ご存知のとおりGIVIは、世界的に有名なバイク用ハードケースブランド。前回は愛車スーパーカブ110(JA44)に初のGIVIを装着し、その手順を解説した。今回はインプレをレポートしたい!
●取材協力:Webike

ホムセン箱から約7倍の価格、その実力はいかに?

前編では、(若干)悪戦苦闘したGIVI製モノロックケースの取り付け方法を掲載した。気になるのは、その使い勝手。ベルト込み3200円程度で買えるホムセン箱に対し、モノロックケースB32BOLDは2万1450円と約7倍。さらに今回はアタッチメントのスペシャルキャリア(8580円)も使用している。それだけに俄然期待が高まってしまう(笑)。

↑前回装着した「B32NBD モノロックケース <32L> グロッシーブラック(パネル)」。価格2万1450円。奥行433×幅405×高さ303(mm)。ケース内最大積載重量は3kg、重量はベース込みで3.2kg。

堅牢で荷物が取り出しやすい、着脱もカンタン

まず、すぐにわかるのはボックス本体が堅牢であること。ホムセン箱は力を入れればグニャリと曲がる感じなのに対し、GIVIは剛性があり、耐衝撃性が高そう。

ベースをボルト留めし、ガッチリとケースがロックされるため、ベルト留めのホムセン箱より安定感もある。防犯性に関しても専用の鍵が付属し、ベースにロックできるGIVIの方が断然高い。

黒のせいかコンパクトに見えるが、意外とホムセン箱より容量がある。筆者のホムセン箱はサイズが奥行36.1×幅45.5×高さ35.1cmで、容量は30L。B32BOLDの方が容量は2L多い。

形状は正方形に近く、A4サイズがスッポリ入る。ボックスの底がやや浅く、上ブタが深いのも特徴。底が深くギリギリまで小物を積めるホムセン箱に対し、GIVIは中の荷物やヘルメットが取り出しやすい。

↑外観はスッキリ。横幅もスリムで、マフラーより内側に収まる。

 

↑フタは、キーを右(3時方向)に回し、上側のボタンを押せばロックが外れて開けられる。この状態で銀色の下側ボタンを押すとベースからボックスを外すことが可能。

↑右側にストッパーのヒモがあるので、フタが全開にならない。この辺もホムセン箱とは違う!

底面は、ロック機構で最大3cmほど出っ張っているが、他はフラット。

↑底面は、ロック機構で最大3cmほど出っ張っているが、他はフラット。

↑手持ちのフルフェイス(SHOEI Z-8 Lサイズ)を入れても余裕があった。500mlペットボトルがあと3本は入る。

↑フタが噛み合う箇所は上下とも二重構造。完全防水ではなく、パッキンなどは非装備ではあるものの、よっぽどの雨でもない限り問題ないだろう。

↑ワンタッチで着脱できるのも便利。ベルトで固定したホムセン箱は着脱が面倒だけど、この辺もサスガだ。ホムセン箱にはない持ち手も運搬時に便利。ただし、タンデムするにはベースを取り外す必要がある(ボルト4本外すだけだけど)。

容量43LのE43NTLなら、形状次第でヘルメット2個が入る!

続いて、同時に借りた容量43Lのモノロックケース「E43NTL」。ベースがB32BOLDと共通の汎用タイプなので、ベースを外さずにボックスだけ入れ替えることが可能だ。

↑もう一品が「E43NTL」価格2万6400円。奥行455×幅546×高さ335(mm)。最大積載重量3kg、重量(ベース込み)4.2kg。


明らかに容量が大きく、ヘルメットの形状によっては2個収納できる。普段使いや日帰りならB32BOLDもいいが、宿泊ツーリングをするならコチラがオススメ。各部の造りもこちらの方が豪華だ。

↑高さはB32BOLDとあまり変わらないが、横幅がワイド。マフラー位置より張り出し、ほぼステップと同じ幅だ。奥行きもあるので、私の体格だと腰にギリギリ触れるが、ライディングポジションや運転には問題なかった。

↑底面にはロック機構と若干の凹凸があるが、広くて使いやすい。B32BOLDでは片側だったストッパーが両側に装備される。

↑フルフェイス(SHOEI Z-8)とジェット(アライSZ-α ともにLサイズ)は押し込んでギリギリ収まったが、形状によっては2個収納は難しそう。

↑E43NTLは上ブタのフチが三重構造で、ボックス側にはパッキンも装備。B32BOLDより丈夫な造りで高度な防水性にも期待できる。

 

ホムセン箱を持っている私としては、容量があまり変わらないB32BOLDよりも大容量のE43NTLを入手して、普段はホムセン箱、ロングツーリングはコッチと使い分けるのがよさそうだ。

テストを終了して、再びホムセン箱に戻しました(笑)

GIVIケースは、カッチリした造りとスタイリッシュな外観がいい。マジメな話、スーパーカブが高級車に見えてくるほどだ。細部の造りも素晴らしく、着脱がワンタッチなのも気に入った。

値は張るものの、やっぱりベストセラーになるだけの製品だと思う。
テストを終え、これからGIVIとのカブライフを満喫していこう・・・・・・とはならず返却。再びホムセン箱に戻した。

もちろんGIVIに何ら不満はないのだけど、私のような庶民にはホムセン箱の方が落ち着くかも(笑)。ふだん食べ慣れないイタリアンレストランより牛丼屋の方がくつろげるカンジとでも言おうか?(GIVIはイタリアのブランドだし)。

品格と財力を含めて、GIVIが似合うライダーになる日まで。当面はホムセン箱と過ごしていきたい(笑)。
 
 

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