すべての2輪車において、1年ごとに定期点検整備を受けなければいけないことをご存じですか?

以前レポートをお届けしたタイヤ交換の際、我が家のセローは納車から2年を迎えていました。
丁度良いタイミングだから点検も一緒に受けたところ…自分では気が付かなかったパーツの脱落を発見してもらってビックリ仰天でした!

点検と整備を一緒に受けるとお得になる

プロによる点検は、愛車の調子をチェックしてもらう大切な機会。
国土交通省のサイトによると、実は車検のない250㏄以下のバイクや小型バイクも1年ごとに定期点検整備を受ける義務があるのです。

点検の際は、事前に電話で予約しておくとスムーズです。

高木「お電話でご相談していた通り、セローの2年点検とタイヤ交換、オイル交換もお願いします」

工場長「わかりました。あわせて作業するので、ひとつずつ作業する場合と比べて技術料が安くなりますよ」

な、なんですって~!! 
理由を聞いてみたところ、別々で依頼をした場合はそれぞれの作業に技術料がかかるところ、一気にした場合は重複する作業の技術料が発生しないため、その分お得になるのだとか。(作業内容によります)
我が家の家計にとっては嬉しい誤算でした。

オイルリザーブシステムの有難み


さっそくセローを工場に運び込み、作業が開始されます。

工場長「まずはタイヤ・オイル交換を行った後に点検をさせてもらいますね」

タイヤ交換の様子は既にレポートにてお伝えしていますが、素早く正確な作業に大満足。
1時間半ほどで新しいタイヤに履き替えることができました。

工場長「それではこれからオイル交換をして、その後点検を進めていきます」


我が家のバイクたちは、レッドバロンの『オイルリザーブシステム』に加入しています。

オイルリザーブシステムとは、エンジンオイルをレッドバロンの店舗にて一定量リザーブしてもらうことができるシステム。
飲食店で例えるならば、ボトルキープのようなものです。
ただしオイルリザーブシステムの場合、レッドバロン全店のオイルをすべての会員で共有します。
つまり、全国どこの店舗に行っても新鮮なオイルを必要な量だけ使わせてもらうことができるという有難いシステムなのです。

工場長「オイルフィルタも交換のタイミングですけど、一緒に作業してもいいですか?」

おっと。それは気が付きませんでした。
レッドバロン会員に渡されるマイツーリングパスポートには、オイル交換の記録がつけられています。
私のようなウッカリ者のライダーにとっては有難い存在ですね。


新旧のオイルフィルタを比較するとこの通り、違いは明白です(右が新品)。
適切なタイミングで交換しましょう!(2回に1回を推奨)

新しいオイルを入れてもらったらオイル交換は完了です。

“あのパーツ” が脱落していた!

レッドバロンの点検では、消耗部品のチェック・ナットやボルトの緩みチェック・電気系統のチェックなど、40項目以上を点検してもらうことができます。
ひと目ではわからない不具合を見つけることができれば、愛車の寿命を延ばすことにも繋がります。

──と、工場長の手の動きが止まりました。

工場長「高木さん、スプロケットカバーのボルトがなくなっているのって気づかれてました?」

指さす先を見てみると、確かにボルトの穴がぽっかりと空いているではないですか!
オフロードを走ることが多いセローなので、振動で緩んで脱落してしまったのかもしれません。

工場長「ひとまず同じサイズのボルトで応急処置をしておきますね。純正のボルトを注文しておきましょうか?」

是非お願いします!
今回は幸い大ごとにはなりませんでしたが、ボルトの場所によってはカウルが取れてしまったり、バイクの故障などに繋がる可能性もあります。
自分ではまったく気が付いていなかったパーツの脱落。プロによる定期的な点検を受けることがどれほど大切か、ということですね…!

消耗品のチェックも大切です

工場長「そろそろプラグ交換もした方が良さそうです」

プラグ(スパークプラグ)とは、電流によって火花を発生させるパーツのこと。エンジン内で空気とガソリンの混合気に点火するという超重要な役割を持っています。
古くなると電極が消耗し、火花が飛びにくくなってしまいます。
安定して燃焼させるためにも定期的に交換をする必要があるのです。

ということで、新旧のプラグを見比べてみました。写真左側の古いプラグの方が白っぽく、電極の角が少し丸みを帯びていますね!


続いてチェックしてもらったのは、エアクリーナエレメント。
エンジンが吸い込む空気からゴミを取り除く、フィルタの役割を持っています。

引き出した瞬間、干からびた草がポロリと出てきました。エアクリーナがなければエンジンの中まで草が入り込んでいたかもしれないと思ったら、ゾゾゾッ…!
ひとつひとつのパーツに大切な役割があり、すべてが正常に働いて初めてバイクが故障なく走ることができるのですね。

工場長「まだ使えなくもないですが、交換しても良い時期だとは思います」

ということだったのでお願いすることにしました。エアクリーナエレメントは取り寄せのため、注文して後日交換してもらいます。


最後にバッテリーの電圧をチェックしてもらい、点検は完了!
大きな故障はなく、安心しました。


今回はタイヤ交換、オイル交換、点検を一気に済ませたため、想像よりもリーズナブルな料金で整備を受けることができました。
頼れる工場のおかげで、これから先も安心してセローに乗り続けることができそうです!

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