家具の組み立てやD.I.Y.の木工作業で、ひとつあると非常に便利なのが電動のインパクトドライバーです。

ただ、インパクトドライバーはトルクが強いので、バイクの整備では使う場面が限られます。緩める時には良いのですが、締め付けに使うとネジ山を破損してしまう危険性があるからです。

しかし電動工具は利便性が高く、ついつい使ってしまいます。そんな折、バイクの整備にちょうど良い適度なトルクで、ネジを締めたり緩めたりできるハンドドライバー型の電動ドライバーを発見したので紹介します。

最大締め付けトルクは2Nmと弱目でバイクの整備に最適です。コンパクトで取り回しも良いので、使い勝手に優れています。

ベッセルの「電ドラボール」

ベッセルの電ドラボールは一見、同社のボールグリップ型ドライバーとよく似ています。

握った感触、重量も通常のドライバーとほとんど変わりません。

しかし、内蔵モーターの力でドライバーの先がクルクルと回転します。

スイッチは上の写真の向きで作動します。

 

最初の緩める一撃と最後の締め付けは手作業!

電ドラボールの締め付けトルクは2Nmとあまり強くありません。ネジを緩めるには使えないほど弱いので、最初は手の力を使って、普通のドライバーと同じ様に押し付けながら回します。


緩んだら、そこからはスイッチを押して電動でネジを回します。

ネジを締める時は、電動で回して止まるところまで締めます。最後はスイッチを離して、手で本締めをします。

つまり、最後の肝心なところは手で力加減を調整するので、締め付けが緩すぎたりする心配はありません。

ひとつ気をつけたいのは、手動で本締めをする時です。10Nmを超えるトルクで締め付けると電ドラボール側が壊てしまう恐れがあります。

インパクトドライバーの汎用ビットが装着可能


電ドラボールの先端部分はビット式。ワンタッチで交換ができます。

上の写真は、自宅の工具箱に入っていた汎用のビットです。これらが装着できるので、プラスやマイナスのドライバーだけでなく、ソケットアダプターを介することで6角頭のボルト、ナットやヘックスやトルクスも使うことができます。

例えばスクーターの駆動系のカバーには複数のボルトが使われています。

これをすべて手で緩めるのは時間も手間もかかりますが、電ドラボールを使えばすばやくボルトを回せるので作業効率が上がります。


近年のバイクはプラスビスだけでなく、ヘックスやトルクスのビスも多用されています。このような場合もソケットアダプターを使えば、電ドラボールで作業できます。

充電はMicro-USB Bにて

電ドラボールの充電はマイクロUSBで行います。自宅ではもちろんのこと、手持ちのモバイルバッテリーからも充電可能なので、出先でも困ることはありません。

また、使用中にバッテリーが切れたとしても、普通のドライバーとして使うことができるので、作業が中断することもありません。

LEDライトで奥まった部分のボルトもしっかり視認!

通常のドライバーと変わらないコンパクトさでありながら、本体には電動ユニットだけではなく、LEDライトを内蔵しています。

スイッチオンと同時にライトが点灯し、ドライバーの先端に向けて照射。かなり明るいので、夜間の作業時や奥まったボルトにアクセスする際に非常に重宝します。

工具箱にひとつあればきっと作業が楽になる!

バイク整備を全くしない人でも、家具の組み立てや、家電の電池交換など、普段の生活の中でドライバーを使うシーンは多々あります。

そんな時に手軽に使える電ドラボールがあれば、面倒な作業もきっと捗るはず!
価格もリーズナブルなので、工具箱に入れてみてはいかがでしょうか。

発売元:ベッセル http://vessel.co.jp

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