2022年に発売された、レッドバロンのオリジナル用品ブランド・ROMのバイク用電熱グローブ『ゼロスグラブ ヒート2』。どれだけ快適なのか、ツーリングに出かけてテストしてみました。テストした日は12月中旬。出かけた先は富士山麓。さて、結果は?

まずは高速道路でテスト

ゼロスグラブ ヒート2

 高機能素材をふんだんに使用し、指先まで暖かく、操作感も良好と評判がいい『ゼロスグラブ ヒート2』。専用バッテリー(2,200mAhのものが2個)と専用充電器が付属して税込21,780円です。
 この電熱グローブがどれだけ快適なのかテストするため、まずは中央自動車道を使って八王子ICから河口湖ICまでの約68㎞を高速走行。

ゼロスグラブ ヒート2

 富士山に近づくにつれ、気温は下がっていきます。出発時の気温は約10度で、河口湖IC到着時は8度ぐらいでしょうか。
 で、肝心の高速走行テスト結果ですが、『ゼロスグラブ ヒート2』は電源オフのままでも問題なく防寒性能を発揮しました。
 手の甲側の中綿素材に防風・防水性に優れたデュポン社のコンフォマックスを使い、掌側の中綿素材には薄くて保温性の高い3M社のシンサレートを使っているため、そもそも防寒グローブとしての基本性能が高いということですね。
 では、操作感はどうだったか。

ゼロスグラブ ヒート2

 スリーシーズン用のグローブと比較するとかなり分厚いので、その分だけ指を動かしにくく、操作感はよくない印象。
 けれども、高速走行時は指をほとんど動かさず、写真のようにただグリップを握っているだけですから、問題はありません。

ゼロスグラブ ヒート2

 高速走行時の防寒性の高さは、グローブ内の暖かい空気を外へ逃がさない構造のおかげでもあります。
 まずは手首のベルト。ここをきつくない程度に締めておくことが大事。

ゼロスグラブ ヒート2

 そしてグローブの裾のワンハンドアジャスターも、しっかり締めておくといいです。これはグローブを装着したまま、片手で袖口の絞り具合を調節できる機能。
 ここを締めておけば、冷気がグローブ内部に侵入するのを防ぐことができます。

一般道ではどうだったか

 はめているうちに指が慣れてくるのか、高速道路を降りて一般道を走る段階でも違和感を覚えることはそれほどなくなってきました。
 そりゃあもちろん、柔らかい革で作られたスリーシーズン用のライディンググローブと比べたら、月とすっぽんです。でもまあ、防寒グローブなんだからこんなもんだよな、という感じで納得して操作できるように。

 河口湖ICから国道139号(富士パノラマライン)を西へ進んでいると、鳴沢村で気になる定食屋さんを発見。きりりと美しい冬の富士山を背景に青く輝いて見えます。
 防寒グローブのテストとは関係ありませんが立ち寄ってみることに。

ゼロスグラブ ヒート2

 ホントは体を温めるため、どこかで富士吉田うどんを食べようと考えていたのですが、駐車場でこんな看板を見せられたら気も変わるというもの。

ゼロスグラブ ヒート2

「ふる里のけむり」/山梨県南都留郡鳴沢村3547/営業時間:7時~14時(ラストオーダー13時半)/定休日:月曜日、第2第4火曜日

名物の「絶品」辛口カツカレーとは?

 広い店内には大勢のお客さん、若い女性連れから恰幅のいい作業員さん、高齢の男性まで客層は幅広く、人気の定食屋であることが見て取れます。
 カウンター席に腰かけ待つことしばし、目の前に運ばれてきたのはこれ。カツカレー、税込1,100円。

ゼロスグラブ ヒート2

 想像を越えるボリューム! 「カレーライス類はごはん大盛り無料です」ということですが、これで普通盛り。大盛りにしなくて助かったー!
 厚切りのロースカツは食べ応えバツグン、カレーのルーもごはんが隠れるほどに(いや、皿いっぱいに)たっぷりとかけられ、味はどうかといえば〈これぞ昭和の名食堂のカレー〉、冷めていくとカレーの表面にうっすらと幕が張っていくやつ。懐かしの味にサジが止まりません。
 カツの厚さ? 計ってみたら2センチありました。

電源を入れたらどうだったか

 カツカレーでパンパンになった腹をバイクに乗せ、県道71号線で青木ヶ原の樹海を走ったり、行き当たりばったりで細道を探索したりと富士山麓をうろうろ。

ゼロスグラブ ヒート2

 いいですよねえ、富士山麓。ただの畑の道でも、背景に富士のお姿があるとありがたき光景に。
 アスファルトに愛車の影が長く伸び、そろそろ帰路につこうかという午後3時すぎ。このときの気温は10度でしたが、16時には7度、17時には5度まで下がるとの予報が。

ゼロスグラブ ヒート2

 であれば、そろそろ『ゼロスグラブ ヒート2』の電源を入れようかと、スイッチオン。
 発熱レベルは、赤色LEDがひとつ発光していればセーブモードで、持続時間は約4時間。ふたつ発光していればノーマルモードで、持続時間は約3時間。3つ発光していればハイパワー(急速)モードで、持続時間は約2時間。
 結果からお伝えすれば、この日の帰り道は一般道から高速道路まで、セーブモードで充分でした。
 ノーマルモードやハイパワーモードにすると、確かに「暖かい!」と感嘆符をつけたくなるほどの温度まで上昇しますが、実際にはそこまでの加温は必要ないじゃないですか。手が冷たくなければいいんです。普通でいられれば、それでいい。
 そう考えれば、セーブモードで4時間、ノーマルモードで3時間というのは、筆者としては納得できる性能かな、と。

 寒さ対策としては、『ゼロスグラブ ヒート2』以外に、あのボリューム満点のカツカレーも効いてるかも。
 しっかり食べて、エネルギーを補給。これも厳寒期のツーリングでは大事ですからね。

【関連記事】
バイク用電熱グローブ【ゼロスグラブ ヒート2】で寒冷期のライディングに備える
電熱グローブ『ゼロスグラブヒート』の洗い方
【昭和レトロ紀行で大活躍】ゼロスグラブ ヒート2があれば厳寒期もコワくない

 

 

 

SHARE IT!

この記事の執筆者

この記事に関連する記事