落とすのに苦労しがちなマフラーの汚れ

メンテナンスはすべてショップに任せても、洗車は自分で行うという人は多いかと思います。

塗装面に付着した汚れは、バイク用洗剤を使用して洗い流せばおおむね綺麗になりますが、問題はマフラーです。

高温になるマフラーは、汚れが焼き付いてしまうのです。なので洗剤で洗っただけでは、なかなか落ちません。

マフラーの汚れ原因は様々

砂や泥以外で多い汚れは、レインウェアなどが溶けて焼き付いてしまったもの。また、汚れではないのですが、チタンやステンレスのマフラーや、クロームメッキマフラーでは、茶色の焼け色が付いてしまこともあります。

このような汚れを洗車で落とすのはかなり困難です。

しかし、サンドペーパーやスクレーパーなどで削り落とすのはNG。綺麗な箇所や他のパーツまで傷が付く可能性がありますので、無理に行わないようにしましょう。

マフラーの焼け色を除去する専用ケミカル

ヤマルーブの「マフラークリーナー」は、茶色の焼け色を除去する専用のケミカル。中身は酸性の液状ですが鼻につくツンとした匂いはありません。また、研磨剤が含まれますが指で触れてもザラザラした感触はほとんどなく、非常に細かい粒子のものが使われているようです。つまり、焼け色を酸で溶かしつつ、研磨できるのがこのケミカルの特徴といえるでしょう。

ウエスに少量を付けてこするだけなので、特別な工具や設備などは必要なく、誰でもかんたんに使用できます。価格は税込2640円です。

ここでは、実際にマフラークリーナーを使って汚れを落としてみました。YAMAHAのロゴが入っていますが、もちろんヤマハ車以外に使用しても問題ありません。

スチール製クロームメッキマフラーの汚れを落としてみた

純正マフラーとして一般的なスチールにクロームメッキを施したマフラーは、汚れを放置するとメッキの下からサビが出て、劣化していきます。今回、磨いたのは、ヤマハ VMAXのエキゾーストパイプです。

少しサビの気配が出てきている部分をマフラークリーナーで磨いてみました。使用する前に水洗いをし、落とせる汚れは落としておきます。

使用前にボトルをよく振ります。

ウエスに少量出します。

そのまま軽くこすって磨いていきます。

かんたんに汚れや腐食が落ちました。

マフラークリーナーが残ったままエンジン始動すると熱でこびりついてしまうので、仕上げに水拭きしておきます。

同じように、エンジンに近い部分の汚れにも使ってみます。

こちらも、かんたんに落とすことができました。

マフラーにこびりついた汚れも除去!

ハーレーのマフラーは脚に近い部分にレイアウトされているので、レインウェアを着る際は注意したいものです。車両はXL1200Lスポーツスターです。

指先の部分にビニールの溶けた汚れがありました。スクレーパーなどでこそぎ落とせばかんたんに除去できますが、傷が付いてしまうこともあるので、おすすめはできません。

マフラークリーナーを使用して磨きます。

しっかり力を入れて、こすっていくと、こびり付いた汚れだけが除去できました。周囲に傷が付くこともありませんでした。

汚れを落とす力があまり強すぎないので、安心して使うことができます。

ステンレスマフラーの焼け色除去に挑戦!

ステンレスマフラーのエキパイ部分に付いた焼け色を磨いてみました。車両はBMW R1200GSアドベンチャーです。

マフラークリーナーをたっぷり使って何度か擦ってみましたが、目覚ましく汚れが落ちるということはありませんでした。

しかし、時間をかけて擦ったところ、焼け色は徐々に薄くなるので、根気良く続ければ綺麗になりそうです。

強力なケミカルだと磨いた跡がムラになったりして、使い方が難しいケースがありますが、ヤマルーブのマフラークリーナーは使い方がかんたんで扱いやすさに優れる分、劇的な効果が出にくい印象です。

とはいえ、しっかり磨き込めば、マフラーを綺麗にすることができますので、DIYのビギナーや時間のある時にコツコツ愛車を磨きたいという方にとっては最適な商品と言えそうです。

距離を走って茶色の変色が強くなってきたマフラーや、雨で汚れたマフラーのお手入れに使ってみてはいかがでしょうか。

SHARE IT!

この記事の執筆者

この記事に関連する記事