次世代型ハーレーダビッドソンの一翼を担いデビューしたスポーツスターS。従来の空冷スポーツスターオーナーは、新しきスポSをどのように見るか…!? 今回試乗インプレッションを担当した青木タカオ氏をはじめ、ヤングマシン編集部の2人のスポ好きが激論を交わしたぞ!!
●文:ヤングマシン編集部 青木タカオ ●写真:長谷川徹
スポスタオーナー・青木タカオの場合[’09 XR1200]:もっとスポーティなXR風モデルの登場に期待!
空冷スポーツスターとはまったくの別モノで、ボクは純粋に新型を称賛したい。と同時に、これまでの空冷モデルの魅力も改めて強く感じる。そして”XR”熱烈ファンのボクとしては、アップマフラーやショートカットしたテールエンドなどがスポSに踏襲されているのを見てニンマリ。そもそもスポスタは、走りを重視したモデルでなくちゃイケナイって思ってきたから、フルモデルチェンジするならレーシングスピリット宿るXRのニオイがプンプン漂っていることに期待していた。そういう意味では、より過激なXR1200みたいな立ち位置のモデルが今後出てくることを期待する。インディアンFTR1200に対抗する強烈にスポーティーなヤツをね!!
スポスタオーナー・マツの場合[’09 XL883]:ムチャクチャ速ェェ~。でも乗りやすさアリ!
もう全然違います。脳ミソが片寄るような加速力はたぶん歴代ハーレー中でも最強で、ダカダカ&まったりした我が愛車より、体感的には3倍くらい速い。
でも、それはスロットルを大きく開けたときの話で、ゆっくり走る時はマイルドかつ低重心な車体と相まって、とても乗りやすい。Uターンも超容易! こうした優しさは、ハーレーの入門車という立場だった近年のスポーツスターとの共通項と言えるかも。でも爆発的に速いので、そこは気をつけてね!
スポスタオーナー・ヤマの場合[’74 XLH1000]:ハーレーが考えた、まったく新しい”スポーツ”のカタチ!?
新生スポーツスターSは回しても楽しいエンジンでした。アクセルオンでドゥララララッとウィリーしそうな怒涛の加速、その後の高速域でも速い速い。V-RODみたいなライディングポジションだけど、不思議なほど取り回しがしやすく自然に曲がる。我がショベルちゃんはドンドンと一発ごとに蹴るサマと歯が痒くなる振動が”味”。ポジションもプルバックハンドルを握ってドッカリ。ショベルが錆びた耕運機なら、こいつはちょいマッチョな米式最新戦闘機。タノシミカタガ、チガイマース!
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