ダンロップ サイズの見方
回転方向(ローテーション)
タイヤの指定回転方向が矢印で示されます。オフロードタイヤなどはローテーション指定が無い場合もあります。
軽点
黄色い◯印はタイヤの「軽点」と呼ばれるタイヤの最も軽い部分になります。軽点をホイールの中でも一番重いエアバルブの部分に合わせることで、重量バランスが均等になり、ホイールバランスが取りやすくなります。
生産時期
サイドウォールの4桁の数字はタイヤの生産時期を示します。写真の「2118」は2018年の21週目に生産されたという意味になります。タイヤの鮮度の参考になります。
空気圧と摩耗のチェックと共にひび割れなどにも要注意
安全のために必ず行いたいタイヤの点検ですが、空気圧や残量の点検以外にもチェック項目は様々です。
サイドウォールのひび割れや、トレッド面の傷など、放置すると危険なダメージもありますので、定期点検でプロメカニックの判断を仰ぎ、必要があれば溝が残っているタイヤも交換しましょう。タイヤのコンディションを保って、安心できるバイクライフを楽しみたいものです。