イタリアのモトグッツィは2021年9月10日にオンラインイベントを開催し、マンデッロにある新しい工場とミュージアムのプロジェクトを公開。同時に全く新しい「V100マンデッロ」を11月23日にEICMA会場でお披露目することも予告した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
まったく新しいスポーツツーリングモデル『V100 MANDELLO』
モトグッツィは2021年に創業100周年を迎え、これを記念した緑×銀の100周年記念カラーのラインナップを日本へも導入している。さらに本日、オンラインイベントで「Road to 2121:モトグッツィの次の100年」を開催し、そこでV100マンデッロと名付けたブランニューモデルを公開した。
マンデッロとは、モトグッツィ創業の地名で、戦前から使われている工場が現在も姿を変えずに稼働していることで知られる。今回のイベントでは、次の100年に向けた新しい工場とミュージアムの計画を発表し、多くのグッツィ・ライダーが集うこともできる観光名所としての役割も持たせることを示唆。建築家のグレッグ・リン氏によって設計され、モダン化したモトグッツィブランドを確立することが狙いだという。世界中からの訪問者を迎えるホテルとレストランなどもあり、その作業は2021年末までに開始され、2025年前半に完了する予定だ。
その地名を与えられたニューモデル・V100マンデッロについては詳細未発表となっているが、見た目からは水冷の縦置きVツインを搭載していることがわかる。車名からすると1000cc前後、ヘッドはSOHC4バルブだろうか? 水冷のグッツィといえば2010年頃にコンセプトモデルが公開されたことはあったが……。マフラーは右1本出しで、クランクケース下に膨張室を備えている。そして最新のバイクらしくクイックシフターも完備。
フロントフォークは倒立タイプで、ブレーキにはラジアルマウントキャリパーを採用。スイングアームはシャフトドライブの片持ちで、これにシングルショックを組み合わせている。前後ホイールは17インチだろうが、サイズはフロントが120/70ZR17ということしかわからない。装着タイヤの銘柄はピレリのロッソIVだ。
ヘッドライトにはモトグッツィの象徴である鷲をかたどったDRLを備え、電動式ショートスクリーンがスポーティさと快適性を両立。その下にあるのはエアインテークだろうか。また、同時公開されたプレビュー動画ではニーグリップ部分の前方で電動式のウインドスポイラーが動く様子やTFT液晶メーターの起動画面も。
すべての詳細はEICMA 2021で明らかになる。To be Continued……だ!▲2025年に完成予定のマンデッロ新工場&ミュージアムほか。
MOTO GUZZI V100 MANDELLO[2022 model?]
MOTO GUZZI V100 MANDELLO[2022 model?]ディテール
V100の車名から排気量は1000cc前後? ラジエターを備えるが、シリンダーとクランクケースにはしっかり冷却効果がありそうなフィンも刻まれているので、空水冷かも。
120/70ZR17の文字がかろうじて読めるフロントタイヤ。銘柄はピレリ・ロッソIV(4)だ。フロントフェンダーのステッカーに『MOTO GUZZI 100 1921-2021』の文字がある。
エンジンのサイドビューはまごうことなきモトグッツィ。縦置きVツインのクランク軸はわずかに前傾しているようだ。マフラーは左右から集合してテールは1本。テールピースは2穴(動画内では見える)。
シャフトドライブの片持ちスイングアームは、現行V7などと異なり左側にシャフトを配置。ということはドライブ軸は従来と逆回転だが、エンジンの軸数がわからないのでクランクの回転方向は不明だ。
鷲のマークの上にあるのが電動スポイラーと思われる。
DRL(デイタイムランニングライト)がイカス!
緑×銀の100周年カラーっぽいほうにはオーリンズ製サスペンションが!
フロントフォークもオーリンズ製。キャリパーの差異は判別できず。
ブラウンのシートには“MOTO GUZZI”の刺繍入り。
電動スポイラー(らしきもの)はコチラのほうが鮮明だ。
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