ヤマハは、水冷ブルーコアエンジンを搭載する軽二輪スクーター「XMAX ABS」をモデルチェンジし、2023年モデルとして10月2日に発売すると発表した。MAXシリーズのイメージを受け継ぎながらスタイリングを刷新し、スマートフォン連携機能や新型メーターを採用、細部のディテールを強化した。

●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ヤマハ

MAXシリーズのブーメランサイドカバーと「X」イメージの灯火類でデザイン刷新

ヤマハは、2017年の初代誕生以来6年ぶりのモデルチェンジとなる新型「XMAX ABS」を発表。コンセプトは“Condensed 7days Mobility”とし、新スタイリングとディテールの向上、スマートフォン連携機能と2画面構成を採用した新型メーターなどで魅力を向上している。

新型の主な特徴は下記。

1) 「XMAX」の存在を印象付ける「X」モチーフの灯火類(LEDヘッドランプ、ポジションランプ、テールランプ)などによる新スタイリング

2)スマートフォン連携機能と2画面構成の新型メーター(カラーTFTインフォテイメントディスプレイとLCDスピードメーター)

3)所有感を満たす細部へのこだわりなど

XMAXはモーターサイクルと同様にアッパーブラケットを持つフロントフォーク締結方式を採用し、スクーターの概念を超えた走りが持ち味。新型では、TMAXに端を発するMAXシリーズ共通のブーメランモチーフのサイドカバーの存在感がさらに強調されたほか、「X」モチーフの灯火類はすべてLED化した。

新型メーターは2画面構成となり、CCU(Communication Control Unit)を内蔵した4.2インチカラーTFTインフォテイメントディスプレイと3.2インチLCDスピードメーターを採用。専用アプリ「YAMAHA Motorcycle Connect(Y-Connect)」をインストールしたスマートフォンとペアリングするすることで以下のように機能を拡充できる。

TFTインフォテイメントディスプレイに電話やメールの着信、スマートフォンの電池残量などを表示可能に。また、スマートフォン画面ではエンジン回転数、スロットル開度などの表示、オイル・バッテリーのメンテナンス推奨時期のお知らせや燃費管理、車両の最終駐車位置の確認などができる。さらに、無料のナビアプリ「Garmin StreetCross」をインストールしたスマートフォンと「CCU」を接続すると、TFTインフォテイメントディスプレイをナビ画面として使うことができる。

このほか、前後ブレーキはレバーストロークを増やすことで操作感を向上。足着き性に優れたシートを新作として質感を高めたことにともない、シート下収納エリアのスペース効率も見直された。また、アルミ製バックミラーステーや新作スクリーンサポートなどを採用し、ディテールに気を配っている。

最新の排出ガス規制に適合したブルーコアエンジンやスポーティなフレーム&足まわり、TCS(トラクションコントロールシステム)などは従来から継承した。

新型XMAXのフィーチャーマップ

YAMAHA XMAX ABS[2023 model]

YAMAHA XMAX ABS[2023 model]マットブルーメタリック3(マットブルー)

YAMAHA XMAX ABS[2023 model]マットダークブルーイッシュグレーメタリック4(マットダークグリーン)

YAMAHA XMAX ABS[2023 model]マットダークグレーメタリック8(マットダークグレー)

YAMAHA XMAX ABS[2023 model]レッドソリッドH(レッド)

車名 XMAX ABS
認定型式/原動機打刻型式 8BK-SG70J/G3P9E
全長×全幅×全高 2180×795×1410/1460mm
軸距 1540mm
最低地上高 135mm
シート高 795mm
キャスター/トレール 26°30′/95mm
装備重量 181kg
エンジン型式 水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ
総排気量 249cc
内径×行程 70.0×64.9mm
圧縮比 10.5:1
最高出力 23ps/7000r/min
最大トルク 2.4kgf・m/5500r/min
変速機 Vベルト式無段変速(オートマチック)
燃料タンク容量 13L
WMTCモード燃費 33.8km/L(クラス2、サブクラス2-2、1名乗車時)
タイヤサイズ前 120/70-15
タイヤサイズ後 140/70-14
ブレーキ前 油圧式ディスク
ブレーキ後 油圧式ディスク
乗車定員 2名
価格 71万5000円
車体色 マットブルー、マットダークグリーン、マットダークグレー、レッド
発売日 2023年10月2日
 
スマートフォンと接続できる4.2インチTFT(下段)とLCDスピードメーター(上段)の2画面構成。無料のナビアプリ「Garmin StreetCross」をスマホにインストールして連携するとナビ画面も表示可能になる。

Xの文字をモチーフにしたLEDヘッドライト&ポジションライト。

LEDテールランプもXモチーフ。

ブーメランモチーフのサイドカバーを装備。

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