ヤマハYZF-RシリーズのWGP60周年記念車/ホンダCBR1000RR-R30周年記念車と、’22モデルで懐かしカラーリング車が続々復活したが、その他にも復刻カラーをまとったスーパースポーツモデルが近年各社から登場している。オジサンたちには懐かしく、また当時を知らない若年層にも楽しめるカラーリングのマシンたちを紹介しよう。
●文:ヤングマシン編集部(宮田健一)
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カワサキ ニンジャZX-10RR 川崎重工125周年記念KRTスペシャル#1:ZXR750カラーでオヤジハートを直撃
川崎重工グループの設立125周年を記念して、’21年SBK第12戦アルゼンチン大会にZXR750カラーをまとったZX-10RRが出場。V6チャンピオンのジョナサン・レイ選手が搭乗し、会場のみならず世界中のバイクファンの話題となった。発表以来、市販化希望の声が絶えない人気色だ。
【元ネタ:’90 KAWASAKI ZXR750】TT-F1マシン・ZXR-7の後継となるスーパーバイクレーサーとして誕生したZXR750。SBKだけでなく、鈴鹿8耐/全日本などで数々の戦績を挙げた。 |
カワサキ ニンジャZX-10RR 川崎重工125周年記念KRTスペシャル#2:トップガンカラーのGPZがモチーフだ
SBKアルゼンチン大会に出場した川崎重工125周年特別カラー車はもう1台。アレックス・ロウズ選手が乗ったのは赤×黒の初代ニンジャ’85カラーで、通称”トップガンカラー”と呼ばれる人気色だ。青春時代に映画『トップガン』を観てニンジャに憧れたオジサマには感涙モノ。
【元ネタ:’85 KAWASAKI GPZ900R】当時世界最速を誇った初代ニンジャ。このカラーは2代目のA2にあたる。厳密には映画での使用車両は配色が異なるオリジナル塗装だった。 |
ヤマハYZF-R1 鈴鹿8Hレーサー[’19]:テック21カラーが再臨
YZF-R1誕生から21年目となる’19年の鈴鹿8耐に、ヤマハは懐かしのTECH21カラーをまとったワークスレーサーで参戦。鈴鹿8耐5連覇をかけて戦った。ライトパープルのカラーリングは34年の時を越えても見事に車体とマッチング。市販化されていないのが残念だ。
【元ネタ:’85 YAMAHA FZR750】’85年の鈴鹿8耐で初登場したTECH21のFZR750(OW74)。FZ750ベースのTT-F1ファクトリーマシンだ。ライダーは伝説のK.ロバーツ/平忠彦ペア。 |
ヤマハYZF-R6 20thアニバーサリー [’19]:限定1台(!)の初代カラー
’19年にイベント展示用として、初代YZF-R6の誕生20周年を記念した特別仕様車が作られた。生産数はなんとたったの1台だ。このマシンはイベント終了後にWEB抽選によって一般向けに販売。応募が殺到したのは言うまでもない。当選者は最高の運の持ち主だ。
【元ネタ:’99 YAMAHA YZF-R6】初代R6が誕生したのは’99年。この車体グラフィックのテイストは、R6だけでなく当時の頃のヤマハ車に多く見られた懐かしカラーだ。 |
スズキGSX-R1000Rレジェンドエディション [’20]:歴代チャンピオンの伝説を再現
イタリアスズキでは、’20年に歴代チャンピオンを記念した特別カラーのGSX-Rを市販化。K.シュワンツの’93ラッキーストライクはもちろん、全7台のレジェンドカラーが揃う。日本ではスズキ100周年カラーも記憶に新しい。
【元ネタ:’93 SUZUKI RGV-Γ】’93年にWGP500を制したケビン・シュワンツのラッキーストライク・ワークスVガンマは、今でも大人気のカラーだ。 |
▲’76WGP王者のバリー・シーンを再現。 ▲バリー・シーン’77。RG500で連覇した。 ▲’81王者マルコ・ルッキネリのカラー。 ▲’82はフランコ・ウンチーニがWGP制覇。 ▲ケニー・ロバーツJrは’00年チャンプに。 ▲’20はジョアン・ミルで20年ぶり頂点を制覇。
’60年のマン島初挑戦50ccレーサーがモチーフのスズキ100周年カラーは、モトGPマシンGSX-RRや市販のGSX-Rシリーズにも採用された |
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