カワサキモータースジャパンは、新型スーパーモタード「KLX230SM」を発表。2022年10月15日に2023年モデルとして発売した。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
232ccの空冷単気筒エンジンを伝統のペリメターフレームに搭載
カワサキモータースジャパンは、インドネシアで先行発表されていた新型スーパーモタード「KLX230SM」を日本でも正式発表した。オフロードマシンのKLX230をベースとしており、前後17インチホイールを装着するとともにフロントサスペンションはφ37mm倒立フォークにグレードアップ。232ccの空冷単気筒エンジンと伝統のペリメターフレーム、ニューユニトラック式リヤサスペンションは踏襲している。ABSは標準装備だ。
エンジンはKLX230Sからファインチューンが施されており、足まわりはオンロード向けの締まったセッティングに変更。フロントブレーキは大径φ300mmディスクに片押し2ポットキャリパーを組み合わせている。コンパクトなLEDヘッドライトと新デザインのメーターバイザーは、ベースモデルよりもかなりシャープなデザインで好印象だ。
オフロード/トレールバイクをベースに前後17インチホイールを装着してオンロードでの走行性能を高めた、いわゆるスーパーモタードタイプは国内4メーカーのラインナップから姿を消しており、ひさしぶりのニューモデル登場はファンに歓迎されそうだ。
ただ、気になるのは型式が「2BK-LX230A」と、旧排出ガス規制適合を表す2BKタイプになっていることだ。令和2年排出ガス規制に適合していない車両は2022年10月いっぱいをもって生産できなくなるため、10月15日の発売日に向けて用意されるロットがすなわち、2BK型式のKLX230SMを入手できる唯一のチャンスになる可能性が高い。新排出ガス規制に適合したモデルが今後登場する可能性についてはあるともないともいえないが、興味のある方は急いだほうがよさそうだ。
価格は57万2000円で、装備内容を考えればベースモデルKLX230Sからのプラス6万6000円はけっして高くないだろう。
KAWASAKI KLX230SM[2023 model]
主要諸元■全長2050 全幅835 全高1120 軸距1375 最低地上高230 シート高845(各mm) 車重136kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 232cc 19PS/7600rpm 1.9kgf-m/6100rpm 変速機6段 燃料タンク容量7.4L■タイヤサイズF=110/70-17 R=120/70-17 ●価格:57万2000円 ●色:黒 ●発売日:2022年10月15日
ゴールドリムの前後17インチホイールを採用。タイヤは前110/70-17・後120/70-17と細めをチョイスしていて、軽快なハンドリングが容易に想像できる。写真のブラックリムはオプションだ。
KLX230Sはオフロードタイプのステップだが、KLX230SMはラバー付きで乗り心地を向上。
ファットバーのハンドルをオプション設定。ほかにスキッドプレートやハンドガード、リアキャリアなども。
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