レッドバロンのオリジナルブランドROMで大人気の冬用グローブ、ゼロスグラブ ウインター。税込8580円と低価格にもかかわらず、高機能な超コスパアイテムなのだ。
しかし私、高木はるかは疑問に思った。
ぶっちゃけ値段だけ見れば、世の中にはもっと安価な手袋がたくさんある。ホームセンターで買える1000円前後の手袋だって、最近はかなり優秀だと聞く。
そんな中でわざわざライディング専用のグローブを選ぶ理由って、一体なんだろう……?
気になったら実際に試してみよう! ということで、今回はホムセン手袋 VS ゼロスグラブ ウインターで徹底比較!
Contents
今回用意した手袋
まずは先ほどもご紹介したROM ゼロスグラブ ウインター(税込8580円)。全国のレッドバロンにて購入できる冬用のライディンググローブだ。
カラー展開はブラック、レッド、そして私が着用中のイエローの全3種類。サイズ展開はS、M、L、LL。
ゼロスグラブ ウインターと対決してもらうのは、ホームセンターで購入した防寒手袋。価格は税込1100円と超リーズナブル。
5層の生地を重ねて作られているそうで、手を入れた瞬間から早くもかなり暖かい。強敵の予感がします……!
※本記事では、ライティンググローブとして適しているかどうかについての比較調査をしています。商品の質に関する調査ではないという点につきましては、ご理解いただけますと幸いです。
安全性を比較してみた
ライダーがグローブに求めることは、第一に安全性ではないだろうか。
万が一の事故の際、ライダーの怪我を最小限に抑える機能が求められているのだ。
ゼロスグラブ ウインター
手の甲側には、CE規格(欧州の安全規格)適合のナックルプロテクターが入っている。コツンと衝撃を与えてもまったく痛くないほどしっかりしているが、適度な柔らかさがあり、手の動きを妨げない。
プロテクターはレザーで覆われ、表からは見えない。無骨になり過ぎないエレガントなデザインだ。
意外と大切なのが、手のひらと小指の横のプロテクター。柔らかく厚みのあるクッションが入っている。
ステッチのイエローがデザインのアクセントとなり、かっこいい!
万が一の事故のことを想像して欲しい。転倒した際、ほとんどの人は思わず地面に手をついて体を支えようとするだろう。
プロテクターが入っていないグローブを使用していた場合、手のひらに強い衝撃を受け、骨折してしまうことがあるのだ。
脱げにくさも大切な要素だが、その点においてもゼロスグラブウインターは安心。非伸縮性の面ファスナーでしっかりと固定できるのだ。
手で引っ張ってみても脱げる気配はなく、かなり心強い!
擦れやすい部分には丈夫なレザー素材が使われているため、切り傷や擦り傷の防止にも役立つだろう。
ホムセン手袋
続いてはホムセン手袋を見てみよう。手の甲側の生地は、ポリエステル製で全体的に薄くて柔らかい。事故の際はおそらく簡単に破れてしまうだろう。
手のひら側の生地には滑り止めの加工が施されているが、やはり薄くて柔らかい。
当然のことながらプロテクターは入っていない。万が一の事故の際、ライダーの手をほとんど守ることができないだろう。
裾には絞りが付いているが、ゴム紐が使われているため、強い固定はできない。
もちろん脱着しやすいというメリットはあるだろう。
しかし簡単にグローブが着けられるということは、事故の際はすぐに脱げてしまうということを意味する。
安全性はゼロスグラブ ウインターの勝利!
安全性おいてはゼロスグラブ ウインターの圧勝と言っても良いだろう。ライダーの手を守るための様々な対策がとられていた。
万が一の事故に備え、バイクに乗る際は必ずプロテクター入りのライディンググローブを着用するべきである。
操作性を比較してみた
防寒機能が高い手袋は、生地が厚く、手の動きを妨げるイメージがある。
しかしライダーにとって、手が思い通りに動かないというのは大変危険なことである。
たったひとつの操作ミスが事故につながることもあるのだから……!
ふたつのグローブを着用した状態でハンドルを握り、スイッチ類を操作する比較を行った。
ゼロスグラブ ウインター
ゼロスグラブ ウインターは、指1本1本に対してのフィット感がかなり高い印象を受けた。
中綿の配置や特殊接着、生地のカッティングの工夫が施されているということで、スイッチ類の操作もまったく妨げられない。
また複数の生地を重ねて作られているにも関わらず、生地同士の滑りが少ないのも特徴だ。
後の検証にて一般道を走行した際も、微妙なアクセル操作を難なくこなし、かなり快適に走ることができた。
両手の親指と人差し指に導電素材が使用されているため、グローブを装着したままスマートフォンの操作ができるのも嬉しい。
ホムセン手袋
ホムセン手袋にはフィット感がなく、ハンドルを握る指の動きについて来ない。
上の写真では指先部分が開いているように見えるが、手袋の中ではしっかりハンドルを握っているのだ。(念のために記載しておくが、手袋のサイズは間違っていない)
この状態ではブレーキを握るなどの操作中、余った部分が引っかかって操作の妨げになるおそれがある。咄嗟の操作が必要な際は特に危険だろう。
また中綿がフワフワとずれ、滑りやすい点もバイクには向いていない。
アクセルをおおまかに回すぐらいの操作であれば問題ない。しかしスムーズな操作は難しく、特にスイッチ類の押し間違えをしてしまう可能性は否めない。
操作性はゼロスグラブ ウインターの勝利!
操作性においてもゼロスグラブ ウインターの勝利だ。
バイクを運転していると、稀に咄嗟の操作が必要なシーンが訪れる。
いつでも正確な操作を行い、事故を起こさないためにも、ライディンググローブを着用する必要があるのだと実感した。
防寒性能を比較してみた
最後に、冬のライディングには必須な防寒性能を比較してみよう。
どんなに安全性と操作性が高くとも、防寒性能が低いグローブでは手がかじかんで使いにくい。
気温2度前後の中で装着し、走行テストを行った。
ゼロスグラブ ウインター
冬用グローブとしては比較的薄手のため心配していたのだが、驚くべきことにまったく問題なかった。
というのもゼロスグラブ ウインターの中綿には、デュポン社のコンフォマックスという素材が使われているのだそうだ。
コンフォマックスとは、最小限の厚みで優れた保温性と断熱性を発揮する機能性素材。
オマケに、内装の生地がフワフワで気持ちいい!
かなり快適なライディングを楽しむことができました。
ホムセン手袋
走り始めてすぐに「意外と暖かい!」と驚かされた。
このホムセン手袋にはシンサレートという高機能中綿が使われており、風や寒さにはかなり強く作られているようだ。
しかし丈が短いため、風の侵入を防ぐことはできない。耐えられなくはないが、徐々に手が冷えていくのが感じられた。
バイク以外の用途、例えば散歩やちょっとした屋外での作業においては、かなり実力を発揮してくれることだろう。
冒頭にもお話しした通り、このホムセン手袋は税込1100円。コスパで考えれば十分過ぎるぐらいの機能である。
防寒性はゼロスグラブ ウインターの勝利!
隙間風の少なさでゼロスグラブウインターに軍配が上がったが、ホムセン手袋も値段の割にかなり健闘しているように感じた。
これほど暖かいのであれば、ホムセン手袋でバイクに乗る人の気持ちもわかる気がする……が、しかし!
前項目にてチェックした安全性、操作性のことを思えば、やはりバイクに乗る時は専用のライディンググローブに勝るものはないのである。
ROMゼロスグラブ ウインターは全国のレッドバロンにて販売されている(レッドバロンユーザー以外も購入可能)。
冬用ライディンググローブは1万円オーバーも珍しくないのだが、8580円という驚きの価格は非常に魅力的。気になる方はレッドバロン店舗にて要チェックだ。
公式サイトの記事はこちら↓
ROM ゼロスグラブ ウインター
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