4月に入って、一気に暖かくなりましたね!
いよいよ本格的な春・夏シーズンの到来です。皆さん、衣替えはもう終わりましたか?

本記事では、第51回東京モーターサイクルショーのブースにて、筆者(高木はるか)がビビッと来たライディングウェアを全部着てみたレポートをお送りします。
これからウェアを買い替える予定の方は、きっと参考になるはずですよ!

ワークマン

イナレムプレミアムレインジャケットライディングモデル

今年はなんと、あのワークマンが東京モーターサイクルショーに初出展しました!
目玉はなんていったって、ホンダ二輪デザイナーの監修で開発された『イナレムプレミアムレインジャケットライディングモデル』です!!

ブースの入り口から、ジャケットを着たマネキンとハンターカブがお出迎え。
…って、マネキンが着ているジャケットの首元、あのバイクってもしかして!?

やっぱり! ハンターカブのタグが付いているじゃないですか!!

ちょっとしたポイントではありますが、このタグが付いているだけで「ホンダとコラボだ!」という雰囲気が一気に増して、欲しくなっちゃいますね。

ジャケットのカラーは、オンライン限定も含めて全5色。

写真だとちょっと赤がキツく写ってしまっていますが、実際にはどれもやわらかくて普段使いしやすいカラー。ツーリングの時はもちろん、街歩きやお散歩といったタウンユーズもできちゃいそうでした。

フロントにポケットが4つ、バックにポケッタブル可能な大きめポケット(中に小分けポケットが2つ付き)とベンチレーションが付き、機能性はバッチリ。

なによりもすごいのが、 耐水圧35,000mm、透湿度30,000g/m2/24hという生地のスペックの高さです。
二重前立てになっていないという構造から本格的な雨天ツーリングには向きませんが、デザインよし・耐水性よしのジャケットとして活躍する予感がしました。


【製品詳細】
イナレムプレミアムレインジャケットライディングモデル(NRP002H)
価格:4,900円(税込)
カラー:全5色(うち1色はweb限定)
サイズ:S~3L(男女共通)

コーデュラ(R)ユーロデュアル3Dメッシュジャケット

ワークマンのライディングジャケットといえば、圧倒的な安さが特徴。
中でも夏にピッタリなのが『コーデュラ(R)ユーロデュアル3Dメッシュジャケット』です。

2024年モデルからは、なんと従来の肩・肘に加えて、脊椎・胸部にもプロテクターを入れられるポケットを装備。…にも関わらず、お値段は据え置きの税込3,900円なのです!

デザインは直線的な要素が使われてスタイリッシュになり、カーキ×ブラックのバイカラーもおしゃれ。
大きなポケットを4つ備え、使いやすさも健在でした。

実際に使用する際には自前でプロテクターを用意する必要がありますが、それでも4000円以下でこれだけ本格的なライディングジャケットが手に入るのは、驚異的としか言えません!


【製品詳細】
コーデュラ(R)ユーロデュアル3Dメッシュジャケット(RD101B)
価格:3,900円(税込)
カラー:全3色
サイズ:M~LL(男女共通)

ラフアンドロード

ダイレクトエアメッシュジャケットFP

コンセプトは「究極のメッシュジャケット」。
もしかしたら業界で一番かも!? というぐらい風通しがよいのが、ラフアンドロードの『ダイレクトエアメッシュジャケットFP』です。


自社開発の、生地が薄くて目が粗い「ビッグホールメッシュ」が使用され、裏地も省いてあります。
きっと誰もが驚くはず。ジャケットの下に手を当てると、こんなにクッキリと見えちゃうぐらいに薄いのですから!

軽量なソフトプロテクターを選択すれば、着ているかどうかわからないほど軽いのですが、ライディングジャケットに必要とされる強度は保たれています。

インナーの柄や色が透けて見える点は賛否がわかれそうですが、それさえ気にならなければ、なによりも快適な夏ジャケットとなるはずですよ!


【製品詳細】
ダイレクトエアメッシュジャケットFP(RR7341)
価格:14,850円(税込)
カラー:全4色
サイズ:M~3L、BM~BLL(男女共通)

ラフライドシャツFP

一見するとカジュアルなシャツなのに、プロテクターをフル装備できる本格的なライディングウェアが新登場です。
女性が着ても可愛らしいデザインですが、特に男性が着ると、より違和感なく普段着っぽさが出るように感じました。


暖かい季節はこのまま1枚で走るもよし、肌寒い季節はこの上に普段着のジャケットを羽織るもよし、着こなしの幅が広がりそうな1着です。

一見すると「ボタンが外れやすそうだし、フィット感が心配」と思う人もいるかもしれませんが、大丈夫。
フロントファスナーや二の腕のバタつき防止フラップ、袖口フラップを装備しているため、通常のライディングジャケットと同じように安定感のある着心地です。

左右の胸にはポケットも付いていて、見た目からは意外なほどの便利さも秘めていました。


【製品詳細】
ラフライドシャツFP(RR1004)
価格:19,800(税込)
カラー:全2色
サイズ:S~3L(男女共通)

エアスルーソフトシェルストレッチパーカーFP

東京モーターサイクルショーで実物を見て気に入ったことから、夫用に購入したのが『エアスルーソフトシェルストレッチパーカーFP』です。



一番の決め手はミリタリーテイストなデザイン。胸と右肩のポケットに差し色が入っていて、「やり過ぎないカッコよさ」があります。
アドベンチャーやネイキッド、クラシックなど、様々なバイクに似合いそうな雰囲気に一目惚れでした。

生地も柔らかくてストレッチ性があり、ほどよい風通し。
腕・背中のベンチレーションとフロントVベントを開ければ夏でも、そして別売りのコンパクトウインドブレーカーAS(RR7991)と組み合わせれば春・秋の肌寒い夜でも快適に使えそうです。

また、女性専用のサイズ展開があるのも嬉しいポイント。幅広い季節で、様々なスタイルのライダーにオススメしたいジャケットです。


【製品詳細】
エアスルーソフトシェルストレッチパーカーFP(RR7254)
価格:26,400(税込)
カラー:全3色
サイズ:M~3L、WM~WL

ヤマハ

オールウェザージャケット

耐水圧20,000mm、透湿度12,000g/m2/24hの生地が使われたジャケットです。
止水ファスナーが採用されているため、小雨ぐらいであれば耐えられそう。ただし丈の長さや前立ての構造から、本降りの中では耐えられなさそうな予感がしました。

個人的に気に入ったのは、スッキリとしたシルエットです。
ストレッチ性のある生地が使用されているため、身体にフィットしてスタイルアップ。また白いリフレクトプリントの視覚効果で、身体のラインがシャープに見えるような気がしました。

内側には位置調整可能なスナップボタンが取り付けてあり、別売りの胸部プロテクター(YAD04)の使用もできます。

CE規格LEVEL2の一体型プロテクターなので、安心して走りに集中できそうですね!


【製品詳細】
オールウェザージャケット(YAS78-SA)
価格:31,350円(税込)
カラー:全2色
サイズ:S~4L(男女共通)

スウェットジャケット

やわらかなスウェット素材のジャケットは、肩の力を抜いて使える軽やかさ。
吸汗速乾性の素材が使用されているため、暑い季節でも汗でグショグショになりにくい点は嬉しいですね。


生地の触り心地がサラサラとしていて気持ちよく、筆者は一瞬で虜に。伸縮性があるため、運転中の動きを妨げません。

ダボッとしたシルエットなのでバタつきが気になりそうですが、首元のドローコードや、フードのタブなどで抑えられそうです。
ガッツリと1日中走るようなツーリングよりも、ちょっとした街乗りにピッタリなジャケットだと感じました。

ただし、ワイズギアの公式オンラインショップではすでにS~Lサイズが生産終了しており、それ以外のサイズも在庫限りとなっていました。(ブラックLは要問合せ)
欲しい方は早めの購入がオススメです!


【製品詳細】
スウェットジャケット(YAS77-SA)
価格:19,250円(税込)
カラー:全3色
サイズ:S~4L(男女共通)

ヒョウドウ

ST-S UCHIMIZU VENTED D3O®︎ COOL DRY PARKA

「UCHIMIZU」、つまり打ち水という名前が付けられた夏用ウェアです。
その名の通り、気化熱で身体を冷やす生地が使用されていて、真夏でも快適なツーリングを楽しめるのだそう。

実際に触ってみると、確かにヒンヤリと感じるかも! 身体へのフィット感も高く、汗をムラなく吸い取って気化できそうに見えました。

表地はインナーのように薄手ですが、UVカット機能も備え、肌へのダメージもしっかり防ぎます。

よくみると小さな穴がパンチングされていて、走行中の風通しもよさそうです。

「暑い日はジャケットを着たくない」というライダーに試してもらいたい、真夏にピッタリなウェア。
全9色という豊富な色展開も、幅広いライダーにオススメしたくなるポイントです。


【製品詳細】
ST-S UCHIMIZU VENTED D3O®︎ COOL DRY PARKA(STJ310DM)
価格:34,900円(税込)
カラー:全9色
サイズ:S~LL

HYOD D3O® AIR PROTECT RASH GUARD

レースシーンに原点を持つヒョウドウでは、プロテクターのラインナップも豊富。胸部だけでも10種類近くがそろっているほどです。


ツーリングライダーの中にはヒョウドウのインナープロテクターを愛用している人も多く、「HYOD D3O® AIR PROTECT RASH GUARD」は中でも通気性に優れたラッシュガードスタイルです。

アシンメトリなデザインでスタイリッシュに決まるので、観光地や飲食店内で上着を脱いでも個性を主張できます。
また、暑い夏はTシャツと組み合わせてもGOOD! ライダーの個性に合わせて様々な使い方ができる、変幻自在なインナープロテクターです。


【製品詳細】
HYOD D3O® AIR PROTECT RASH GUARD(STU108D)
価格:30,690円(税込)
カラー:全3色
サイズ:M~3L

POi(ピーオーアイ)デザイン

WOMEN'S PROTECT PARKA CE

女性専用の設計で作られた、ラフなパーカータイプのウェア。
美しいシルエットを維持しながらも、万が一の事故から命を守るため、胸部・脊椎プロテクターを標準装備するという珍しいコンセプトです。(肘・肩プロテクターは別売りオプション)


一番の特徴は、CE規格LEVEL1のプロテクターです。胸部は丸みがあり、脊椎は小ぶりなサイズが女性の体型にフィット。
身長156cmの筆者にとって、ここまで自分の身体に合ったプロテクターは初めてでした。

このフィット感の理由を聞いたところ、バイク女子のための情報サイト『バイク女子部』のメンバーや、大勢のテスターの意見をもとに設計できたのだそう。

インナーとして使えるベストやプロテクター単体での販売もあるので、今使っているプロテクターに違和感がある女性ライダーは是非チェックしてみてください!


【製品詳細】
WOMEN'S PROTECT PARKA CE(WPP-01L)
価格:16,500円(税込)
カラー:全2色
サイズ:WS~WL

涼しく安全に!

以上が東京モーターサイクルショーのライディングウェアレポート、前編でした。
春・夏モノが中心だったため、通気性や涼しさに重点を置いたアイテムが多く見られました。

春は寒暖差、夏は猛暑に対応する必要があり、ツーリングの快適度はウェア選びで大きく変わります。
旅の工程や天気、用途などに合わせて自分にピッタリなアイテムを見つけたいですね!

それでは皆さま、後編のレポートもどうぞお楽しみに~!!

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