先月、3泊4日のツーリングに出かけるにあたり、前から欲しかったデイトナのヘンリービギンズ「DH-717 ツーリングシートバッグBASIC」を購入。選んだのは、メーカーサイドで「日帰り～1泊サイズ」と紹介している一番小さなSサイズ。「3泊4日なのに、大丈夫か？」と思ったものの、結果的には問題なし！ 積載するバッグが軽くコンパクトだと見た目もスッキリ、車両全体の重心のバランスも崩れないから、走りを満喫することができました。
DH-717 ツーリングシートバッグBASIC Sサイズ
ヘンリービギンズのシートバッグは、このBASICシリーズの他、雨に強いWRシリーズ、シートへの固定力がより高められたPROシリーズとPROⅡシリーズがありますが、エントリーモデルのBASICシリーズ（一番安い）でも筆者は充分に満足できました。
Sサイズだと、本体サイズはH200×W300～400×D290mm（サイドポケット部を除く）。容量は20～26リットル。最大積載重量は7kg。本体重量(付属品含む)は1.9kg。付属品は固定ベルト、ショルダーベルト、レインカバー。
定価は税込で14,850円。ネットでは3割ほど安く買えます。
3泊4日分の荷物の中身はこれ
右手前の「ROM」とプリントされている黒い袋は、レッドバロンが販売している「ライディングレインスーツ」（税込14,850円）。耐水圧2万㎜・透湿性2万g/㎡の優れモノで、ForRの著者のひとり谷田貝洋暁さんの記事でも人気ですね。そのすぐ左は雨用のブーツカバー。
黄色とピンクの防水サックには、着替えと、パジャマ兼用のルームウエアが入っています。1泊と3泊の荷物の違いって、この着替えの量ぐらいのものですから、1泊用のバッグに3泊分の荷物、入っちゃうものなんですよね。
あとはタオルなどの洗面道具、宿泊先で履き替えるためのビーサン、マイボトル、絶対に濡らしたくないものを入れるためのタッパー。
絶対に濡らしたくないもの
シートバッグにレインカバーが付属していたとしても、高速道路を走行中に雨が降り始めたら、次のSAかPAにたどり着くまで、カバーがかけられません。だからバッグの中身も、できるだけ防水対策はしておきたいところ。
タッパーに入れておけば安心なので、防寒対策のミドラー用ダウンジャケット（ダウンは濡れると保温力が著しく低下する）、スマホの充電キットやポータブルバッテリー、ヘッドランプ、飲み薬などを入れておきます。
その他、地図やメガネ、カメラなどは、ライディングウエアのポケットと、ウエストバッグに入れました。
いざとなれば容量を拡張させる
ヘンリービギンズ「ツーリングシートバッグBASIC」シリーズは、他のシリーズ同様、サイドのファスナーを開くことで容量が拡張します。
↑これが、こうなるのです↓。
Sサイズのバッグの場合、容量20リットルが、26リットルになる。
筆者の荷物は20リットルの状態でも何とか収納できましたが、ホテルでの夜食を購入したり、お土産を買ったりすると収まりません。この拡張機能はとても便利。
それでも足りない！ という場合は、バッグ上部に縫いつけられたPALS（パルス）テープやDリングを利用して、ベルトやツーリングネット、ストレッチコード、ロープなどで荷物を固定すればいい。
PALSとは、Pouch Attachment Ladder System（ポーチ・アタッチメント・ラダー・システム）の略。ミリタリーバッグなどにポーチなどの装備品を取り付けるための米軍の規格です。これがあるから機能性が高く、見た目もカッコよく感じられるんですね。
荷崩れ、型崩れしにくい構造がいい
仮に、荷物が少なくても、ダラ～ンと型崩れしません。なぜ形状を維持できているのかというと、バッグ側面の四角いフチに、金属ワイヤーが仕込まれているから。
バッグの前後や底面にも補強板が入っていて、荷崩れを防止してくれます。
筆者はこんな使い方も。
側面の上部のDリングに、小さなカラビナを付けておくのです。で、脱いだヘルメットを仮置きするときに、ぶら下げるのです。
バックミラーにかけておく人も多いと思いますが、ヘルメットの内装がつぶれる恐れがありますので、ヘルメットメーカーは推奨していません。また、うっかり落としてしまうと、帽体にダメージが加わります。
ヘルメットホルダーを使う手もありますが、あれは位置が悪い場合が多くて、帽体の塗装面がタンデムステップに当たったりして、傷が心配です。
そんな話はさておき、このバッグ、買ってよかったと大満足。寒くなる前にまたどこかへツーリングに行きたいと、そんな気分にバッグがさせてくれるのです。
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