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交通死亡事故が前年越えで推移! 二輪車乗車中も増加中
警察庁の発表によると今年上半期(1~6月)の交通事故死者数は前年同期を上回り、二輪車乗車中が212人と全体の17.9%も占めていることがわかった。バイク事故は夏から秋にかけて増える傾向があるので、7~9月はさらに増えてしまう恐れがあり懸念されているところだ。
なお、二輪業界団体では「7・8・9月はバイク月間」というキャッチコピーを打ち出し、交通安全訴求を踏まえた上でのバイクの社会的有用性、素晴らしさなどをアピールしている。
バイクの日イベントの訴求テーマも安全運転!
そして、その期間中でも8月19日は「バイクの日」とされ、毎年全国各地でバイクにまつわるイベントが多数開催されている。この“バイクの日”は1989年に政府総務庁(現 内閣府)の交通対策本部が交通事故を減らすために制定したもので、自工会も毎年東京都心で「8月19日はバイクの日 HAVE A BIKE DAY」を開催しており、後援として内閣府や警察庁、警視庁交通部も参加しているのだ。
このような背景から、本イベントのテーマは、安全運転意識の啓発と運転マナーの向上を軸に、バイクの有用性・利便性・楽しさ・魅力についても発信する内容となっている。近年は、第12世代バイクブームを意識してか若者を意識した場所で開催されることが多く、今年も秋葉原でのバイクの聖地とも言えるUDXビル2Fの「アキバ・スクエア」が開催地とされた。
イベントでは、国内4メーカーのニューモデル展示、EVバイクの展示、警視庁協力による白バイ展示、キャンプツーリングのイメージ展示、シン仮面ライダーに登場したサイクロン号といった展示のほか、ステージイベントが各種行われた。メインテーマである安全運転に関連する内容について、かいつまんでお届けする。
安全運転を再確認する日に! ピーポ君も来場!
主催者として開会の挨拶を行った自工会二輪車委員会委員長の日髙祥博氏は 来場者やオンライン視聴者に向けて「ぜひとも安全運転を再確認する日にしてほしいと思います」と安全運転の啓発を訴求した。
本イベントでは、毎回、警視庁の交通総務課長による挨拶と現況報告も行われている。
尾嵜亮太課長は「今年7月までに東京都内で68名の方が残念ながら交通事故で亡くなられました。そのうち4割以上、28名の方はバイクに乗られていた方でした。その中でも50代男性の方が多いという傾向があり、リターンライダーや新しく免許を取られた方が事故に遭われています。バイク人口が増えることはいいことですが、交通事故が増えることはよくないことです。安全運転を心がけてください(抜粋・要約)」とコメント。交通安全教育センターなどで行われている警視庁実施のバイク教室や胸部プロテクターの装着についても案内を行った。
こちらも恒例となっている警視庁女性白バイ隊「QUEEN STARS(クイーンスターズ)」とピーポくんによる交通安全啓発ステージ「クイーンスターズの目指そう★Good Rider!」。
暑さ対策として半袖よりも長袖のほうが体温上昇を抑えられること、人身損傷部位データを基にしたヘルメットと胸部プロテクターの重要性と選び方(JMCA規格とCE規格)やエアバッグ・ベストの有効性についても訴求した。
小池都知事からもメッセージが届いた!
また、東京都知事の小池百合子氏からもメッセージが届いた。東京国際フォーラムや八丁堀でのバイク駐車場整備のほかヘルメットのあご紐締結や交通ルールを守る事とマナーアップ、さらには2035年までに都内新車販売バイクの100%非ガソリン化など都政とバイクに関わる点についてアピールした。
トークショーでも出演者が安全運転を訴求!
トークショーは、3本行われた。ユーチューバー等で活躍する相京雅行さん(上写真・中央)とかなえADVさん(上写真・右)は、バイクならではの楽しみ方、ツーリングの楽しみなどを語った。
安全運転について相京さんは自身の事故体験も踏まえて「急がないこと」と挙げ、かなえADVさんは「長距離ツーリングが多いので、前日の睡眠をしっかり取ること」とコメントした。
動画クリエイターのALT(オルト)さん(上写真・左)、バイク声優の難波祐香さん(上写真・中央)、教習指導員で動画クリエイターのゆっちさん(上写真・右)の3人は、バイクに乗り始めたきっかけやツーリング、バイクライフの話のあと安全運転や気を付けているポイントについてもコメント。
ALTさんは「何がなんでもプロテクターをつけている」とコメントし、自身が展開するアパレルブランド「DIR(ディア)」のバイクウェア(上写真)にもプロテクターが入っていることをアピールした。
指導員もしているゆっちさんは「周りを見ること、周りからどう見られているかを常に考えている」とし、もらい事故に遭わないようにとコメント。
難波さんは「気持ちの余裕が大事なので、ツーリングルートにも余裕を持たせています」とコメント。これにはゆっちさんもうなずきながら同調していた。
自工会制作の事故防止動画も放映
また、二輪車死亡重傷事故の分析データを基に自工会が制作した動画「梅本まどかと宮城光のセーフティライディング!」のフルバージョンも放映。多くの来場者が見入っていた。
このほか、バイクと趣味というテーマによるアウトドアに関するステージや俳句と写真のコンテスト受賞発表も行われた。イベントの模様はコチラでアーカイブ配信されているので、ぜひご覧いただきたい。