レッドバロンのオリジナル用品ブランド・『ROM』。読み方は“ロム”で、REDBARON・ORIGINAL・ MOTORCYCLE GEARの頭文字。ライダーが本当に欲しがるアイテムをリーズナブルな価格で提供し続けており、そのラインナップは、ヘルメットやレインウエアなどのライディングウエアはもちろん、バイクカバー、バッテリー充電器まで多岐にわたる。
今回紹介するのは、2023年春に発売になったばかりの『ゼロスグラブ エア』。この新作メッシュグローブを、使ってみる機会を得たのでその使用感を詳細レポート。
とにかく手頃でとっても便利！
『ゼロスグラブ エア』のサイズ／S、M、L、LLで、税込価格4,400円。他のROM製品同様、インターネットなどでの通信販売は行っておらず、購入できるのは全国のレッドバロン店頭のみとなっている。
実際使ってみて思うのはこの『ゼロスグラブ エア』、なかなか使い勝手がいいということだ。まず第一に値段が税込で4400円と手頃。もちろんメインのグローブとしても使えるようなしっかりとした作りではあるのだが、夏用のサブグローブとして一双もっておくとかなり便利そう。僕もそんな軽い気持ちで使い始めたのだ。
人差し指と親指には導通素材を用いており、スマートフォンも操作可能。実際薄手で操作しやすい。
人差し指の腹には滑り止め加工も施され小銭も掴みやすい。
最近の気候変動でバイクに乗っていて突然雨に降られるなんてことがとても多くなった。メインで革製のグローブを使っているような場合、一度濡らしてしまうと乾きが遅く、天然素材は雨天後のケアも結構面倒である。
一方、メッシュグローブなら雨に降られたところで素材が大きく痛むようなこともなく、風通しがいいので雨さえ止んでくれれば乾きも早い。それに雨に降られても装着感が革グローブのように大きく変わらないのがいい。
負担が大きく強度が求められる手のひら側は人工皮革を使っているので劣化に強い。
僕の場合、これまでは雨対策としてオフロード用のグローブを“濡らしても構わない”予備グローブとして携行することが多かったが、最近は『ゼロスグラブ エア』がこのポジションに収まりつつある。付け心地が軽い上に、甲側にはCEプロテクターが入っていたりして、オフロードグローブよりも遥かに安心感が高いからだ。
薄手ながらもライディング用としてのプロテクション性も考慮し、甲部にはCE LEVEL2 プロテクターを内蔵している。
安全性を考慮し、リフレクターを小指側面に配して光を反射。バイクのウィークポイントであるサイドからの被視認性を向上させている。
しっかり空気の流れを感じる！
次にメッシュグローブとしてはどうか？ 立体裁断で装着感がよく、軽量なメッシュ素材と相まって非常につけ心地が非常に軽いと感じた。
実際にバイクを運転してみると指先も非常に動かしやすい。甲部にはCE規格のプロテクターを内蔵しているにもかかわらず、要所にスリットが入っていることで曲げ伸ばしが楽で運転操作がとてもしやすいのだ。
ベース部分は通気性の高い立体メッシュとし、人差し指などよく動かす部分には伸縮性の高いメッシュをスリット入りでレイアウト。
レッドバロンの広報さんによれば、秘密は独自のメッシュパターン。まずベースとなる大きな面積に立体メッシュを使い高い通気性を確保。一方、人差し指など、ライディング中によく動かす箇所について伸縮性と生地強度の高いメッシュを採用するとともに、人差し指と中指の関節部にスリットを入れたことで曲げ伸ばしの動きが非常にしやすくなっている。
つまり大きな面積の立体メッシュ部分は風通しをよくし、一方、人差し指あたりの頻繁に曲げ伸ばし作業を行う箇所は、動かしやすく強度を高めているというわけだ。
2種類のメッシュを使い分けたことでデザイン的なアクセントも付いた。
特に負担の大きい指の付け根は当てゴートスキンで補強。手の腹部分から小指側の側面部分にかけてはクッション入りとなっている。
これからの季節、バイク乗れば汗をかく。そんな場合にも洗濯などのお手入れが手軽なメッシュグローブ・ROMの『ゼロスグラブ エア』が一双あると何かと便利なんじゃなかろうか？ 僕の場合、サブグローブとして使い始めた『ゼロスグラブ エア』ではあるが、いつの間にか着用率が高くなっており今やメイングローブに取って変わる勢いである。まぁ、それだけ『ゼロスグラブ エア』の使い勝手がいいって証拠だろうな（笑）。
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