各界で名を馳せているブランドとの取り組みにも注目が集まるトライアンフモーターサイクルズから、最新のコラボレーションモデルが発表された。2022年2月にリリースされたのは、スイスの高級腕時計ブランド・Breitling(ブライトリング)との新たなパートナーシップを具現化したスピードツイン ブライトリング限定車。今回は、ギターブランド・ギブソンとのプロジェクトが実現。ブランドフィロソフィの共鳴によって誕生した限定モデルは要チェックだ。

●文/まとめ:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●外部リンク:トライアンフモーターサイクルズジャパン

1959年に誕生した伝説のギターとバイク

▲トライアンフ「ボンネビル T120」:「1959 レジェンド カスタム エディション」

1959年に発売されたトライアンフの初代「ボンネビル T120」は、バイク史に変革をもたらした英国生まれの元祖スーパーバイクとして知られている。同年のエレキギター史に目を向けてみると、ギブソンの「レスポールスタンダード」という名機が誕生。ブランドを語る上で欠かすことのできない傑作が生まれたのが1959年であり、さらに美しさ・高精度・高性能を追求する理念も一致することから、トライアンフとギブソンのパートナーシップ締結が実現した。

そして具現化したのが、今回ご紹介する最新型「ボンネビル T120」と「レスポール スタンダード リイシュー」の「1959 レジェンド カスタム エディション」だ。
▲レスポールを彷彿とさせるサンバースト(外側に向かってグラデーション状に色が濃くなっていく塗装のこと)は、職人の手塗りによるもの

男性のメンタルヘルスと前立腺がんに対する啓発・募金活動を目的としたチャリティーイベントの後援の一環として製作

トライアンフとギブソン、2つのブランドが1959年という歴史をきっかけに新しい関係が生まれたわけだが、両ブランドには共に DGR(The Distinguished Gentleman’s Ride)を後援しているという共通点もあった。

2012年よりスタートしたDGRは、男性のメンタルヘルスに対する啓発・募金活動のために世界中のライダーが参加するチャリティーイベント。世界114ヶ国900都市で開催され、募金総額は現在までに3100万ドルを超えている。トライアンフはDGRのスポンサーとなって今年で9年目を迎える。

このイベントの後援の一環として、「ボンネビル T120」と「レスポール スタンダード リイシュー」の「1959 レジェンド カスタム エディション」は製作されている。また2022年のDGRで最も多額の寄付を集めた方への賞品として、「1959 レジェンド カスタム エディション」のレスポールとボンネビルが贈られることになっている。
▲トライアンフ「ボンネビル T120」:「1959 レジェンド カスタム エディション」と「レスポール スタンダード リイシュー」:「1959 レジェンド カスタム エディション」

職人の手仕事が光る美しいディテールをまとったカスタムエディション

2021年モデルの「ボンネビルT120」は、往年の名車のスタイルを継承しつつ、クラストップの機動性と走行性能を実現。トルクリッチな1200ccツインエンジンのパフォーマンス、洗練されたセッティング、ボンネビルならではの美しいDNAを大幅にアップグレード。時代を超越したキャラクターと優れた乗りやすさで新たなベンチマークを確立している。

この最新モデルに、レスポールを彷彿とさせるサンバーストでボディを手塗りし、ギターネックとヘッドストックのデザインをジェットブラックで描写。職人の手で美しいコーチラインを入れたほか、特製のバッジやロゴを随所に取り入れ、ギブソンとのコラボレーションを印象付けているのが「1959 レジェンド カスタム エディション」だ。
▲タンク上部にギターのネックとヘッドストックのデザインをジェットブラックでペイントし、手描きのコーチラインをプラスしている。
▲レザー製ギターケースに合わせてデザインされたカスタムブラウンの本革シートは、ダイヤモンドステッチ、トライアンフのロゴ刺繍、特製ピックホルダーなど、心憎い演出がポイントに。
▲電鋳加工による薄型の「Triumph Gibson 1959 Legends」バッジはメタリックゴールド製。タンク、サイドパネル、フロントマッドガードの印象的なアクセントになっている。
▲フューエルフィラーキャップには、ギブソンのロゴをレーザーエッチング加工している。

▲オルタネーターには「Triumph Gibson 1959 Legends」と記された特製バッジを装着している。

ギブソン「レスポール スタンダード リイシュー」のカスタムエディションも発売

ヴィンテージレスポールを忠実に再現した「1959 レスポール スタンダード リイシュー」に、「ボンネビルT120」の雰囲気やディテールをデザインした「レスポール スタンダード リイシュー」:「1959 レジェンド カスタム エディション」も同時発売される。

この2つの限定モデルは、バイクとギターともに英国ヒンクレーのトライアンフ本社ワークショップでカスタムを実施。世界トップレベルのデザインチームの手によって、至極美しいプロダクトに昇華されている。

ギブソン「レスポール スタンダード リイシュー」:「1959 レジェンド カスタム エディション」

ボンネビル特有のエンジンフィンをイメージしたピックガードと手描きのコーチライン、レーザーエッチングを施したピックアップカバー、ロゴ付きのトラスロッドカバー、リイシューモデル専用スイッチバックプレートなど、トライアンフとのコラボレーションを印象付けるディテールがあしらわれている。

 

2022年発売予定!世界限定270台の「スピードツイン ブライトリング限定車」

2022年、トライアンフモーターサイクルズは創業120年を迎える。記念すべきアニバーサリーイヤーに先駆けて発表されたのが、スイスの高級腕時計ブランド「ブライトリング(Breitling)」と新たなパートナーシップの締結だ。

このプロジェクトに伴い、英国で1960年代半ばに生まれたサブカルチャー「カフェレーサー」を現代に体現するトラッドバイク「スピードツイン」にブライトリング限定エディションを設定し、世界限定270台で発売することが決まっている。興味深いのは、BreitlingからはTop Timeトライアンフ・クロノグラフの2つのバージョンがリリースされ、そのうち1つはスピードツイン限定車のオーナーのみが購入可能ということ。

知る人ぞ知るアイテムを所有する喜びや、スペシャルなバイクを颯爽と乗りこなすというエクスペリエンスの創出をトライアンフは積極的に展開している。今後のコラボレーションにも期待が高まるばかりだ。

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▲BREITLING TOP TIMEトライアンフ クロノグラフ

 

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