雨の日だって、できれば楽しく走りたい
雨の日のライディングは好きでない。ツーリング前日の天気予報が雨だったら、中止(もしくは延期)するし、諸事情でどうしても走らなければならない時は、本当に憂鬱になってしまう。
だけど、そんな僕でも仕方ないからと雨の中を走り始めると、ある瞬間から楽しくなって、雨が気持ちよくなってくる時がある。
「レイニーハイ(Rainy High)」とでも言うべきか。
びしょ濡れになって走り、雨音によって周りの音がかき消された孤独感が晴れの日にはない非日常感を生み出す……なんて言うとかっこよく聞こえるが、要するに開き直って楽しんでいるだけなのだが(笑)。
しかし、最初は嫌だった雨が走っている途中で楽しくなるのは本当の話。おそらくライダーの多くが体験しているのではないだろうか?
ただし、この「レイニーハイ」状態を作り出すにはひとつ大切な条件がある。
それが『びしょ濡れになって走る』→本当に体がびしょ濡れになっちゃダメ! ということ。
濡れるのはあくまでもウェアであって、ライダー自身が濡れてしまっては底冷えや疲労でライディングどころではなくなってしまう。
つまり、雨の日を楽しく走るにはレインウェアが重要。逆に言えば、しっかりしたレインウェアを持っていれば、雨の日だって決して憂鬱ではないのだ!(いや、本音は憂鬱だけど)
レッドバロンのオリジナルレインウェア
というわけで、常日頃から良いレインウェアを探している僕なのだが、レッドバロンがオリジナルレインウェアをリリースしているという。
その名も『ROM ライディングレインスーツ』。
ROMとは『レッドバロン オリジナル モーターサイクルギア』の略で、同社オリジナルブランドの証。
僕が愛用している2つのヘルメット『ROM ストリートデモ』と『ROM ZEROSヘルメット』もROMブランドで、その良さはよく知っている。なので、『ROM ライディングレインスーツ』もきっと良いはず!
僕に「レイニーハイ」を与えてくれるに違いない!!(しつこいようですが、雨の日はなるべく乗らない派です)
早速、実物を取り寄せる。
生地はストレッチ素材で、窮屈感がなく、自由に体を動かせる。
シンプルなデザインも相まって「これ、ゴルフにも使えるかも」と思い、ラウンドで着たのはここだけの話(笑)。結果、めちゃくちゃスイングしやすかったです!
言うまでもなく『ROM ライディングレインスーツ』はライディングウェア! 高いストレッチ性に加え、ライディングポジションに適した構造になっている。
前傾姿勢でも膝や肘、背中が突っ張ることはない。
後身頃は長めに設定。前傾姿勢でもパンツのウエスト部分が露出することなく、雨水が入る心配がない。
カサカサしたナイロン感が少なく、馴染みやすい生地。そのため、防水効果はどうなんだろう? と思っていたのだが、水道の水をかけると……驚きの撥水!!
さらに防水性能も優れていて、水が生地に染み込んでしまっても、裏地には染み込まないとのこと。二重のガードによって、これは安心!
透湿性も高く、体から発する蒸気は外に逃してくれる。夏場でも蒸れにくいのは嬉しい限りだ。
フードは着脱可能で、バイクを降りたあとや普段使いで重宝する。
収納袋を同梱。大きめに作られているので、ラクに収納できるのが嬉しい。
カラーは4色。ピンク/チャコールのサイズはSS~Mとなっていて、他はS~3Lまでの展開となっている。
ちなみに僕は愛車・XR BAJAのカラーに合わせてブラック/チャコールをチョイス。
普段、僕はLサイズのウェアを着ているので、レインスーツもLをチョイス。スリーシーズンは大丈夫そうだが、厚着をするとちょっとタイトかも……。冬でもガンガン走るという人は、普段よりワンサイズ大きめでもよいかも?
ストレッチ性能に感動
高い防水透湿性能をはじめ、普段使いにも重宝するフードの採用など、ライディング用レインウェアとしての高い機能を有する『ROM ライディングレインスーツ』。
なかでも僕が最も感心したのが、ストレッチ性能だ。
スーパースポーツにオフロード、クルーザーなど、車種やジャンルによって、ライダーが取る姿勢はさまざま。しかし、『ROM ライディングレインスーツ』は高いストレッチ性能に加えて、ライディングポジションに適した構造設計を採用しているので、じつに動きやすく、ストレスなくバイクにまたがることができる。
今どきは高い防水透湿性能は当たり前だけど、ストレスなくまたがれるレインウェアは意外なほど少ない。しかも、それをバイクウェアメーカーではなく、レッドバロンが実現していることにオドロキだ。
ライダーがより安全で楽しくバイクライフを過ごせることを考え続けるレッドバロンが出した雨の日の正解……それがこのレインウェアだといえよう。
さて、まだ雨の中を走ってもいないのに、すっかりこのレインウェアの虜になってしまったわけだが(苦笑)、次回はさらに詳しいディテールを紹介していきたいと思う。
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