機関がむき出しのバイクにとってエンジンやマフラーは車体デザインを構成する重要な要素です。

そのため、クラシカルなモデルやハーレーなどはクロームメッキ部品が多用されるケースが多く、そのギラッとした眩い輝きに多くのライダーが惹きつけられます。

ところが、クロームメッキはコンディションを保つのが難しい面があります。

例えば、表面にホコリや砂利が付着した状態で乾拭きすると、表面に微細な傷が簡単につきます。

また、保管状況にもよりますが、クロームメッキは時間が経過すると表面にポツポツしたサビが出やすく、これを除去するのは難しいのです。

水洗いだけではもちろん取れないですし、ワイヤーブラシなどを使ってこすると、サビは取れても傷がついてしまいます。

クロームメッキ専用のケミカル「キングシリーズ」

そんなデリケートなメッキのお手入れに有効なのが、メッキのプロ「NAKARAI」のケミカル「キングシリーズ」です。

メッキ保護剤「メッキング」、メッキサビ取り剤「サビトリキング(デカキング)」、メッキ磨き剤「ミガキング」の3種類がラインナップされており、それぞれが異なる役割を持っています。

ハーレーのエンジンカバーで作業実践!

愛車の一台であるダビッドソン XL1200Lスポーツスターで実践します。ハーレーのエンジンカバー類はクロームメッキ処理されていることが多いのですが、ブーツで擦れて傷が入ったり、路面から巻き上げたゴミが付着して熱で焼きついてしまうことがあります。

作業を行うエンジンカバーにも、所々に汚れが付着していました。ブーツで擦れた跡のように見えます。

このような汚れに対し、効果的なのが「ミガキング」です。

使用前に水洗いを実施!

ミガキングを使用する前に軽く水で汚れを洗い流しておきます。

「ミガキング」で汚れ、くすみを除去

ミガキングのボトルをよく振ります。

専用クロスに少し出します。

そのまま力を入れずに軽く磨くと汚れはあっけなく除去できました。

もちろん、クロームメッキ表面が曇ったりすることもなく、一層輝きが増したのが実感できます。

クロームメッキを保護する専用コーティング剤「メッキング」

汚れを落とした後は「メッキング」で保護します。

専用クロスに2~3滴出して

表面にごく薄く塗り伸ばすイメージで、拭きムラに注意して塗布します。虹ムラが出てしまったら、クロスのきれいな部分でさらに塗り伸ばします。

メッキの輝きが増してまるで鏡のようになりました!メッキング施工後は24時間で完全硬化するので、それまでは水が付着しないように注意します。

クロームメッキのサビがかんたんに落ちる!サビトリキングをテスト

クロームメッキはサビやすいので、雨の走行後や洗車後はしっかりと手入れを行い、メッキ面の保護を行いたいものです。

もしもサビが出てしまったら、なるべく早めに除去するようにしましょう。

赤サビが出てしまった社外品のサドルバッグサポート。

これをクロームメッキ表面のサビを落とすための専用ケミカル「サビトリキング」で落としてみます(写真は260g入りのデカキング)。

使用前にボトルをよく振って、専用クロスに気持ち多めに出します。

ここから、力を入れずにソフトに磨いていきます。

すると、点サビから赤サビまでしっかり落ちて、きれいなクロームメッキ面が現れました。

一度サビが出た金属は、サビやすくなってしまいます。そこで仕上げにメッキングでコーティングしておけば、美しいクロームメッキの輝きをキープすることができます。

様々な部分のサビや汚れの除去とコーティングに使える!

ハーレーはクロームメッキパーツが車体のあちこちに使われています。

ハンドルクランプから

ウインカーボディまで。

ミラーから

エアクリーナーボックスまで。

これらのクロームメッキの輝きを維持することで、車体全体の美しさの印象が大きく変わります。

手間がかかるのは難点だがその分効果を実感できる!

お手軽ケミカルのように「洗車の後で濡れたまま吹き付けて拭き上げるだけ」とはいきませんが、かけた手間以上の輝きが得られますし、輝きの持続効果も期待できます。さらに定期的に磨き、メッキングで保護をすれば綺麗な状態を維持できます。

これからも、メッキ用ケミカルを使って、末永くこの輝きを維持したいと思います。

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