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快適な「雨の日ライディング」を考えたディテール
雨の日はなるべく乗りたくない……だけど、乗らなきゃいけない時もあるし、思いがけず雨に遭遇する時だってある。だけど、当然ながら濡れたくはないし、なるべく快適さを維持しておきたい。
だからこそ、レインウェアは重要。雨が嫌いだからこそ、レインウェア選びは妥協したくない!
そんな僕がおすすめしたいのが、レッドバロンからリリースされている『ROM ライディングレインスーツ』である。
前回は商品の概要をお伝えしたが、今回はディテールを紹介。『ROM ライディングレインスーツ』がいかにライディングに適しているかを紐解いていきたい。
高く設定された襟
襟は高めで、フロントジッパーがしっかり首までガード。雨の侵入を抑えるため、フラップは面ファスナータイプでしっかり密着させられる。
ダブルカフでグローブとの相性◎!
袖は二重仕様となっていて、内側はゴムで手首に密着し、雨水の侵入をシャットアウト。外側は広めの袖口を面ファスナーで留められる。
内側のゴム袖にグローブを被せ、グローブを外側の袖で覆ってしまえば、袖からの雨水の侵入をしっかり阻止してくれる。
ライディングは、基本的に腕を前方に突き出すもの。そのため袖から雨水が侵入しやすいのだが、そんな弱点をみごとに克服したディテールといえよう。
二の腕のバタつきを防止
二の腕部分にも面ファスナーを装備。腕の太さに合わせて調整することで、走行中のバタつきを防止してくれる。
意外とこれを軽視するライダーが多いのだが、走行中のウェアのバタつきの有無で疲労度は大きく変わる。しっかり体に密着させることで、ストレスのないライディングができるはず。
ちなみにバタつきの音も、気になりだすとすっごいストレスですよ!
ライディングフォームに適した後身頃
前回の記事でも触れたが、ジャケットの後身頃は長めに設定。これによって前傾姿勢でもパンツのウェスト部分が露出することがない。
つまり、背中を伝った雨水がパンツ内に入ることを防いでくれるのだ。
視界の悪さをサポートするリフレクター
雨の日は視界が悪くなりがち。自身の視界を確保することも重要だが、“周りから認識されること”もじつはかなり重要!
そこで、ジャケットの背中と肩(前方)にリフレクターを装備。
周りのドライバーやライダーに「ここにいまーす!」とアピールしてくれる。
脱ぎ履きしやすい「ゴム+前開き」仕様
履きやすさを重視し、ウエスト部はゴムベルトと前開きのファスナーを併用。ファスナー(+ボタン)を開くことで、脱ぎ履きがかなりスムーズだ。
ちなみに、よくゴムベルトのみのパンツがあるのだが、(男性ライダーは)トイレで小用をたす時にちょっと不便……その点、このパンツはトイレでの実用性にも優れているのが嬉しい。
ブーツに密着!! ずり上がりを防ぐ
パンツの裾は広めに設定。ライディングパンツを履いた状態で脱ぎ履きしやすいようになっている。
面ファスナーで裾を絞れば、ライディング中のずり上がりを防止することができる。
溶けないし、擦り切れにくい!
さらに裾の一部に綿素材を採用。マフラーの熱で溶けにくく、また擦れ切れにくくもなっているのだ。
僕もその昔、ハーレーに乗っていたときによくレインウェアを溶かしたり、ジーンズを焦げ付かせたりしていた。なので、このディテールを嬉しいと感じる読者も多いはず!
メッシュの裏地で快適性アップ
ジャケット、パンツともに裏地には全面にメッシュライナーを採用。
生地の張り付きを防止してくれるので、着脱が格段にしやすくなるほか、裏地の結露まで防いでくれるので着心地もアップするのだ。
抜群のストレッチ性能は、バイクに乗る時だけではもったいほど!
以上のように『ROM ライディングレインスーツ』は、ライディングに適した一着として胸を張っておすすめできる逸品。
しかしながら、前回記事にも書いたように、ストレッチ性能と撥水・防水性能もすごい! さらに上述のメッシュライナーによる裏地も相まって、とにかくレインウェアとしての基本性能がめちゃくちゃ高いのだ。
だから僕は、これはライディング専用ではなく、普段使いもできるレインウェア&簡易防寒具として使うつもりだ。
……で、肝心の雨の日インプレッションは?
天気ばかりは僕の力ではどうしようもないので、後日、雨天時に撮影が可能なタイミングに取材を敢行する予定! いつになるか確約できないのが申し訳ないが、続報をお待ちいただきたい!!