欧州車を中心に純正採用されるケースも増えてきた「電熱グリップ」。

一度使ってしまうと、もうこれなしでは冬にバイクに乗れなくなってしまうほど効果的な防寒装備。

ただ、電熱グリップは内部に電熱線が組み込まれている構造上、どうしてもグリップが太くなるので操作感が悪いと思う人も少なくありません。

また、グリップは走るごとに摩耗していきますが、高価な電熱グリップを頻繁には交換できません。

通勤通学で早朝や深夜に乗る方、寒い地方をツーリングする方や標高の高いエリアを走る方は使用頻度が高いようです。しかし、週末しかバイクに乗らない、真冬はバイクに乗らないという人にしてみれば使用期間はかなり短いはずです。

さらに複数のバイクを所有していると、2〜3台ならまだしも、それ以上になると、すべての愛車に電熱グリップを装着するのは現実的ではありません。そう考えると、使いたいときだけ気軽に装着できる電熱グリップがあれば非常に便利だと思いませんか?

そこで、冬のツーリングを暖かく快適にする、取り外し可能でHOTな製品を発見したので紹介します。

OPMID クリップグリップヒーター USB接続 5V2A/コントローラー付き

自分で簡単に脱着ができて、USBで電源を取るタイプの電熱グリップ「OPMID クリップグリップヒーター」。

この製品はコントローラー付きで、手元で温度調整することができます。
(コントローラーなしもラインナップしています)

ホンダ スーパーカブに装着してみた

直径が30~34mm、全長95mm以上あればどんなバイクでも取付可能!

OPMIDのクリップグリップヒーターは、ハンドルグリップ径が30~34mmの範囲内であれば、基本的にどんなバイクでも装着することができます。

出力5V2.1A以上のUSBポートが必要!

スーパーカブにはスマホ充電用のUSB電源を装着済みなので、こちらを利用します。

USB電源が無い場合は、モバイルバッテリーでも使用可能です。これは便利!

グリップに被せるだけの超簡単装着!

電熱部分は断面が「C」型になっており、厚みは4mm程度あります。

温めたい部分に電熱箇所が来るように装着します。写真の位置だと手の平を重点的に温めることになります。

グリップに被せるだけなので、装着はあっという間です。

アクセル側は装着後に開閉操作をしてみて、配線が邪魔にならないかどうかをよく確認しておきます。

配線を上に向けておくとブレーキ操作の際に配線が邪魔にならず具合が良いようです。スーパーカブに装着したところ、ヒーターがズレて動いてしまうことはありませんでしたが、もし、ズレるようであれば付属の結束バンドで固定します。

USBを電源に接続すればすぐに使うことができます。

装着にかかった時間は数分程度。出先でも脱着が可能ですし、別のバイクへの付け替えも簡単です。

電熱のON/OFFと強さはコントロールスイッチで変更可能

コントロールスイッチは1つのボタンで3段階の出力調整ができ、LEDの色で強弱を確認できます。

赤のLEDは「強」。消費電力は10Wです。

緑は「中」7.5Wの消費電力。

青色が「弱」消費電力は5Wです。もう一度押すとLEDが消灯し、電源がOFFになります。

消費電力は最大10W。つまり一般的なバイクのテールランプよりも少し多めの消費電力です。決して莫大な電力負荷ではなく、スーパーカブでも使用可能です。
(今回クリップグリップヒーターを装着したスーパーカブのストップランプ兼尾灯は12V18/5W)

厚みが増す分、純正グリップと比べると握り心地が明らかに変わります。少々違和感はありましたが、操作し辛くなることはありませんでした。

装着簡単だけどしっかりあたたかい!

最大出力にすると、3シーズン向けの薄手のグローブだとやや熱いくらいしっかりと温まりました。指先が冷たくならないので冬のツーリングをもっと楽しめます。さらに電熱ウェアなどと組み合わせれば真冬のライディングも暖かく快適ですね。手が極端に冷えると、思うように動かせずに操作ミスを招くこともあります。電熱グリップを使うことで安全対策にもなりますよ。

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