カワサキモータースジャパンは、2022年8月4日(木)~7日(日)に開催される 「2022 FIM世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第43回大会(以下、鈴鹿8耐)」にファクトリーチーム「Kawasaki Racing Team Suzuka 8H」および「Kawasaki Plaza Racing Team」が参戦することを発表した。

ヤングマシン編集部 ●外部リンク:カワサキモータースジャパン

2020/2021年の中止を挟んで、鈴鹿にジョナサン・レイが帰ってくる!

コロナ禍が世相を覆う前の2019年、7月の最終日曜日に行われた鈴鹿8耐の決勝に参戦したカワサキレーシングチームは、最後にジョナサン・レイが他チームのマシントラブルで撒かれたオイルに乗って転倒したものの、赤旗によりレース終了が1周繰り上げられたため、暫定表彰式の後になって優勝が決定。この決定までに時間がかかったことから、ファンは一緒に優勝を喜ぶことができず、スッキリしない思いを抱えてきた方も少なくはなかったにちがいない。

とはいうものの、ライバルチームのヤマハファクトリーレーシングとの激闘(タイトル写真)の末の勝利はカワサキにとって26年ぶり2度目ということもあって、歴史に残るレースとして記憶に刻まれていることだろう。3年前に行われた最後の鈴鹿8耐という事実が、このレースの印象をさらに強めている側面もあるかもしれない。

翌2020年、そして2021年の鈴鹿8耐はコロナ禍により延期の末に中止と決定。ジョナサン・レイ選手を擁して参戦予定だったKRTは、スカッと勝ってカワサキ初の2連覇を目指していただけに、2022年に改めての勝利を誓う。

2022年のKRT(正式名:Kawasaki Racing Team Suzuka 8H)は、前回大会でエースライダーとして優勝に大きく貢献し、2020年にはスーパーバイク世界選手権(WSBK)で前人未到の6連覇を達成したジョナサン・レイ選手、前回大会でレイ選手のチームメイトとして勝利に貢献したレオン・ハスラム選手、そして2020年よりレイ選手のチームメイトとしてKRTに合流し鈴鹿8耐優勝経験(当時はヤマハ)もあるアレックス・ロウズ選手の3人というチーム構成になった。いずれのライダーもイギリス出身で、レイ選手とハスラム選手は親友同士ということでも知られている。マシンは、2021年にエアロダイナミクスなどが進化した新型ニンジャZX-10Rの鈴鹿8耐仕様だ。

ジョナサン・レイ(Jonathan Rea)選手

生年月日:1987年2月2日 出身地:イギリス
所属:Kawasaki Racing Team WorldSBK
主な戦績:2021年スーパーバイク世界選手権2位/2015~2020年スーパーバイク世界選手権1位
コメント:私は日本に再び来ることをとても楽しみにしています。カワサキがいつも全力でサポートしてくれるお陰で私は2019年に優勝することができました。鈴鹿8耐の雰囲気はとても素晴らしく、日本のファンの方々には多大な感謝をしています。今年また8耐に参加できることが本当に楽しみです。目標は勝つことです、アレックスとレオンとは一緒に長年レースを戦ってきた経験豊富な仲間です。チームとしても多くの経験を積んできましたが、耐久レースでは何が起こるかわかりませんので、常に冷静に私たちの最善を尽くします。

アレックス・ロウズ(Alex Lowes)選手

生年月日:1990年9月14日 出身地:イギリス
所属:Kawasaki Racing Team WorldSBK
主な戦績:2021年スーパーバイク世界選手権8位/2020年スーパーバイク世界選手権6位/2019年スーパーバイク世界選手権3位/2018年スーパーバイク世界選手権6位
コメント:8時間耐久レースは私にとって多くの結果を残すことが出来たレースです。前回優勝したジョナサンとレオンと参戦できることを幸せに思います。親友のレオンと現在のチームメイトであるジョナサンとで最高のチームが出来上がりました。どんな戦いになるか楽しみです!

レオン・ハスラム(Leon Haslam)選手

生年月日:1983年5月31日
出身地:イギリス
主な戦績:2020年スーパーバイク世界選手権10位/2019年スーパーバイク世界選手権7位/2018年ブリティッシュスーパーバイク選手権1位
コメント:私にとって鈴鹿8時間耐久レースに戻ってこられることは素晴らしいことです。私とジョナサンは前回2019年の8耐でカワサキと共に優勝することが出来ました。2022年に再びジョニーと、そして2019年のライバルだったアレックスと共に鈴鹿8耐に戻ってこられることをとても楽しみにしています。これは夢のようなチームです。とても興奮していて待ちきれません。2022年の鈴鹿8耐ではカワサキと共に勝利します。

ギム・ロダ(Guim Roda)監督

コメント:私達はこのチームでカワサキと共に戦えることを誇りに思います。私達は新たなステップとしてWSBKチームスタッフを引き連れ、経験豊富なカワサキのエンジニア達と共に再び勝利することが出来るように最善を尽くします。新型コロナウィルスの影響でレースが中止になり、3年ぶりに開催できる今回のレースは私達のみならず、カワサキや日本にとっても重要なレースです。そこに参加できることを誇りに思います。レーシングスピリッツを体現し、良いレースをお見せしたいと思います。

Kawasaki Plaza Racing Team​

もうひとつの「Kawasaki Plaza Racing Team」は、今年から全日本選手権ST1000クラスの参戦中のチームで、2022年鈴鹿8時間耐久ロードレースSST(スーパーストック)クラスに初挑戦する。ライダーは岩戸亮介選手を中心とし、現在スーパースポーツ300世界選手権に参戦中の岡谷雄太選手、清末尚樹選手の3人。マシンは同じくニンジャZX-10Rの鈴鹿8耐仕様だ。

岩戸 亮介選手

生年月日:1997年8月15日 出身地:福岡県
主な戦績:2019年全日本選手権JSB1000 9位/2018年全日本選手権J-GP2 1位
コメント:Kawasaki Plaza Racing Teamのライダーとして、全国のカワサキプラザ店や応援してくださる皆様、そしてペアライダーの岡谷選手、清末選手と、鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦する事になり、良い緊張感と期待感でいっぱいです。SSTクラス優勝を目指し、ライダーとしての役割をしっかり果たすとともに、カワサキプラザとの繋がりを大切に、鈴鹿8耐を楽しんでいきたいと思います!熱い応援よろしくお願い致します。

岡谷 雄太選手

生年月日:1999年7月12日 出身地:東京都
主な戦績:2021年スーパースポーツ300世界選手権5位/2020年スーパースポーツ300世界選手権10位
コメント:今回、Kawasaki Plaza Racing Teamという素晴らしいチームで、自身の目標のひとつであった鈴鹿8耐間耐久ロードレースへ参戦出来ることをとても嬉しく思います。初めての1000ccクラス、そして鈴鹿8耐に参戦致しますが、これまでの経験を活かして出来るだけ早くNinja ZX-10Rに順応し、Kawasakiのライダーとしてクラス優勝に貢献出来る様に頑張ります。
また、この鈴鹿8耐は日本で4年振りに参戦する大きなレースです。日本のファンの皆さんの期待に応えられる走りが出来るよう全力を尽くします。皆さま、Kawasakiと岡谷雄太の応援をよろしくお願いします。

清末 尚樹選手

生年月日:2000年3月2日 出身地:大分県
主な戦績:2020年全日本選手権ST1000 8位
コメント:この様な素晴らしい体制で参戦出来る事、西嶋監督を始めとする関係者の方々に心より感謝致します。チームの皆様と力を合わせて目標であるSSTクラス優勝目指して頑張りますので応援よろしくお願いします。

西嶋 修監督

コメント:チームの柱でもある岩戸を中心とし、安定した速さと実力を持った清末、WSS300で活躍し大きな可能性を秘めた岡谷、彼らの魅力ある走りで夏の鈴鹿を盛り上げ1番高いところを目指したいと思います。チーム一丸となって8時間全力で戦いますのでカワサキファンの皆様も8時間応援よろしくお願い致します。

※本記事は“ヤングマシン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。

WEB YOUNG MACHINE - NAIGAI PUBLISHING, Co., Ltd. All rights reserved.

SHARE IT!

この記事の執筆者

この記事に関連する記事