トライアンフモーターサイクルズは2022年2月22日22時、Breitling(ブライトリング)とトライアンフモーターサイクルの新たなパートナーシップを発表した。これにともない、スピードツインに世界限定270台のBreitlingエディションを設定し、2022年に発売する。また、BreitlingからはTop Timeトライアンフ・クロノグラフの2つのバージョンがリリースされ、そのうち1つはスピードツイン限定車のオーナーだけが購入できるという。
●外部リンク:トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン, Breitling
1951年のトライアンフ・サンダーバードのオリジナルカラーにポリクロマティックブルーを組み合わせる
トラディショナルな2気筒と先進的な3気筒のマシンをラインナップするトライアンフモーターサイクルズは、クロノグラフの先駆者で1884年に創業されたスイスの高級腕時計ブランド「ブライトリング(Breitling)」と新たなパートナーシップを結んだことを、2022年2月22日22時に発表した。
これにともない、英国で1960年代半ばに生まれたサブカルチャー「カフェレーサー」を現代に体現するトラッドバイク「スピードツイン」にブライトリング限定エディションを設定し、世界限定270台で発売する。2022年はモーターサイクルメーカーのトライアンフにとって創業120年を迎える年となり、これを祝うスペシャルマシンには、特別仕様のカラーリングや専用シート、ブライトリング仕様のインストゥルメントフェイスなどのディテールなどが加えられている。
スピードツイン ブライトリングは、パワーアップや足まわりのハイスペック化といったモデルチェンジを受けた2021年型スピードツインをベースとしており、リアサスペンションには特別仕様のグロスブラックスプリング付きオーリンズ製ピギーバック ツインショックを装着。ハンドルバークランプにはシリアルナンバーを刻印するほか、トライアンフCEO ニック・ブロアー氏とブライトリングCEO ジョージ・カーン氏のサイン入り鑑定書が付属する。また、2つのバージョンがリリースされるブライトリング トップタイム トライアンフ限定版クロノグラフのうち、オーナーだけがバイクに合わせた個別ナンバーを刻んだ限定バージョンを購入する権利も与えられる。
特徴的な青いカラーリングは、1951年のトライアンフ サンダーバードのオリジナルカラーに合わせたユニークなポリクロマティックブルーを取り入れたオリジナル塗装。これにハンドペイントによるコーチライン、時計のデザインからインスピレーションを得た特注のインストゥルメントフェイス(メーターまわり)、ステッチ入りのブラックレザーパンチングシート、ブランドビレット加工が施されたエンジンが組み合わせられる。
ちなみに、世界限定270台という数は、スピードツインに搭載される並列2気筒エンジンが270度クランクを採用していることにちなんだものだ。
SPEED TWIN BREITLING限定車の価格は239万5000円、そして発売は2022年とされている。
TRIUMPH SPEED TWIN BREITLING LIMITED EDITION[expected in 2022]
主要諸元■全長2099 全幅780 全高1095 軸距1415 シート高809(各mm) 車重217kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 1200cc 100PS/7250rpm 11.42kgf・m/4250rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=160/60ZR17 ●価格:239万5000円 ●発売時期:2022年
また、ブライトリングからはコラボレーションの最初の作品として「トップタイム トライアンフ」が発売される。ゾロダイヤルと呼ばれる蝶ネクタイをモチーフに独特のサテン仕上げとしたもので、価格は63万9100円。また、270台限定車を購入したオーナーには、サンレイダイヤルを採用しバイクの個別番号を刻印したケースバックが付く、特別なオーナーズバージョンのトップタイム トライアンフが購入できる特別オファーも提供される。こちらのオーナーズバージョンは、2022年6月22日までにトライアンフにて注文する必要がある。
デザインはアイスブルーのダイヤルが見どころで、この特徴あるカラーは1951年に発表されたトライアンフ サンダーバード6Tのブルー、および1970年代に発表されたブライトリング トップタイムのブルーダイヤルのレアモデル(リファレンス815)に使用された歴史があるという。
カーフスキンのストラップはレースをテーマとした落ち着いた色合いで、12時位置と6時位置には、ブライトリングとトライアンフのロゴが配される。特大サイズのマッシュルームプッシャーにより、クロノグラフのストップ・スタートとリセット機能を簡単に操作することができ、ハイコントラストなタキメータースケールにより、速度の読み取りも明確だ。この時計には、COSC認定クロノメーターであるthe Breitling Caliber 23が搭載され、約48時間のパワーリザーブ(最大の駆動時間)を備えている。
TRIUMPH SPEED TWIN BREITLING LIMITED EDITION[expected in 2022]のディテール
▲ブライトリング トップタイム トライアンフの文字盤にインスピレーションを得たインストゥルメントフェイス。▲ハンドルバークランプには、限定270台のうちの1台であることを表す個別のシリアルナンバーが刻印される。
▲エンジンには、ビレット加工されたアルミニウムのクラッチとオルタネーターのエンベリッシャーが、繊細なダークアルマイト仕上げで施される。もちろんブライトリングのロゴマーク入り。
▲よりハイスペックなオーリンズ製ピギーバック リアショックをツインで装着。スプリングはグロスブラック仕上げだ。より精密な作動で快適な乗り心地を約束する。
▲パンチング加工されたブラックレザーの専用プレミアムシートには、コントラストカラーのステッチが施され、ブライトリングのブランドロゴマークが刺繍される。
▲ポリクロマティックブルーの配色はブルーとブラックのコントラストで彩られ、ブライトリングのブランドサインが入る。
▲2021年モデルで大幅にアップデートされたスピードツインのエンジンは、ユーロ5排出ガス規制に適合しながら前モデルよりも3PSパワーアップ。最大トルクは500rpm以上も発生回転数を下げた。クランクの慣性マスは17%低減され、レッドラインは500rpm高くなっている。
▲カートリッジ式のマルゾッキ製φ43mm倒立フロントフォークに、ブレンボ製4ピストンM50モノブロックキャリパーをラジアルマウント。タイヤはメッツラー製レーステックRRで、前後に軽量な12スポークデザインのアルミ製キャストホイールを装着している。
※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
WEB YOUNG MACHINE - NAIGAI PUBLISHING, Co., Ltd. All rights reserved.