カワサキモータースジャパンは、空冷単気筒エンジンを搭載したレトロ軽二輪モデル「W230」および「メグロS1(MEGURO S1)」の2026年モデルを2025年9月15日に発売した。

●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン

コンパクトな車体に味わいのエンジンを搭載

カワサキのレトロモデル「W230」と「メグロS1」が2026年モデルに更新された。W230はカラー&グラフィックに変更を受け、さらに前後フェンダーをメッキ仕様に。メグロS1は従来モデルを踏襲し、両車ともに主要諸元に変更はない。価格は2万2000円上昇した。

W230は海外で先行発表されていた艶消しダークグリーンに加え、新たにレッド×ブラックを設定。両カラーともにシートがホワイト×ブラックのツートーンになっているのが特徴だ。

また、従来は車体と同色仕上げだった前後フェンダーがメッキ仕上げになったのもトピックだろう。よりレトロ感が増し、所有欲をくすぐる仕様になっている。

2024年11月に初登場した2車は、シャシーとエンジンを共有する兄弟車。連綿と続くWシリーズのデザインエッセンスを取り入れたW230に対し、クロームメッキ仕上げの燃料タンクや立体エンブレムで1960年代の250メグロSGの雰囲気を再現したのがメグロS1だ。

エンジンはKLX230系の空冷232cc単気筒をベースに丸みを帯びた美しい外観に仕上げられた。コンパクトな1軸バランサーを装備し、単気筒特有の振動を低減。低中回転域のフィーリングを重視したセッティングとし、心地よい鼓動感を楽しめる設定とされている。

車重は143kgと軽量で、かつて販売されていたエストレヤ(250)より18kgも軽い。軽量セミダブルクレードルフレームやオーソドックスなサスペンション、前後ディスクブレーキなどで構成され、シート高は親しみやすい745mm(W230)、740mm(メグロS1)を実現した。ハンドル切れ角は左右40度で最小回転半径は2.6mを確保している。

メーターはシンプルで見やすいアナログ2連タイプで、小さな液晶ディスプレイにはオド、トリップ、時計を切り替え表示可能。φ130mmの丸型ヘッドライトは高輝度LEDを採用し、上下2分割のロービーム/ハイビームという構成だが、それぞれにポジションランプを装備することで、バルブ型ヘッドライトのように全体が点灯して見えるように設計されている。

こだわりのデザインも、ティアドロップ型の燃料タンクやキャブトンスタイルのマフラー、前18/後17インチのワイヤースポークホイールなど、コンパクトな車体の中にレトロなディテールが満載だ。

メグロS1の専用ディテールは、エボニー×クロームメッキ仕上げの燃料タンク&MEGUROの立体エンブレム、サイドカバーとスピードメーターに施された『メグロ』ロゴタイプなど。

国内メーカーではライバル不在の「軽二輪(250ccクラス)ネオクラシックモデル」が装いをあらため、新たなユーザーを待ち受ける。

KAWASAKI W230 / MEGURO S1[2026 model]

KAWASAKI W230[2026 model]メタリックマットダークグリーン×エボニー (GN1)

KAWASAKI W230[2026 model]キャンディパーシモンレッド×エボニー(RD1)

KAWASAKI MEGURO S1[2026 model]エボニー×クロームメッキ (GY1) ※継続色

 

車名 W230 MEGURO S1
型式 8BK-BJ230A
全長×全幅×全高 2125×800×1090mm
軸距 1415mm
最低地上高 150mm
シート高 745mm 740mm
キャスター/トレール 27.0°/99mm
装備重量 143kg
エンジン型式 空冷4ストローク単気筒
SOHC2バルブ
総排気量 232cc
内径×行程 67.0×66.0mm
圧縮比 9.0:1
最高出力 18ps/7000rpm
最大トルク 1.8kgf・m/5800rpm
始動方式 セルフスターター
変速機 常時噛合式6段リターン
燃料タンク容量 11L
WMTCモード燃費 40.5km/L(クラス2-1、1名乗車時)
タイヤサイズ前 90/90-18
タイヤサイズ後 110/90-17
ブレーキ前 φ265mmディスク+2ポットキャリパー
ブレーキ後 φ220mmディスク+1ポットキャリパー
価格 66万5500円 74万2500円
艶消し深緑×黒、赤×黒 黒×メッキ
発売日 2025年9月15日


 
掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

WEB YOUNG MACHINE - NAIGAI PUBLISHING, Co., Ltd. All rights reserved.

SHARE IT!

この記事の執筆者

この記事に関連する記事