フリーランスライターの谷田貝です。同じくForRのメンバーである“ミヤシーノ 宮下 豊史さん(以下:ミヤシーノ)”が、2025年1月26日(日)開催の『クロスミッション ネクストライダース in KEGON』に出場するというので、僕も“ヘルパー”として参加してきました!

フリーランスライターの谷田貝です。同じくForRのメンバーである“ミヤシーノ 宮下 豊史(以下:ミヤシーノ)”さんが『クロスミッション ネクストライダース in KEGON』に出場するというので、僕も“ヘルパー”として参加してきました!

『2025 クロスミッション ネクストライダース in KEGON』が行われるのは神奈川県の厚木にある「人の森 華厳工場」。最近、YouTubeで人気のエルズベルグロデオを思わせる採石鉱山でオフロードバイクを走らせる!

 

この『クロスミッション ネクストライダース in KEGON』は、世界一過酷なレースといわれるエルズベルグロデオ(ハードエンデューロ)に挑戦し続けている石戸谷蓮選手が主催する走行会イベント。その内容は、「最近人気のハードエンデューロが気になってはいるけど、いきなりレースにエントリーする自信がなくて……」というオフロードビギナーでも気軽に参加できる走行会イベントになっている。

レースから走行会までオフロード系のイベントを行うCROSSMISSION代表の石戸谷蓮選手。「人の森 華厳工場」は同氏が、エルズベルグロデオに向けて練習している場所でもある。

レースから走行会までオフロード系のイベントを行うCROSSMISSION代表の石戸谷蓮選手。「人の森 華厳工場」は同氏が、エルズベルグロデオに向けて練習を行っている場所でもある。

 

面白いのはその制度で、エントリーしたライダーは、“ヘルパー”として2名のアシスタントを連れてくることが可能。つまり、単独で周回する自信がないなら“ヘルパーに手伝ってもらいながらコースを回ればいいじゃん!?”なんて感じで、ハードエンデューロのハードルを思い切り下げる内容となっている。

今回は、ミヤシーノさんの“ヘルパー”として参加。ゼッケンのある本選手に対し、“ヘルパー”はASSISTANTのステッカーを貼って走る。

今回、僕はミヤシーノ専属“ヘルパー”として参加。ゼッケンのある本選手に対し、“ヘルパー”はASSISTANTのステッカーを貼って走る。

 

最近、オフロードにご執心のミヤシーノ。KTMのエンデューロバイクを手に入れたこともあり、ますますオフロードにハマっているというわけだが、「予定が空いていたら“ヘルパー”として助けに来てよ!!」と僕に白羽の矢が立ったというわけ。

僕自身、この『クロスミッション ネクストライダース in KEGON』に参加するのは初めてだけど、500円(ヘルパー料金)でオフロード走行会に参加できるなら面白そう!……と、右も左もよくわからずホイホイ付いて行ったというわけだ。

というわけで前を走るのがミヤシーノさんで、後ろが僕。メインライダーを徹底的にサポートするのだ! ちなみにイベントでは撮影サービスもあり、後日自分の写った写真を購入できる。

というわけで前を走るのがミヤシーノで後ろが従者の僕。“ヘルパー”はメインライダーを徹底的にサポートするのだっ! ちなみにイベントでは撮影サービスもあり、後日気に入った写真を購入できる。

 

参加してみると、この『クロスミッション ネクストライダース in KEGON』、なかなか面白いシステムになっている。というのも通常のオフロードレースとは違って、まず参加者に順位をつけるようなことはしないのだ。コースに関しても、最も難易度の低い(フラットダート)周回コースをベースとして、途中にいくかの分岐を設け、“soft”、“medium”、“hard”のコースを自身のレベルに合わせて選べるようになっている。

中級のヒルクライムを前に怯むミヤシーノさん。そんな彼を「大丈夫! イケる!! 2速全開でスタンディング!!」と鼓舞するのも“ヘルパー”の仕事だ(笑)。

“soft”設定のヒルクライムを前に怯むミヤシーノ。そんな彼を「イケル! イケル!! ダイジョウブ! このマシンならスタンディングで2速全開すれば登れる!!」と鼓舞してセクションインを促すのも“ヘルパー”の仕事だ(笑)。

 

さて、今回は“ヘルパー”としての参加のため、基本ミヤシーノの後を走りながら、転倒すればマシンを起こし、ヒルクライムに失敗すればマシンを坂の下まで下ろす……という感じでお付きの人に徹しながら、余裕があれば他のライダーも手助け。僕のような“ヘルパー”枠参加のライダーはもちろんだが、コースにいるスタッフや他の参加者も全力でサポートにまわるから、誰もが安心して難所にチャレンジできるというわけだ。

人がまともに立てないような斜面で転べばマシンの回収は難しい。こんなときこそ“ヘルパー”の出番だ。

人がまともに立てないような斜面で転べばそのリカバリーはビギナーには難しい。こんなときこそ“ヘルパー”の出番。 ライダーに代わってマシンを起こしたり、代走したり。不思議なモノでオフロードでの人助けはそれ自体が楽しいのだ。ちなみにここは“soft”設定のヒルクライムの頂上直下。

でもって、難しそうな坂や、今まで登れなかった坂が登れるようになればこれほど嬉しいことはない!!

でもって、難しそうな坂や、今まで登れなかった坂が登れるようになればこれほど嬉しいことはない!! そんな成功体験が味わえるのが『クロスミッション ネクストライダース in KEGON』。

 

ただ目の前のセクションに挑戦するのも、しないのも参加者の自由。この“自分でコースを選択する”というのが『クロスミッション ネクストライダース in KEGON』の一番オモシロイところだ。“soft”のコースをクリアして自信がついたら次はちょっと難しい“medium”コースへ。それでもモノ足りなくなったら“hard”コース……なんて感じで自然とステップアップを促すようなシステムになっている。全てのコースに自信を持って走れるようになったその頃にはハードエンデューロレースへ参戦する自信も自然と付いている。“ネクストライダース”という名前は、そんな次世代のライダーを育てる意味も込められているのだ。

この『クロスミッション ネクストライダース in KEGON』に仲間と参加すれば自然と競い合うようにより難しいセクションへと挑戦したくなるものだし、今までできなかった難所への成功体験がさらにレベルの高いセクションへの挑戦欲をかきたててくれる。それに何よりお互いにサポートし合うという雰囲気が出来上がっているから雰囲気がいい。殺伐とした雰囲気がなく、エンデューロ競技ならではの現場の連帯感がこれでもかと味わえるのだ。

イベントでは、初心者向けのオフロードスクールはもちろん、“ヘルパー”向けのレスキュー講習などもある。

イベントでは、初心者向けのオフロードスクールはもちろん、“ヘルパー”向けのレスキュー講習などもある。

 

さて、僕がサポートしたミヤシーノはというと“soft”設定のヒルクライムをクリアしたあとは、最初は問答無用でエスケープしていた“medium”設定のヒルクライムへの挑戦を決意。残念ながらタイムアップで登頂成功とはならなかったものの、「次回はここのクリアが目標だ!」と鼻息を荒くしていた。

大人になると、なかなか困難に挑戦してそれを乗り越える……なんて遊びはやりにくくなるものだが、この『クロスミッション ネクストライダース in KEGON』に来れば、いい大人が汗だくになりながらチャレンジャースピリッツを取り戻せるというわけだ。

参加者はレベルに合わせたコースの完走目指してスロットルを開ける! そんなチャレンジャースピリッツを思い出させてくれるのが『クロスミッション ネクストライダース in KEGON』だ。

写真中央の崖が難易度“medium”設定のヒルクライム。助走区間がガレており、路面がよくなってからどれだけしっかり加速できるかがクリアのコツになる。参加者は自分のレベルよりも少し難しいコースの完走目指してスロットルを開ける! そんなチャレンジャースピリッツを思い出させてくれるのが『クロスミッション ネクストライダース in KEGON』だ。

 

最近、なんだか刺激がなくて……なんて思っていたらこの『クロスミッション ネクストライダース in KEGON』に参加してみてはいかがだろう?

……なんていろいろ書いたけど、この日本離れした広大な景色の中でバイクを走らせる。それだけで楽しいに決まっているのだ。

この日本離れした広大な景色の中でバイクを走らせる。もうそれだけで楽しいに決まっているのだ。

 

 

『クロスミッション ネクストライダース in KEGON』
開催日:2025年1月26日(日)
主催:CROSSMISSION
場所:人の森 華厳工場

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