今やハンドル周辺にスマートフォンを取り付けて、ナビとして活用するのは一般的となりました。

そこで欠かせないのが、バイク用のスマートフォンホルダーです。

パーツメーカーからは様々な方式のホルダーが発売されており、車種やデザインに合わせて選ぶことができます。

その中でも、特に際立った存在感を放つのがサインハウスの「MOUNT SYSTEM(マウントシステム)」です。筆者は5種類ほどスマートフォンホルダーを所持していますが、この「MOUNT SYSTEM」に出会ってからは、使用するのはこれ一択となるほどのお気に入りです。

アルミ削り出しなのでスマートフォンをマウントしていない時こそ美しい!?

多くのスマートフォンホルダーはプラスチック製ですが、サインハウスの「MOUNT SYSTEM」は、アルミ素材の削り出しパーツで構成され、まるでバイクのカスタムパーツのようです。

美しい切削痕を見るとカスタム好きライダーの心は刺激されてしまうことでしょう。

金属製で高級感があるので、インポートモデルやクラシカルなバイクへのマッチングも良さそうです。

「MOUNT SYSTEM」の取り付け方法

「MOUNT SYSTEM」は、

●土台となる「Cパーツ」

●デバイスを固定する「Aパーツ」

●AパーツとCパーツをつなぐアームの「Bパーツ」

の3つのパーツに別れており、それぞれのパーツを豊富なラインナップの中から選ぶことで、車種ごとに最適な取り付けを実現します。

Cパーツの固定

取り付けの際には、まずマウント場所を選びます。今回はCT125・ハンターカブのスクリーンステーに固定することにします。

ステーの径は国産車の一般的なハンドルと同じく22.2mmでした。

22.2mm用のCパーツをステーにクランプして装着します。ボルト2本留めで3mmの六角レンチを使用しました。隙間が均等になるようにボルトを締め込みます。

装着時にどうしてもマウントのボールを触ってしまいますが、必ず脱脂洗浄をしておきます。油分があるとしっかり固定ネジを締めてもステーが動いてしまうのです。

Bパーツは3種類の長さが用意されているので、その中から最適なものを選んで購入します。これはミディアムサイズです。

スマートフォンを固定するためのAパーツを装着します。今回は振動を抑制し、スマートフォンの故障を防ぐ「バイブレーションガード」を同時装着しました。

このバイブレーションガードは、アルミ製の「トライアーム」で「防振ゴム」を上下から挟み込む構造となっており、前後左右からの振動を抑制。挟み込まれた防振ゴムは衝撃や振動吸収性に優れた特性を持ち、電子デバイスに悪影響を与えるおそれのある高周波を低周波へと変換することで、スマートフォンのカメラを守ることができるのです。

スマートフォンのカメラは振動に弱いので、バイクで使う時は必ず振動抑制機能のあるスマートフォンホルダーを選ぶようにしましょう。筆者は過去に一度壊してしまいました(「MOUNT SYSTEM」ではないスマートフォンホルダーを使用していました)。

Bパーツの固定ボルトをガッチリ締めれば、そこでマウントが固定されます。

工具を使わずに固定できるので、スマートフォンの取り付け角度や位置は、出先でもかんたんに調整できます。

スマートフォンの固定は、スプリングで伸び縮みするアームを手で開いてセットするだけです。

本体背面にはアームを固定できるボルトがあるので、これを締め込みます。衝撃や緩みから起きるスマートフォンの落下を防ぐことができます。

CT125・ハンターカブへの取り付けとレビュー動画はこちら!

様々な機種に取り付けられる「MOUNT SYSTEM」

先にも述べたように「MOUNT SYSTEM」は様々な車種に取付可能です。土台となるCパーツは種類も豊富なので、バイクを買い替えても「MOUNT SYSTEM」を使い続けることができます。

ハーレダビッドソン XL1200Lスポーツスターへの装着

ハンドル径1インチ用のCパーツを使用すればハーレーやアメリカンモデルへの装着も容易です。

アームはロングサイズを使用しました。

ハーレーダビッドソン XL1200Lスポーツスターへの取り付けはこちら。


 

ヤマハ WR250Rでも使用しています

振動の多い道を走るオフロード車にはバイブレーションガードの同時装着がおすすめです。「コマ図ラリー」では、写真のようなアプリケーションを常時起動しながら使用することもあります。

ラリーへ参加したときの一場面。若狭湾を望む林道にて。この日は50kmほど林道を走行しましたが、「バイブレーションガード」のおかげでスマートフォンのカメラの調子が悪くなることはありませんでした。

WR250Rへ「MOUNT SYSTEM」とバイブレーションガードを装着し、林道を走行した時の動画はこちら。

唯一無二の魅力を持つ「MOUNT SYSTEM」

A~Cまでパーツを揃えて、バイブレーションガードまで取り付けると、全部で3万円を超えてくるため、スマートフォンホルダーとしてはかなり高額です。
筆者の場合、現在10台のバイクを所有していて、ツーリングによく使う4台にはCパーツのみを装着してあります。そして、その日使うバイクへスマートフォンホルダー(AパーツとBパーツ)を付け替えるのです。ノブを緩めるだけなので、ほとんど手間要らずです。

他にはない完成度と見た目の美しさ、さらに長く使い続けられること、どんなバイクにでも似合うデザイン性を考えると、「MOUNT SYSTEM」はかなり魅力なスマートフォンホルダーです。

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